こんにちは。大関です。
「やらなければならないことに追われて、やりたいことをやる時間がない」と悩んでいる人は少なくないと思います。
誰しも1日24時間しかないことは変わらない以上、その時間をどのように使うかを常に考えていく必要があります。
時間の使い方について有効な方法を教えてくれるのが、クラウド会計ソフト「freee」のCEOである佐々木大輔さんの著書『「3か月」の使い方で人生は変わる』です。
本書から、時間をうまく使って目標達成するためのノウハウについてご紹介します。
目標は「自分がコントロールできること」
目標を立てるときは、「自分でコントロールできること」が重要だと佐々木さんはいいます。
たとえば英語を勉強するときに、「英語で日常会話ができるようになる」といった漠然とした目標や、「TOEIC600点」のような達成目標を立てる人は多いと思います。
しかしどちらの目標も自分でコントロールしづらいし、何にどう取り組めば達成できるのかわかりづらいですよね。目標を達成するために具体的に何をすべきか見えないと、「とにかく頑張る」しかなくなってしまいます。
それを避けるためにも、「自分がコントロールできること」に的を絞って「行動目標」を重視すべきというのが佐々木さんの考えです。
たとえば
- この本に載っている単語をすべて覚える
- テキストに出題されている問題は完璧に解答できるようになる
のように自分でコントロールできる目標にすれば、具体的な行動に移しやすくなります。
「英語のテキストに載っている単語を3ヶ月で全て覚える」という目標であれば、「逆算すると1ヶ月で○個覚える必要がある」→「そのためには毎日○個ずつ覚える必要がある」→「一度覚えたと思っても忘れてしまうから、復習も毎日したほうがいい」→「一ヶ月後にまた同じ箇所を風習して、3回くらいやれば覚えられるだろう」のように、「何を、どうするか」がはっきりとした計画を立てることができます。
あとはその計画に沿ってこなすだけで、着実に目標に向かって前進していくことができます。
もちろん「TOEIC600点」のように「達成(したい)目標」を置くことは重要であり、絶対に持った方がいいと佐々木さんはいいます。ですが、その目標を達成する可能性を高めるためには、上記のように「行動」を重視した目標を立てた方がよいのです。
プランは「行動レベル」まで落とし込む
コントロールできる目標を設定した後に大切なのは、その目標を達成するために「行動レベル」でスケジュールを組むことです。
たとえば「10月中旬までにやります」と「10月15日12時までにやります」というのでは、実現される可能性がまったく異なり、「やるべきタイミングが明確なものほど実現される可能性が高くなる」と佐々木さんはいいます。
「起床後の30分で本を設定したページまで読み進める」といったように、すぐに取り組める行動レベルにまで落とし込んでいくことが大切です。
月ごと、週ごと、日ごとの計画を立てながら、具体的な行動をスケジュールに落とし込み、実行し、振り返る。この繰り返しによって目標を達成することができるのです。
イレギュラーに振り回されない
とはいえ、なかにはイレギュラーな事案によってスケジュール通りに事が進まなくなってしまうこともあるでしょう。
佐々木さんは、イレギュラーを「しかたがない」と思わないようにすることが大切だといいます。
まず、「そもそも本当に急ぎで対応する必要があるのかどうか」と冷静に考え、別に今すぐ解決しなくてもよいことは明日に回す。イレギュラーなことによってペースを乱されない、心の平静が保つことの方を重視するのです。
どうしてもすぐに対応しなければいけない案件は、「ゴミ箱みたいな時間」を用意して対応しているそうです。これは、9時に出社してから、仕事をスタートする9時半までの30分間には予定を入れず、本当にイレギュラーで対応しなければならない案件に使える時間にしているということです。この時間のおかげで、他の予定を犠牲にすることなく対応することができます。
またイレギュラーなことが起こりそうだという気配を察知したら、あらかじめ対応できる時間を確保することもあるそうです。「朝の30分」という決まった時間だけでなく、何が起こっても対応できるようなスケジューリングを日頃から心がけることが大切なのだと感じました。
これまで、自分でコントロールできないことを目標に設定して時間を費やしてきたことを反省しました。目標設定、具体的な行動プランの練り方といったところが参考になる書籍でした。