ネット時代の暗記力!キーワードの引き出しを増やしアウトプットを重視せよ

ネット時代の暗記力!キーワードの引き出しを増やしアウトプットを重視せよ




 こんにちは。最近、仕事で覚えなければいけないことがたくさんありすぎてパニック状態になっているYukaです。

 解決策を得るために手に取ったのが、本山勝寛さんの『最強の暗記術』! もともと暗記が得意ではなかったので、効率的に覚えられるヒントが得られればありがたいと思い読んでみました。

 本山さんは、塾や語学スクールに通わずに、東大とハーバード大学院を卒業された方です。そう聞くと、もともと勉強や暗記が得意だったのでは? と思いがちですが、全くそんなことはなく、むしろ暗記が嫌いだったと言います。

 そんな本山さんが暗記に目覚めたきっかけは、東大やハーバードで勉強したいと思ったら、自分の得意な理数系科目だけではなく、他の科目を暗記しなければならなかったからだといいます。

 目標を実現するために、嫌いだった暗記作業をいかにして効率的に継続できるかを考えて、試行錯誤を繰り返しながら編み出した暗記術を一冊にまとめたのがこの本、というわけです。

 本書では以下の3つのシーンに分けて暗記術を紹介しています。

  • 〈暗記1.0〉あらゆる試験を突破する!最高の暗記術
  • 〈暗記2.0〉ビジネスにも効く!最強のアウトプット型暗記術
  • 〈暗記3.0〉夢を叶える!最強の長期的暗記術

 今回はこの中から、〈暗記2.0〉について紹介します。



これからの時代に必要な「暗記力」とは?

 本山さんは、これから時代が進めば進むほど、既存の意味での暗記力はその役割が小さくなる一方で、質の異なる別の暗記力はより試されることになる、と言います。

 「質の異なる別の暗記力」とは何かというと、「キーワードと参照元」の引き出しの多さと、それらをアウトプットしていく力のことです。

 これまでは、いかにして自分の頭の中に有用な情報を記憶しておけるかが何をするにしても役立つ武器になっていました。しかし、現代のように情報化が進み、検索すれば関連情報が多数出てくる時代においては、ネットワーク上に保存されている無数の情報から、有用なものを検索して探し出す「検索力」がより求められるようになります。

 そして検索力を高めるには、「キーワード」をいかに多く持っているかが鍵になるといいます。確かにキーワードが頭に入っていない(=なんて調べればいいのかわからない)と、何か早急に調べごとをしなければならないときに、的確な情報にたどりつけませんよね。

 また本山さんは、英語のキーワードで検索する力をつけることの重要性も説いていますインターネット上での情報の半数以上、52.3%は英語だといわれており、日本語による情報は4.2%だそうです。つまり英語の情報量と日本語の情報量では、12倍以上もの差があるのです。(W3Techsデータより、2018年5月時点)

 最近は、自動翻訳機能も発達しており、英語の読解力なかったとしても十分に理解することができるでしょう。

 キーワードと参照元の引き出しを多く持っていることで、活用できる情報の量と質が10倍にも100倍にもなるのがこれからの時代なのです。



試験のための暗記から
ビジネスに使える暗記へ

 では、どのようにしてビジネスにおける大切な情報やキーワードを暗記していけばいいのでしょうか。

 新しい仕事に就いた時、業務内容や進め方、業界知識、取引先とその取引にかかる数字などは、暗記しようとしてもなかなか頭に残らないものです。そのため新人に対して上司や先輩が指導を行う、オンザジョブトレーニング(OJT)を取り入れている会社が多くあります。

 これは業務上のアウトプットを繰り返し行うことで、そのために必要な知識や情報をインプットし、理解したうえで長期記憶に定着させるという暗記術を実践しているわけです。

 しかし、本山さんはこのOJTに落とし穴があるといいます。それは、上司や先輩の能力や指導力に左右されてしまうからです。また変化のスピードが速い現代において、上司が必要な知識や情報をすべて持っているわけでもありません。

 通常の業務をこなすだけでなく、自ら意識的にアウトプットとインプットを行い、OJT以外にビジネスに応用実践できる独自のキーワードの引き出しを広げていくことが大切なのです。

 本山さんは、業務に必要な知識や情報を、書籍、講座、資格などを通して徹底して理論的にインプットすることと、その暗記したものを、すぐさまいかして業務ですぐにアウトプットすることで相乗効果を高めることを勧めています。

 暗記のためにインプットを行うのではなく、覚えたものを繰り返しアウトプットした方が記憶に定着しやすいからです。

 私も日々仕事をする中で、単に商品情報を丸暗記しようとするのではなく、同僚や上司に説明するなどアウトプットのトレーニングを行いながら記憶していった方が効率的だなと思いました。またマニュアル通りに説明するだけではなく、独自にインプットしたプラスアルファの情報を提供できれば、信頼感がさらに増すなと感じます。

まとめ

 本書を読んで感じたことは、現在活躍している多くの人も、このような暗記力を鍛える努力があってこそ叶えられているんだなということです。

 周囲に誰も知識や経験がないことでも、集中して徹底的にインプットを行い、自らの頭に入れた知識と情報を、すぐにビジネス上のアウトプットにいかし応用することで、そのテーマの第一線に立つことができます。(p.139)

 私も、仕事で覚えなければならないことを効率的に記憶していくことはもちろん、なりたい自分になるために、資格試験の勉強なども本書の暗記術を取り入れながらがんばりたいと思います。

 皆さんもぜひ、最強の暗記術を身につけて叶えたい目標を実現させましょう!






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