こんにちは。塩おにぎりです。
今回は、ブロガー・作家のはあちゅうさん著・『自分への取材が人生を変える』を読みました。
なぜ、この本を選んだのか?
それは、最近何をやっても上手くいかず、「これから私は、どんな風に生きたいのだろう?」とモヤモヤした毎日を過ごしていたからです。
「あのとき、こうしていたら」
「もし、別の道を選んでいれば」
という「たられば」の後悔に飲み込まれ、どこか消化不良な気持ちを抱えていました。自分に自信が持てず、人生を消耗しているような焦りすら感じるようになったのです。
今さらかもしれないけれど、自分の心の声をきちんと聞いてあげたい。どんな人生が幸せだと思っているのか、言葉にしておきたい。
そんな思いで本書を読み、「自分への取材」を実践してみました。
「自分への取材」のはじめ方
①小さなことを記録する
まず、「これは書き残すほどのことではないよな~」と思うような日常の些細なことで構わないので、気に留まったことをただただ記録していきます。
例えば、
- 美味しい朝ごはんが作れた。
- 友達に前髪を褒められた。
- 駅についたら、ちょうど電車が来た。
など、本当に簡単なものでOK! 「前髪」「嬉しい」といった、単語だけでも大丈夫です。
ちなみに私は、「Slack」に記録用スレッドを作って、その日見た夢、食事内容、気持ちの変化など、思いついたことを気軽に記録しています。
自分への取材を始めた頃は、
- どんな人生にしたいか
- 天職は何か
といった壮大なことを考えなければ! と身構えてしまい、「こんな些細なことを記録するだけで大丈夫?」と不安を感じていました。
ところが、日常の些細なことを記録していくと、自分が想像する以上に日々様々なことを感じ、考え、行動していることがわかってきました。
それに気がついたことで、
「何も出来ず、あっという間に時間が過ぎていく」
「よく考えもせず、人生を消耗している」
という焦りが、少しずつ緩和されていったのです。
結果として、こうした焦りやモヤモヤを解決することが、人生という大きなテーマを考える上での土台となりました。
はあちゅうさんも、「何気なく通りすぎてしまうような出来事や感情こそ、未来の自分にとって、かけがえのないものに変化する可能性を秘めている」と考え、気になったことはすぐにノートへ書き留めているそうです。
②一週間たったら、見返してみる
もしかすると、日記をつけたり日々の些細なことを記録するという作業はすでに行ったことがあるという方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、「書いてはみたものの、どう活用すれば良いかわからない…」と悩んでしまい、そのままになっている人も意外と多いのではないでしょうか?
軽く目を通すだけで構いませんので、ぜひ、自分が書いたものを読み直してみてください。まずは一週間単位で振り返ってみるのがおすすめです。
最初は少し気恥ずかしいかもしれませんが、記録したことを振り返ると、「この書き方だと何が言いたいのかわからないな」とか、「もっとこういう情報を入れた方が前向きになれるかも」のように、内容の過不足に気がつくことができ、より効率的に自分が必要とする情報を記録できるようになります。
そしてやる気やモチベーションが落ちてしまったときに見返すと、「この想いから行動したんだったな」と初心を思い出したり、「こんなに頑張ってきたのだから大丈夫」と自分を励ましたりする効果も得られます。
自分への取材の活かし方
自分への取材を重ね、自分自身の深堀りができたら、いよいよ次のステップ。取材を通してわかった「こんな人生が幸せだ」という夢を、毎日の暮らしに取り入れていきます。
はあちゅうさんが提案されている方法の中から、特に素敵なコツを2つご紹介します。
①夢は小さく、たくさん持つ
私は、自分の夢をなかなか実現できず、時間だけが過ぎていくことに焦っていました。それは「こんな人生だったら幸せだな」とイメージしたものがあまりにも大きく、抽象的であったことが原因だったのです。
そのため、はあちゅうさんの「小さな夢をたくさん持っている方が有利」「小さな夢を日常に散りばめる」という考え方は、目からウロコでした。
しかも、必ずしも大きな夢に繋がっている必要はなく、「あのカフェの人気パフェが食べたい!」といった、ちょっとした夢でOKなのです。
日常の些細な気づきを記録した時と同様、「そんなことで大丈夫?」と心配になりましたが、小さな夢でも一つ一つ叶えていくことで、「私は自分の夢を叶えられるんだ」と思えるようになり、大きな夢に対しても前向きな姿勢を保てるようになりました。
ちなみに、小さな夢を設定するときは「何事も胸に飛び込んできた瞬間が一番熱い」というはあちゅうさんの考えをもとに、その場ですぐに予定を書き込んだり、行動に移したりと、身軽に動いてみることを意識しています。
②自分ルールを作る
自分の夢を前にして「やるか?」「やらないか?」と考えるのは、タイムロスになる。だから無意識でも夢へ近づける習慣、つまり自分ルールを作ることが大切ーーと、はあちゅうさんは繰り返し強調しています。
幾度となく習慣化に挫折してきた私にとっては、なかなかハードルが高そうだな…というのが正直な気持ちでした。
そのため、本書で紹介されていた習慣化の例、「何かを禁止する代わりに『良い習慣』をインプットする」をお手本にルール作りをしました。
〈例〉ダイエットしたいなら…
糖質は摂らない!
○ 野菜をたくさん食べる
職場まで歩く
また、「継続する技術」というアプリを使い、良い習慣を実行できた自分を褒めるという習慣も取り入れています。
まだまだ模索中ではありますが、上記の組み合わせによって、「習慣化=ツライ」というイメージが変わり始めています。
おわりに
取材という言葉を辞書で調べると、作品づくりや記事執筆のための題材・材料を取り集めること、とあります。
自分への取材は、幸せな人生という作品を完成させるための材料集めなのかもしれない…そう考えると、なんだかワクワクしてきます。
はあちゅうさんは、自分へ取材する理由として、「自分にとっての幸せが何かを知っていれば、他人の考えにおどらされずに、自分の頭で考えて、自分で行動することができるから」と語っています。
「自分のやりたいことがわからず、将来に漠然とした不安があるけど、何から始めたらいいのかわからない!」という方は、ぜひ本書を開いてみてください。
知っているようで知らなかった、新しい自分に出会うことができます。