独学で東大・ハーバードに合格した著者が語る「最強の独学術」とは?

独学で東大・ハーバードに合格した著者が語る「最強の独学術」とは?


 現状から脱却し、成長していくためには、知識や情報のインプットと、行動というアウトプットが必要です。

 そのために、必要なのはわかっているけれども、ついつい後回しにしてしまうのが「勉強」。

 スクールに通うには時間もお金もかかるし、自分でやるには方法が分からない上、モチベーションも継続できない。私もそんな悩みを抱え、日々試行錯誤をしながら勉強を続けています。

 そんな私の悩みに答えてくれたのが、この『最強の独学術』です。著者の本山勝寛さんは、塾などに通うことなく、東京大学、ハーバード大学院に進学された独学のプロと呼べる人物。

 これまで勉強術に関する本を読んだことのある方にとっては、どこかで聞いたことあるなと感じるノウハウも多いかもしれません。しかし個人的には、著者自身の具体的な話の中でノウハウが紹介されているので、自分自身に置き換えて考えやすく、「このノウハウは自分ならあれに応用できるな」と実際の行動に結びつけやすいように感じました。

 そんな著者が教える「最強の独学術」には、

  • 目の前の試験、資格取得などの短期的独学=「独学1.0」
  • アウトプット力を高め、世界に通用する教養を身に着けていく中期的独学=「独学2.0」
  • 人生という長いスパンで夢を叶えていく長期的独学=「独学3.0」

 という3段階があります。

 今回は「なぜ独学が最強なのか」、そして「どのように独学で知識を身に着け、試験合格を目指せば良いのか」について深く書かれている「独学1.0」について、掘り下げてご紹介します。



なぜ、独学が最強なのか?

 著者が独学が最強であるという理由は大きく2つあります。

①インターネットの発達で、いつでもどこでも無料で良質なインプットが可能である。

 インターネット上にはハーバード大学や、マサチューセッツ工科大学(MIT)の授業が無料で公開されており、世界最高峰の授業を日本にいながら受講することができます。

 また、英語初学者向けの授業動画などもYouTubeで無料公開されており、学力レベルを問わず多くの情報に触れることが可能です。

②目的達成のために解決すべき課題と、その解決策を見つける力を養うことができる。

 スクールに通うメリットは、目的までの道のりをスクール側が示してくれることです。与えられた問題を解いていくことで、確実に合格に近づいていくというのは大きなメリットではありますが、「課題をどのように達成していけばよいのか」を自分で見つける能力を磨くのには向いていません。

 仕事で直面する課題に答えが決まっていることはほとんどなく、自ら目的を設定し、達成への道のりを導き出す能力が求められます。

 そんな時、「独学1.0」で身につけられる「独学力」が効いてくるのです。

試験に合格するための「独学1.0」とは?

 「独学1.0」とは、受験や資格試験、語学習得や留学など、勉強における目標を達成するための学習法のこと。本書の中で、最もページ数を割いて解説されています。

 誰もが身につける必要のある「独学1.0」から、3つのポイントを紹介します。

①目標を自分で立てる。

 目標は他人に決められたものでなく、自分が心の底から達成したいと願い、がんばれば達成できると思えるものにする必要があります。

 私自身、今まで立ててきた目標の中で、きちんと達成できたものは、自分が達成したいと強く思っっていたものが多いです。

 目標達成への道のりは順風満帆ということはなく、必ず困難が数多く待ち構えています。その時に自分で立てた目標であれば、辛抱強く努力を重ねることができますよね。

 逆に親や周囲に押し付けられた目標だと、辛い時に周りのせいにして、努力が続かないと思います。

 しかし現実は、親や会社から勉強を強制されることも多いと思います。そんな時は、自分のやってみたい目標と混ぜてしまいましょう。

 例えば会社から「TOEIC○○点を取るするために勉強しなさい」と言われたとします。これは自分で立てた目標ではなく、周り(会社)が立てた目標です。

 これを自分の目標に変えるために自分のやりたいことと混ぜてしまうのです。

  • 旅行が好きなのであれば、海外旅行を楽しむためにTOEIC○○点取る。
  • 映画が好きなのであれば、字幕無しで洋画を楽しむためにTOEIC○○点取る。

 このように自分の好きなものと混ぜることで、強制された目標を、自分の目標に変貌させることができます。

②目標は1年以内で設定する

 スクールでは自分で計画を立てなくても、スクール側が立ててくれるので、忠実にそれを実行していけば確実に目標に向かって前進して行くことができます。

 しかし独学ではそうはいきません。著者はこのプランニングが「独学1.0」の肝であるといいます。

 3年以上かかるような長期的な目標であっても、1年後の到達点を決め、そこに向けて「何を、どのくらい、どうやって」実践していけば良いのか、合格体験記や対策本、ネットからの情報をもとに導き出していきます。

 当然、最初に立てた計画通りに最後まで進むことはなかなかないと思いますが、まずはしっかりとプランを立て、実践しながらフィードバックを繰り返すことで、より精密な計画へアップグレードしていくことが重要なのです。

③まずは好きな分野から始める

 好きな分野から始めることで、いまいちモチベーションが上がらない日でも勉強に取り組みやすくなります。

 毎日勉強していると、どうしてもモチベーションが上がらない日も出てきますよね。そんな日でも、好きな分野から始めれば「とりあえず机に向かう」という大きなハードルを越えやすくなります。

 重い腰を上げて始めるまでは大変ですが、いざ始めてしまえばスムーズに続けられるという体験は、誰もがしたことがあるでしょう。

 著者はこれをスポーツをする前のウォーミングアップに例えています。勉強のリズムを好きな分野で作り、そこで作った勢いで苦手分野も乗り切ろうということですね。

 これは、最初に好きな分野を重点的にやって成績を向上させることで、勉強自体のモチベーションを維持するという意味でも役立つのではないかと思いました。たとえ一つの分野だけでも、目に見えて成績が上がると「この調子で他も頑張ろう」と思えますよね。

 他にも「独学2.0」では、世界に通用する教養を手軽に深めることができる「マンガ独学法」、「独学3.0」では、人生をかけて叶えたい夢を50年のスパンで考える「50年計画法」など、「独学1.0」で身につけたものをどのように人生に反映させていくかについて書かれています。

 著者は本書の中で、「スクールに通うのがダメで独学こそが良いんだ」というスタンスでは書いていません。スクールに通って学ぶこともメリットは沢山あるけど、独学にも独学ならではのメリットは沢山あるんだよ。独学じゃ無理と諦めずに、工夫して頑張れば目標達成は可能なんだよ、と語りかけられているように感じました。

  • 「勉強をやらなきゃいけないと分かってはいるけど、どう始めたら良いかわからない」
  • 「お金も時間もなかなかかけれないけど、なんとか勉強したい」

 そんな方に是非とも読んでいただきたい一冊です。

執筆者プロフィール

taka-hirai
「美女読書 編集室」第1期メンバー
年齢:27歳
職業:鍼灸院代表・陸上競技指導者
大阪生まれ大阪育ち大阪在住
http://act-pcc.com/

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