こんにちは。Yukaです。
今回は、和田裕美さんの『何もなかったわたしがイチから身につけた 稼げる技術』を読みました。
なぜこの本を選んだかというと、この春、7年勤めた会社を退職することが決まり、次に仕事を探すとしたら今までの経験を活かせるような同じ職種を選ぼうか、あるいは雇われる以外の新しい働き方や稼ぎ方を模索してみようかと、あれこれ考えているところだったからです。
和田さんの著書は以前にも読んだことがあり、とても定評があったので、サロンの書評募集リストで見つけたときすぐに申し込みました。
ここで少し和田さんについて紹介すると、現在株式会社HIROWAの代表を務めており、営業力・コミュニケーション力・モチベーションアップのための講演やコンサルティングを国内外で展開され、著書も多数手掛けられています。
特に、営業に関する著書を多く出版されているので、最初から天性の才能のようなものがある方なんだろうなというイメージが強くありました。
しかし、本書を読んでそのイメージが全く変わりました。
今でこそ大活躍されている和田さんですが、20代前半まで専門スキルも実績もなく、ずば抜けた才能や頭脳、学歴、ご縁もなく……といった今の私とあまり変わらないような状況だったのです。
そこから「とにかく、なんとかしたい!」という強い思いだけで行動していきます。
和田さんのすごいところは、全くの未経験からセールスの仕事に就き、完全歩合制で契約が取れなければ報酬ゼロという厳しい環境で、世界ナンバー2の実績を残し20代で何千万円も稼ぐまでに成長できたところです。
和田さん曰く、「何ももっていなかったわたし」がこのような素晴らしい実績を達成できたのには、あるコツをつかんだからだといいます。
とても気になりますよね。和田さんのつかんだコツとは、一体どのようなものだったのでしょうか。
今回、どんな仕事にも使える「稼げるコツ」と、女性にこそ磨いてほしい3つのカセギスキルについて紹介します。
「稼げるコツ」とは?
和田さんの言う「稼げるコツ」とは、ずばり「人に好かれること」です。
本書の中で和田さんは、
- 「人は好きな人からものを買う」
- 「人は自分の話を聞いてくれる人が好き」
- 「人は自分の話を聞いてくれる人から買う」
↓
↓
という設定ができあがったことから、どんどん売れていくようになったといいます。
ただ好かれるだけではなく、好かれた結果稼げるようになるためには、「セールス」もしくは「ビジネス」というエッセンスを混ぜる必要があります。
まず稼げるようになるための第一歩として、「自分が話す」のではなく、「相手に話してもらう」ことを毎日の生活で意識することが勧められています。
このトレーニングを続けていくと、質問力や交渉力も身につけることができるので、稼げるスキルの「武器」となっていくそうです。
誰でもできる3つの稼ぎスキル
次に、3つの稼ぎスキルについてそれぞれ紹介します。
カセギスキル①「お金スキル」
これは稼げるマインドを身につけるということです。
和田さんはお金を手に入れる、または手元に残す方法として、
- 足す(稼ぐ)
- 削る(節約する)
- 動かす(投資する)
という3つのパターンを挙げています。
みなさんも普段の生活の中で、何気なくこのパターンを繰り返しているのではないでしょうか。
仕事や事業で稼ぐ、飲み会などの付き合いが多ければどこかで節約してマイナスにならないようにするなどです。投資については元手が必要になってくるので、まずは資金に余裕があればということになるでしょう。
本書では中国のことわざを引用して、カセギスキルをより分かりやすく解説しています。
魚を与えれば1日の飢えをしのげるが、魚の釣り方を教えれば一生の食を満たせる
つまり「1000万円貯金がある人」と「1000万円をいつでも稼げる人」ではどちらが安定しているかということです。……もちろん後者ですよね。
たとえ今お金がなかったとしても、「稼ぐ」ことができればお金は増やすことができるのです。
カセギスキル②「好かれるスキル」
これは相手から「欲しい」といわれるスキルです。カセギスキル①の「いつでも1000万円稼げる人」になるためには、「好かれる力」について考える必要があります。
和田さんは、好かれる人が必ず持っている2つの力があるといいます。
- 相手の話を、とことん聞く力
- 「幸せな決断」をサポートする力
この2つから言えることは、「相手の心を開いて、相手の心を動かす」ということです。
人は自分の話を聞いてくれる人、自分に興味を持ってくれる人に好感を抱きます。そして、心を開いてくれます。そのため「相手の話を、とことん聞く力」がとても重要になるのです。
2つ目の「幸せな決断」をサポートする力は、和田さんがおすすめするセールスの仕事に関係しています。
お客様が商品を買う決断をするということは、お客様自身が「幸せな未来」をイメージできたからこそ踏み出せた一歩ということであり、相手だけでなく自分も幸せな気持ちになることができます。
和田さんは、この2つの力を磨くことができれば、だれでもすぐに「売れる人」になれるといいます。
そしてどこに行っても好かれ、頼りにされるようにもなるのです。
カセギスキル③「動けるスキル」
カセギスキル①と②が習得できればあとは動くだけです。
ここで和田さんは2つの選択肢をおすすめしています。
- パートで働く
- セールスの仕事をする
この2つが女性にとってものすごく現実的で、すぐに見つかる仕事であるといいます。これらは経験がなくても稼げる可能性がありますし、一生食べていけるスキルが身につき、昇進できる可能性もあるという「稼げる道」なのです。
とはいっても、非正規雇用で働くとなると心配なところも出てきますよね。今まで正社員として働いてきた方ならなおさらです。
しかし和田さんは「入り口」にこだわらなければ、女性はどんどん稼げるようになるといいます。
経営する側の立場として、とりあえずよさそうな人は、まず一緒に働いてみて合うかどうか確認するために採用する場合が多いからだそうです。
そこからスタートし、日々の成長を実感しながら結果も出てくれば、正社員登用など企業もちゃんと認めてくれるようになるでしょう。
現在、人手不足などから優秀な人を囲い込むような動きもありますし、たとえ非正規雇用で働く場合でも、同一労働同一賃金など、格差をなくす取り組みも少しずつ認識されつつあります。
そもそも、自分で稼いで自立できるようになれば会社に頼る必要もなくなります。
そのほうがストレスなく自分らしく働けて、成果も出やすくなり、結果として「あの人はいいね」と評価されることも多くなるでしょう。
今の時代、働き方は人それぞれで、それに合わせて環境も少しずつ変化してきています。
立ち止まって考えるよりも、動きながら考えていくほうが自分の望む方向性がはっきり見えてくるかもしれません。
まとめ
この記事では紹介しきれませんでしたが、本書では3つのカセギスキルを習得するための具体的な方法や、これから働こうとしている女性が抱える不安や悩みを解決に導くQ&Aなどが満載です。
とにかく行動したいけど、一歩踏み出せないという方の背中を間違いなく押してくれます。
私も、ここから新しく一歩を踏み出す勇気をもらえました。
みなさんもぜひ、本書で紹介されているスキルを身につけて、人生の選択肢を増やしてみてください。