「大ヒット中の絵本『えんとつ町のプペル』を全ページ無料公開します。」
大ヒット中の絵本『えんとつ町のプペル』を全ページ無料公開します(キンコン西野)。https://t.co/mEgzfZUFFw
— ≡革命と信用のキンコン西野 (@nishinoakihiro) 2017年11月10日
キングコング西野さんが自身の絵本をWeb上で無料公開した話題をみて、驚いたのは僕だけではなかったと思います。常識はずれにみえてしまう西野さんの行動の数々は、どのような発想から生まれているのでしょうか。
少なくとも西野さんは、「自分自身が叶えたいもの。やりたいこと。」に対して全力で行動しているように見えます。考えてばかりで行動が足りない僕にとって、西野さんのようなトップランナーの方から学ぶことは大いにありました。
今回は、西野さんの著書『革命のファンファーレ』から、「行動を起こす前に考えるべきこと」と「行動に踏み切る際の西野さんの考え方」について切り取って紹介します!
常識のアップデートをやめてはならない
西野さんは、「ひとりで作る」が常識だった絵本を「分業制」で制作し、さらに作った絵本を無料公開しました。そのやり方を批判する人もたくさんいましたが、こうした常識はずれの行動の裏には、変化しないことへの危機感があるようです。
それは、以下のような言葉からもわかります。
僕らは自分自身の手や足を使い、僕らの身の回りに起こっている変化を、学び、実践し、思い知り、対応していかなければならない。この変化から目を背けた人間から脱落していく。
インターネットが登場し、昔ではありえなかったようなサービスが続々と登場している今、私たちの生活も急速に変わりつつあります。
たとえば、以前まで大学生が友人と連絡する手段はメールや電話が主な手段でしたが、今では、LINEしか使わないので、友人の電話番号やメールアドレスすら知らない状態になっています。
消費者の生活が劇的に変わっているのに、これまでと同じような売り方をしていたらうまくいくはずがないですよね。
こうした変化を敏感に感じ取り、これまでにない新しいやり方を試しながら、常識をアップデートしていくことが求められているのです。
では、そのためには何が必要なのでしょうか。
モノを使う前に、概念の本質を考えろ
西野さんが重視しているのは、「何かを行ったり活用したりする前に、徹底的にものごとの本質を考える姿勢」だと感じました。
たとえば『えんとつの町プペル』の制作にあたって、必要なお金をクラウドファンディングで集めることにした西野さんですが、サービスを使う前に「お金とは何か?」「クラウドファンディングとは何か?」について徹底的に考えています。
この問いについて考える理由は、
- お金の正体を知らないのに、正体がわからないものを集めることができるわけがない。
- クラウドファンドの特性を知らずに、手段を使いこなせない。
という考えがあるからです。そうしてたどり着いたのが、次の本質です。
お金は信用を数値化したものであり、クラウドファンディングは信用をお金化する為の装置だ。
行動することに勇気はいらない
行動する際に必要な考え方はわかりました。でも、「そりゃ、変化し続けないといけないことはわかるけど、簡単には踏み出せないよ…」というのがリアルな状況でしょう。
及び腰な僕のような読者の姿勢を察してか、西野さんは次のように述べています。
行動することに、勇気は必要ない。
(中略)
説明できてしまう事柄に「勇気」は必要ない。一歩踏み出すことに勇気が必要だと思っているのであれば、尚のこと、そんな不確かなものを取っ払ってやる為にも、とっとと情報を仕入れた方がいい。
思えば、「もっと文章力をあげたい!」と悩んでいた時に、この美女読書で書評を書き始めるのには、勇気はいりませんでした。「応募方法を調べ、とにかくやる」それだけです。
おそらく、始める前に悩んでしまうのは、やり方や行動した先が曖昧だから。それさえ分かってしまえば、行動することは難しくはないということに気づきました。
「さっさと行動しろ!!」
この本を読んでいると、西野さんに「さっさと行動しろ!!」と言われ続けている気がします。
僕自身、「文章力をつけたい」「自分でプロダクトを作りたい」と思っていても、自分に甘えてしまって、行動をサボっている節があるなと感じました。自分の人生において、「やりたいこと、貫きたいもの」を守るために継続的な努力をし続けます。
まずは、止まりがちになっていた書評アウトプットの習慣化から。
最後に、西野さんから僕らに向けられた、熱いメッセージで締めくくりましょう。
目の前で起こる変化に、即座に対応しなければならない。
他人に決定を委ねると出遅れる。
環境に決定を委ねると癖になる。
守るべきものが守れなくなる。
この時代を生きたいのなら、
自分の人生を生きたいのなら、
決定権を持て。
今、この瞬間にだ。
(中略)
キミはまもなくこの本を読み終える。
さあ、何をする?
キミの革命のファンファーレを鳴らすのは、キミしかいない。
西野さんが鳴らす、「革命のファンファーレ」に驚くだけで終わってしまったら意味がありません。自分の人生を輝かせるのは、自分しかないですからね。