成功の再現性を高めよ!楽天流・仕事で結果を出す3つの行動習慣!

成功の再現性を高めよ!楽天流・仕事で結果を出す3つの行動習慣!




 「仕事で結果を出したい」「圧倒的なスピードで目標を達成したい」ーーそう望む方にオススメの1冊、『楽天で学んだ「絶対目標達成」7つの鉄則』をご紹介します。

 著者の小林史生さんは、「楽天市場」初期の主要メンバーとして数々の事業を手掛けたのち、国際戦略部長として楽天の海外事業拡大に大きく貢献。なんと30代という若さで、楽天が買収したアメリカ企業の社長にも抜擢された人物です。

 楽天を退いた現在は、アドバイザーとして複数の企業を支援してらっしゃいます。

 若くして海外企業の社長まで任された著者が、「楽天で学んだ目標達成のための行動習慣」を惜しみなく紹介している本書は、「自分に負荷をかけてでも、とにかく結果を出したい!」という方にとって、とくに学ぶ点が多い一冊となっています。

 今回は、小林さんが楽天で身につけた行動習慣・思考法の中から、「これは実践しやすいのでは?」と感じた3つをご紹介します。

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①毎日0.1%の成長が目標達成のための
地力になる

 まずは、自分ひとりで今すぐ実践できる行動習慣の変え方について。

 楽天・三木谷社長は、「0.1%の努力」という話を、自身の著書に記し、楽天の社員に向けても何度も伝えられているそうです。毎日0.1%でも昨日の自分より成長できれば、1年間、365日経つと1.44倍も成長できるという話です。

 著者は、三木谷社長のこの考え方に深く共感し、海外駐在中、「毎日15分英語のニュースを聞く」と決めたそうです。海外での仕事がどれだけ忙しくても、1年以上この習慣を続けた結果、英語力を大きく成長させることができたといいます。

 どんなに小さいことでも、毎日実践して、積み重ねていけば、確実に自分の成長につなげることができるということです。

 たとえば「毎日1時間勉強する!」と背伸びした目標を立てて3日で挫折してしまうよりも、「毎日最低15分は勉強する」と、小さく目標を立てて長く続けられた方が自分の力になりますよね?

 大きな目標を持つことももちろん大切ですが、やるべきことを細分化し、自分が続けられるペースを作ることも同じくらい重要なのだと感じました。欲張りすぎず、結果が見えないときでも小さな努力を続けられる人が、数ヶ月後、数年後に大きな成果を残せるようになるのでしょう。



②常に「再現性」を考え仕組み化する

 目標を達成し続けるために最も重要なこととして挙げられているのが、「成功の再現性を高めること」です。

 楽天では、「仮説→実行→検証→仕組化」というサイクルを重要視しているそうです。各事業で成功したことがあれば、目標を達成したことで満足せずに、「なぜうまくいったのか、そのエッセンスは何だったのか」と深掘りして考え、成功事例を「仕組み化」することに結びつけます。

 その仕組みを他の部署やチームに応用し、成功の「再現性」を高めたことによって、楽天は驚異的なスピードで成長することができたのです。

 仕組みをうまく共有し、成果を拡大できた理由について、著者は次のように述べています。

 一つ目は、数字の達成と同じぐらいか、それ以上に、うまくいく仕組みをつくった人が賞賛される風土がありました。(中略)

 同時に、各人ができるやり方を考える習慣が浸透しているので、自然とうまくいっていることに対して、どうやって自分のビジネスに取り入れられるか、を常に考えています。

 事業がうまくいっている理由や、そのエッセンスを自分のビジネスに取り入れる方法を考えることは、今すぐ実践できるトレーニングのようなもの。面白いサービスや商品を見つけたら、なぜ面白いのか、なぜうまくいっているのかについて考える習慣をつけたいものです。

③「目的」を上手にヒモづけると目標達成のやる気が格段に上がる

 最後は、部下を指導するときや、自分の意識を高めるセルフマネジメントに役立つ手法です。

 まずは、「目的」と「目標」の違いを整理しましょう。本書の中で、目的と目標は次のように説明されています。

  • 「目的」…なぜそれをやるのか、を明確にすること。
  • 「目標」…いつまでに何をどれぐらいやるかと決めること。

 企業の場合、予算という数値「目標」が定められることは多いですが、ここの社員が「なぜやるのか」という「目的」をセットで理解していることは少ないのではないでしょうか。目的を理解していないのに、目の前の数字目標ばかりが大きいという状態だと、意欲を失ってしまう可能性があります。

 そこで著者は、目標と目的がヒモづくようなストーリーをつくってきたそうです。たとえば「Aジャンルの新規出店店舗数500」という数字目標があったら、この数字のストーリーは下記のようになります。

<例>Aジャンルの新規出店店舗数について

【目標】:Aジャンルの新規出店店舗数500

【ストーリー】:1000店舗獲得すれば、Aジャンルの市場シェアナンバーワンになれる! だから1000を目指したいが、その第一歩となるのが500店舗の達成。今年500達成して、来年1000達成を目指そう!

 ただやみくもに数字を達成しようとするのではなく、「何のためにこの数字目標を達成しようとしているのか?」という目的を理解できれば、仕事に対する姿勢は良い方向に変化しますよね。

 目標と目的を結びつけるストーリーを自分でつくることができれば、チームの士気を高めたり、自分のモチベーションを上げたりしやすくなるでしょう。

まとめ

 著者は冒頭に、尊敬する上司から教わった言葉を記しています。

 お金やモノは奪われるかもしれない、でも頭の中にある知識や体得した経験は誰もあなたから奪えない。

 自分の財産となる経験を積み重ねるためには、まずは小さくても行動してみることが重要です。

 私は現在育休中ですが、職場に復帰する準備として、本書で紹介されていた行動習慣や思考法をさっそく取り入れてみたいと思います。

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真悠子
0歳の娘を育児中の30代主婦です。会社員時代の感覚を忘れないようにビジネス書を読んだり、育児疲れを癒やすために小説の世界に没頭したりしています。

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