こんにちは、大関です。
今回、『自分を安売りするのは〝いますぐ″やめなさい。』を読みました。
なぜ気になったかというと、タイトルにある「自分を安売りする」という言葉から、自分を高く売るためには何が必要なのかのヒントを得られると思ったからです。
本書の目的は、「自分を高く売れる人になってもらうこと」です。
「なぜ、これからの時代に、あなたが自分を高く売らなければいけないのか」ーーその理由として、著者は次の3つを挙げています。
- 激変の時代にしっかりと保証をつけることができる存在は、自分自身だけであるため。
- 社会の一員として世の中に価値を提供できる人を時代が求めるようになり、その要求速度が加速しているため。
- しっかりと自分の望む未来を実現させていくため。
では、自分を高く売るためには何が必要なのでしょうか? それは自分の「価値」を最大化することです。
本書には、そのための32の習慣が紹介されています。
成功する人のプロセス
読んだ中で一番大切だと思ったのは、成功するプロセスは必ず「Be」→「Do」→「Have」であるという視点です。
- Be…在り方や人間性、存在理由、目的
- Do…やり方
- Have…結果
たとえば「宝くじにあたってお金が手に入ったら(Have)」 → 「何か事業でも起こして(Do)」 → 「成功者の仲間入り(Be)」という思考ではなく、「成功する人になる」という「Be」が先にあるべきだということです。
「月100万円稼ぎたい!」という「目的(Be)」から「行動(Do)」を起こし、「結果(Have)」を得る。でも、思ったほどうまくいかない。だからうまくいっている人との違いを考えて、埋めていく…このプロセスで生きることが大切だといいます。
「願望」は「知る」ことから始まる
では、今現在「Be」(ビジョンや願望)がない人はどうすればよいのでしょうか。
著者は「知る」ことの重要性を説いています。なぜなら人は、知っているものの中からしか願望を見つけられないからです。たとえば「今やりたいこと」を考えようとすると、これまで生きてきた20数年間、30数年間のわずかな経験で知ったことの中から選ぶことになります。
それがダメだということではなく、まずはもっと大きな視野を持つことが大事だといいます。
だからビジョンを描くときには、まずは「知る」ことが必要なのです。そのために、次の2つのことが勧められています。
- 人脈づくり
- 読書
つまり「人との出会い」と「本との出会い」です。新しい人や本と出会うことで、「知っていること」の幅を広げていくと、自分の願望の幅も広がっていきます。
「夢リスト」をつくる
次にやることは「夢リスト」や「やりたくないことリスト」をつくることです。
せっかくなので、いくつか書いてみます。
- 満員電車に乗りたくない、そもそも通勤したくない(笑)
- 決まった給料で働きたくない。
- 時間の拘束をされたくない。
- お金の心配をしたくない。
- 全国一之宮神社参拝。
- 無人島を買って、本気で遊ぶ。
さて、夢リストをつくったのはいいものの、「本当に実現できるのか?」と疑問に思うこともあるかもしれません。しかし実際は、ただ「知らない」だけで、調べてみると実現の方法は意外とあるものだったりします。
たとえば「無人島を買って、本気で遊ぶ」は、一見無謀な夢に見えますが、調べてみると、無人島の販売サイトがあって、日本でも無人島を購入できることがわかります。値段は数千万円〜数億円。
もちろん簡単に出せる金額ではありませんし、ローンが組めないため現金一括払いで買う必要がありことから、サラリーマンだと実現困難かもしれません。であれば、起業してバイアウトやIPOを目指すというのはどうでしょう。困難な道であることは変わりませんが、「知る」ことで目指すべきことややるべきことが明確になり、具体的なプロセスが見えてくるようになるのです。
夢や目標が難しいかどうかはどちらでもいいのです。大事なことはプロセスが具体的で、実現可能であるかということです。
「知る」ことで数字を明確にし、行動に落とし込んでいくことが大切ですね。
このように、本書では自分の価値を最大化するための習慣についてたくさん紹介されています。
自分の価値を高めていけば、自分を安売りすることなく、望む未来を実現させることができます。気になる方はぜひ読んでみてください。