今あるリソースで最大の成果を出す!「ストレッチ」マインドを身につけよう

今あるリソースで最大の成果を出す!「ストレッチ」マインドを身につけよう



 私のこのごろの悩みは、「仕事でも日常でもリソースが足りないと考え、無駄にモノや情報、専門知識を追い求めてしまう」ことです。

 「ストレングスファインダー」(強みを見つけるためのテスト)の結果でも、上位に「収集心」が出ており、次々と新しいリソースを追い求めてしまう傾向にあります。

 そんなとき、読んではっとさせられた本が、『ストレッチ 少ないリソースで思わぬ成果を出す方法』です。

 「ストレッチ」とは、いま持っている資源(リソース)を最大限活用することで成果を上げ、達成感を得ようとする考え方です。多くのリソースを望むのではなく、手持ちのリソースの可能性を受け入れ、それを行動の手がかりにします。

 仕事でもプライベートでも、何か重要なことを手がけようとするとき、ほとんどの人は本能的に「豊富なリソース=優れた成果」だと考えるでしょう。有能なスタッフやスキル、知識、予算、製品、ブランド、オフィスなど、リソースが多ければ多いほど、優れた成果が出せると考えるはずです。

 しかし「それはたいていベストな結果をもたらさない」というのが著者の考えです。なぜなら、必要のないリソースを追い求めると、すでに手元にあるリソースのポテンシャルを見逃してしまうからです。

 本書では、リソースを追い求める人を「チェイサー」、すでにあるリソースをうまく使う人を「ストレッチャー」と呼び、後者になる方法を紹介しています。チェイサーにとって大事なのはリソースの「獲得」なので、手持ちのリソースを「活用」することを見落としがちで、不要なリソースまで追い求めてしまいます。一方、ストレッチャーは「リソースの優れた活用=優れた成果」と考えるため、手元にあるリソースで課題を解決する方法を考え出します。

 だからこそ独創的なアイデアが浮かびやすく、変化が激しい現代においてはマッチしている考え方と言えます。

 本書を読んで、「リソースがない」と嘆くよりも、すでにあるリソースに目を向けてうまく活用することを考えることの大切さを痛感しました。

 リソースフルネス(困難な状況下で臨機応変に解決策を見出す能力)に関して10年以上の研究をしてきた著者が伝授する、人の能力を最大限発揮する方法をみていきましょう。

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「ストレッチャー」のメリット

 人材や予算、スキルや知識、経験など、あらゆるリソースがそろった状態で業務に当たれることなどまずありません。

 ないリソースを追い求めるのではなく、すでにあるリソースに目を向けて活用する方法を考えるのが「ストレッチ」マインドです。

 ストレッチャーは、「リソースが足りない」という制約があるがゆえに創意工夫を惜しまず、問題解決に取り組むことができます。

 人はリソースが豊かだと、それを見たままに受け止め、従来のままのやり方で利用するが、リソースが乏しいときは、従来の方法にとらわれないでもっと自由に発想するようになるからだ。(p.77)

 制約があるからこそ、常識にとらわれず独自の発想ができます。これがストレッチャーであることの最大のメリットと言えるでしょう。

 では、ストレッチャーになるためにはどうすればいいのでしょうか。

アウトサイダーが発揮できる価値

 ストレッチャーになるためには、他人が価値を見出せない場所に利点や美点を見つけ出せるようにならなければなりません。

 そのためには、自分が経験したことのない分野に飛び込み、部外者(アウトサイダー)の視点に立ってみることが有効です。専門知識がないからこそ、通常とは異なる視点で問題を見つめることができ、専門家が価値を見出せないことにも目を向けられる可能性があります。

 その分野の専門家はすでに身に付けたやり方や常識に固執しがちで、リソースの新しい使い方を考えづらくなります。一方、特定の専門性を持たず、多様な経験をしてきた人は、常識にとらわれずにリソースを活用する方法を見つけやすいのです。

 会社に入った新人が、会社や業界の常識にとらわれないで発言し、それが的を射たアイデアとなり得るのは、まさにリソース(その分野の経験や専門性)がないからこそでしょう。

計画を立てないでやってみる

 ストレッチャーになる上で、もう一つ有効なのが「計画を立てない」ということです。

 何かを始めるとき、情報を集めて計画を立て、必要なリソースを調えてから行動しようとしていませんか? たしかに計画を立てることは大切ですが、計画はリソースの使い方を限定させるものでもあるという視点を持っておくべきです。

 どれだけよく練られた計画でも不完全なのが当たり前である。それなのに、作成した計画が完璧だと思い込み、他人に(そして自分自身にも)それを押し付けようとすると、事実が見えなくなる。(p.138)

 計画を立てずに「まず行動」をしてみることで、行動自体を楽しみながら、状況の変化に合わせてリソースのやりくりができるようになっていきます。

 たとえば料理をする際、レシピ通りにやると、レシピ以上のものはできません。しかしメニューだけを決めて手元にある食材だけで料理をしてみると、思わぬ発見や気づきを得られることがあります。

 リソースにも同じことが言えます。綿密に計画を練って挑むほど、計画にない方法でリソースを活用することはできなくなってしまいます。

 「これをやれば目的が達成する」と確実には言えないからこそ、計画立てないで「まず行動」をしてみることが大切なのです。

「ストレッチ」マインドで人生を充実させよう

 本書を読んで、リソースが足りないことを悲観し、今をネガティブにとらえるのではなく、リソースがないこそ得られるメリットに目を向けて、現状を打破していきたいと思いました。

 また手当たり次第リソースを集めるのではなく、「自分の人生にとって何が必要か」をきちんと考え、それに沿った投資や消費、学習や行動をしていくべきだとわかりました。

 仕事だけではなく日常でも役に立つ「ストレッチ」マインド、ぜひみなさんも身につけてください。

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執筆者プロフィール

オノデラ
「美女読書 編集室」第1期メンバー
テックメディアでインターン中/22/
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