前田裕二が語るコミュニティ作りのポイントを「美女読書」編集室に当てはめてみた!

前田裕二が語るコミュニティ作りのポイントを「美女読書」編集室に当てはめてみた!




 ネット上の仮想ライブ空間「SHOWROOM」。動画配信中に演者と観客がリアルタイムでコミュニケーションをとれる人気サービスです。

 生みの親は、弱冠30歳の社長・前田裕二さん。エリート証券マンとして順風満帆の人生を送っていた彼が、なぜこのサービスを立ち上げたのでしょうか?

 それは、8歳で両親と死別、生活費のために路上ライブをしていた…という壮絶な半生が影響しています。

 今ビジネスの世界では、モノ消費からコト・ヒト消費へ移行していると言われています。路上ライブで、一足先にその世界を経験した前田さんは、「才能や生まれた環境に関係なく、努力と工夫次第で幸せになれる。それを世界に証明したい!」と強く思うようになったと言います。

 SHOWROOMが「リアルタイム」「コミュニケーション」をキーワードに、コミュニティ形成に注力しているのはそのためです。人は、共感・信頼に価値を感じ、お金を使うーーこの仕組みが、これからのビジネスでは主流になると前田さんは予測しています。

 そんな時代の最先端にいる前田さんのコミュニティ理論。ビジネスパーソンの必修科目と言っても過言ではない内容です!

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「美女読書」編集室というコミュニティ

 実は、この書評をお読みいただけているのは「美女読書」編集室というライターコミュニティのおかげです。私は本書を読んで、「これ、編集室の仕組みだ!」と驚き、嬉しくなりました(笑)

 このコミュニティを例に、前田さんの理論を紹介させてください。

 「美女読書」編集室は、月額制のオンラインサロンです。月々3,500円〜4,000円ほど支払い、出版社から提供される本の中から好きなものを選んで本を読み、書評を執筆。編集部の方から添削を受けながら、ライティングスキルを磨いていきます。Facebookの非公開グループには、ビジネス書好きのライターが多数参加しています。

 でも、本が好きな人が集まれば、自然と良質なコミュニティが生まれるのでしょうか? 前田さんの理論では、そうはなりません。

 例えば…

  • 応援しているアイドルを有名にするため、紹介動画を作る。
  • 大好きなお店に繁盛して欲しくて、SNSでファンページを作る。

 このように、誰に頼まれたわけでもないのに、「好き」のために情熱を持って行動を起こせる人、そうした人々が集い、「熱を帯びたファンクラブ」となった状態こそ、良質なコミュニティであると定義しています。

 たとえばサロンメンバーの中には、ご自身の人脈を生かして、出版社の編集者さんや著者さんをご紹介くださり、書籍のラインナップを増やす動きをしてくださる方がいます。これはまさに、「好き」のために情熱を持って行動を起こすことの実例と言えるでしょう。

 では、こうした熱量の高いコミュニティをつくるためには何が必要なのでしょうか。3つのポイントをご紹介します。



良質なコミュニティのつくり方・育て方

①観客を「中の人化」する

 これは「美女読書」編集室でいえば、書評記事の「読者」だった人が「中の人」となって記事を書く側になる、という事象に当てはめられると思います。

 美女読書の書評記事を読みに訪れる人は、「仕事に役立つ本を知りたい!」「ビジネス書の知識を手軽にインプットしたい!」という思いが強いのではないでしょうか?

 でも「どれだけビジネス書や書評記事を読んでも、その知識が身についている気がしない」「仕事で生かしきれていない」というフラストレーションを抱えている人も多いのだと思います。実は、私が編集室への参加を決めたのは、そのモヤモヤを解決したいと思ったからでした。

 「美女読書」編集室では、インプットのための本を提供してもらえるだけでなく、「中の人」となることで、書評ライターとしてのアウトプットの場が用意されています。

 「本の知識を自分のものにするためには、インプットだけでなくアウトプットも重要だ」と考える人たちからすれば、「中の人」になることに明確なメリットを感じることができるわけです。

 実際に書評を書いてみると、「こんなに感動して、付箋もたくさんつけているのに、何をどんな風に書けばいいかわからない…」と悩み、落ち込みます。しかしアウトプットを前提としたインプットを行っているおかげで、1冊の本と実生活の結びつきが強くなったと実感しています。

②余白を作る

 「美女読書」編集室では、公開前の書評を添削付きで読むことができます。編集者の丁寧で的確な添削は、ライティング技術の向上はもちろん、「読者」を大切にする心を育ててくれます。

 編集室に参加している方たちは、プロのライターではありません。これからライティング技術を身につけたい! という向上心で参加している方が多いです。

 私はここに、コミュニティとしての「余白」があるのではないかと感じました。

 ライティングのプロではない人たちが、アウトプットをするために集まったコミュニティだからこそ、他のメンバーの添削原稿をのぞいてみようと思えるし、自分が学んだことやライティングに役に立つ情報を積極的にシェアしようと思えます。

 これが完璧な原稿しかないコミュニティであれば、他のメンバーの添削原稿をチェックする意味はありませんし、もしかしたら情報のシェアも、「そんなこと知ってるよ」と思われるのが怖くてできないかもしれません。

 またサロンメンバーには学生、会社員、自営業など、さまざまな肩書や背景を持っている方が集まっています。たとえば、あなたが学生で、就職活動の参考になる本を探して「美女読書」にアクセスしたとします。もし同じ学生のライターが、就職活動の悩みを解決してれた本を実体験を交えて紹介していたら…? 立場が近い方の記事ほど、じっくり読んでみようという気持ちになるのではないでしょうか。

 最終的な記事の出来としては、プロのライターさんが書いた方が完成度が高いかもしれません。でも、多彩な個性や肩書きをもつメンバーが集まっているからこそ、さまざまな読者に役立つ記事を発信していくことができると思います。

③絆

 他のメンバーの公開前の書評を添削付きで読むことができて、メンバーの書評が進化していく過程をのぞかせてもらえるーー私はこの経験こそ、編集室に参加する醍醐味ではないかと考えています。

 はじめは、「未熟な自分の原稿を公表するのは恥ずかしい…」と思っていました。しかしそんな原稿に対して、メンバーの1人が「いいね!」をくれたのです。

 その時、「サイトに公表されれば、もっと多くの人の目に晒されるんだ。美女読書というコミュニティに属している以上、編集者やメンバーに恥じない文章を書けるようになろう!」と決意できました。

 この経験を積み重ねることが、前田さんの言う「コミュニティの絆を濃く、組織として強くする」ことなのではないかと感じています。

コミュニティのこれから

 前田さんは、自分自身の人生に次のような判断基準を持っているそうです。

  • 社会に対して代替不可能な価値を提供しているか?
  • 0→1を生み出しているか?

 これはコミュニティ作りにおいても、重要な指針だと思います。

 数ある書評サイト、読書コミュニティの中で、「美女読書」編集室はどんな代替不可能な価値を提供していけるのか? どんな0→1を生み出していけるのか? そしてその勝算はどこにあるのか…? これから「中の人」として、コミュニティの成長過程に関わっていければと思います。

 最後に、新人ライターの私からお伝えしたいことがあります。書評を読むのは楽しい。でも、書くのはもっと楽しいです(笑)

 大好きな読書をしながら、未来のビジネスモデルを体感できるコミュニティ。「美女読書」編集室でお待ちしています。

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