外資系コンサルの落ちこぼれ社員が発見した「7つの問題点」を解決する仕事術

外資系コンサルの落ちこぼれ社員が発見した「7つの問題点」を解決する仕事術




「おまえに任せられる仕事なんてもうないわ。」

日ごろ温厚で知られる先輩からは想像もつかない、厳しい言葉。

「帰れよ、もうあとやっておくから。」

さらに拒絶の言葉を重ねられる。周囲からは、またあいつか、との声。

もし自分が同じ状況に立たされたら、どうやって気持ちを立て直せるでしょうか。

きっとどこでもいいから旅に出たくなる、マーケターTKです。今回は、絶望的に低い評価から自らを立て直し、1年後に若手No.1と言われるまでに挽回した著者による仕事術の本、『コピー1枚とれなかったぼくの評価を1年で激変させた 7つの仕事術』を紹介します。

著者のShin氏は、現在、転職先の外資系コンサルティングファームでマネージャーとして活躍しつつ、個人としてもブログ「OutwardMatrix」オンラインサロンで積極的に情報発信しています。

先輩から「帰れ」と言われるような状況から、他社に引き抜かれるほどの人材になるまでにShin氏を変えた仕事術、とても気になります。

仕事に悩む若手の方はもちろん、実は、部下や後輩を指導する中堅社員の方にもおすすめの一冊です。



Shin氏が発見した「7つの問題点」

Shin氏は大学卒業後、コンサルティングファームに就職します。「コンサルティングファーム」と聞くと、どんなイメージが浮かびますか?

書店に行くと「マッキンゼー」「ボストンコンサルティング」「アクセンチュア」といった社名付きの本を見たことがあると思います。どれも世界的に有名なコンサルティングファームの名前です。

コンサルティング業界は、多様なクライアント企業からの依頼に基づき、高速で戦略を立ててプロジェクトを提案し、課題解決を図る仕事です。ちなみに、ハードワークでも有名です。

入社から7か月目、Shin氏は冒頭の言葉に直面します。仕事がうまくいかず、どうにかしようともがいていたなかでの出来事です。その後しばらくしてから、2週間、会社を休むことに。

転職して環境を変えるという選択肢もあったでしょう。しかしShin氏はもう一度挑戦することを決め、自分の問題に真正面から向き合いました。そしてこれまでの失敗から、以下の7つの問題点を発見します。

  1. 吸収力
  2. 主体性
  3. 目標設定力
  4. 思考力
  5. 資料作成力
  6. コミュニケーション力
  7. 生産性

それぞれの問題点について、優秀な先輩や上司、同僚はどのように解決しているのかに注目することで、自分に必要な能力を磨いていったのです。

なかでも、特にオススメなのが「④思考力」の問題点を解決する仕事術についてです。

自分の頭で考えるための「パワーワード」

Shin氏は、自分には「質問力」がないことに気づき、優秀な人たちに共通する「5つの問い」に注目しました。

  • 「具体的には?」→ 抽象的な状態から脱して考える状態に変える。
  • 「理想は?」→ ゴールをイメージさせることで思考を動かす。
  • 「そもそも」→ 話が散らかったとき、本質に立ち戻る。
  • 「一言で言うと?」→ 方向性を確認し、まとめる。
  • 「なぜそう言えるのか?」→ 考えを一段上のレベルに引き上げる。

これらの質問を見て、私はある優秀な先輩社員を思い出しました。私が新しい企画を持ち込み、熱く説明していると、彼は静かに言うのです。

「そもそもこの企画は…

誰のための企画なのか?

どんな効果が期待できるのか?

なぜその効果があると言えるのか?」

「どう」するかだけではなく、「なぜ」するのかから考えることで、企画の説得力が一気に高まります。ときには(もしかしたらこちらの方が多い?)お蔵入りや再検討することもありましたが。

そしてこの「パワーワード」、実はブログを書く上でも有効です。というのも、Shin氏は日々の出来事について自分自身に「パワーワード」を問いかけることで、得た答えをブログに記し、350以上、100万字もの記事を公開してきているからです。

ブログのネタに困っている方、ぜひ5つの「パワーワード」を活用してみてください。

若手社員の悩み上司としてできること

ちなみに本書は、若手社員の方はもちろん、彼らを指導する立場の先輩社員・中堅社員の方が読んでも、強力なヒントをたくさん得ることができます。

若手社員の悩みのなかには、先輩や上司の発言・行動で解決できそうなものがたくさんあります。私が取り組んでいきたいのは、上記7つの問題点のうち、「①吸収力」と「②主体性」についてです。

  • 「吸収力」…先輩や上司からの指示をしっかりと吸収できずに悩んでいる若手社員はいませんか? 組織独特の仕事のお作法、たとえばクライアント向けのフォントやコピーのルールが決まっているのなら、指示書としてまとめておくことで、部下の吸収効率を高められるはずです。また教える側も省力化できます。
  • 「主体性」…部下や後輩に、もっと主体的に仕事に取り組んで欲しいと思ったことはありませんか? もしかしたら、自分が仕事の「目的」や「全体像」を伝えていないばっかりに、部下が指示されたことしかできない状況を作ってしまっているのかもしれません。

部下を成長させるのは、先輩や上司の重要な仕事です。本書を読んだことで、部下の課題解決を手助けし、成長を促すためのヒントを得ることができました。

仕事に悩む若手社員の方はもちろん、部下を指導をする立場の方にもオススメです。ぜひ読んでみてください。




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