安定して稼ぎ続けるフリーランスの3つのタイプ!「職人」×「相談役」が最強?

安定して稼ぎ続けるフリーランスの3つのタイプ!「職人」×「相談役」が最強?




 今回ご紹介するのは、『フリーランスがずっと安定して稼ぎ続ける47の方法』。現在フリーランス1年目である私が、まず気をつけるべきは何だろうと思い読んでみました。

 著者の山田竜也さんは、3年半の会社員生活を経てフリーランスとなり、現在はWebマーケティングを専門分野として年収1000万円以上を継続させているそうです。

 本書では、そんな山田さんがご自身の経験をもとに、「時間」「仕事の裁量」「収入」の3つの自由を手に入れるために必要な方法を47個にまとめています。

 フリーランスを目指している方や、独立したてという方は、一読して損はない一冊です。個人的には、「集客術」がとくに参考になりました。

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仕事が途切れない3つのタイプとは?

 安定して稼ぎ続けているフリーランスは、大きく次の3つのタイプに分かれると山田さんは言います。

①職人ポジション

 高いスキルが売り。口コミでスキルの高さが伝わっていくと、必死に営業することなく、本業に集中しながらも仕事が増えるようになります。

 一方で、技術に特化するあまり発信力が弱く、高いスキルがあることをお客様に理解されていないケースも多いのが特徴です。

②相談役ポジション

 相談を受けて悩みを整理・解決し、「○○さんだから!」と仕事を依頼されるタイプ。しかし相談のどこから有料化するかの判断ができないと、すべて無料で引き受けるハメになり、いつまでも稼げるフリーランスになれません。

 この場合、「作業内容」+「ギャランティ」を設定し、商品やサービスをパッケージ化することで、どのタイミングから報酬が発生するのかを明確にしておくことを勧めています。

③城持ちポジション

 特定分野のカリスマとしてコアなファンを獲得しているタイプ。ファンを囲い込むための城となるWebサイトや、SNSでの情報発信が得意で、自らの足で営業するよりも効率的な集客が可能です。

 ただし、ネット上での炎上の可能性や自分のライフスタイルを切り売りする必要があるなど、再現性が低く、簡単に真似できるタイプではないため、目指す上ではそれなりの覚悟が必要です。

2つ以上のタイプをかけ合わせよう

 このうように、各ポジションにはそれぞれメリット・デメリットがあるため、1つのポジションを極めるだけでは、安定して稼ぎ続けるフリーランスにはなれません。

 そこで本書では、2つ以上のタイプをかけ合わせることが勧められています。複数のタイプを組み合わせることで、フリーランスとしての収益力(いわば戦闘力)を高めることができるのです。

 たとえば「職人ポジション」を目指して高いスキルを身につけても、誰にも知られていなければ仕事はやってきません。一方で、「相談役ポジション」としていろんな人から相談を受ける機会があったとしても、それをお金に変えるスキルがなければ、ただの面倒見のいい人になってしまいます。

 「職人ポジション」と「相談役ポジション」をかけ合せれば、仕事が増え、収益力を高く安定させることができます。

戦闘力の計算方法

 本書では、次の方法でフリーランスとしての戦闘力を計算しています。

  1. まず、「どのタイプにどれだけの力を注ぎたいか?」を決める。
  2. それぞれのタイプに、1〜10の間で点数をつけ、その点数を掛け算する。
  3. その結果が、あなたのフリーランスとしての戦闘力。(1,000点満点)

 このように数値化すると、自分に足りない要素が明確になり、「これから自分がどのポジションの点数を伸ばしていけばいいのか」を冷静に分析できるようになります。

 ちなみに、年収が1000万円以上あり、かつ稼ぎ続けているフリーランスには、「職人ポジション」と「相談役ポジション」の点数が高い人が圧倒的に多いそうです。



フリーランスは適正価格で仕事したら負け

 日本人は、プライシング(価格設定)を苦手にしている人が多いと言われています。同業者の相場に合わせて価格を決めてしまうのです。それではいつまで経っても薄利多売から抜け出せません。

 相場に合わせるということは、差別化できていないということでもあります。そこで注目すべきなのが「希少性」です。

 これからの時代、安定して稼ぎ続けるためには、自分の希少性を高めていく必要があります。希少性がなければ、「誰でもいい仕事」ばかり頼まれることになるからです。

 では、どうすれば自分の希少性を高めることができるのでしょうか。ここでも、複数の特徴をかけ合わせた「売り」を持つことが勧められています。

 具体的には、「職業」「ジャンル」「専門分野・得意分野」の3つをかけ合わせることで、希少性を高めることができます。

 たとえば「ライター」×「Web系」×「グルメ記事」のように、特徴を絞り込んでいくと、自分は何者なのかを伝えられると同時に、他のフリーランスとの差別化ができます。

 山田さんは、「フリーランスは適正価格で仕事をしたら、負けだ」くらいに思っていると言います。「適正価格=普通」なので、誰に頼んでもいい仕事だからです。

 できるだけ希少性の高くなる組み合わせを考えるのがよさそうです。

「差別化」が稼げるフリーランスの課題

 フリーランスが「時間」「仕事の裁量」「収入」という3つの自由を手に入れるためには、「安定して稼ぎ続ける」ことがとても重要です。

 そのためには、他者といかに「差別化」できるか、選んでもらえる自分を演出できるかが課題となり、その解決策の提案がされている一冊でした。

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