あなたは仕事、またはプライベートでこんなことに悩んでいませんか?
- 目の前のやることが多すぎる
- 問題がそもそも何かよく分からない
- 思考のスピードが遅くて、上司・同僚の話が理解できない
- 話が分からないと言われる
など・・・
何を隠そう、私自身も日々の生活の中で(主に仕事ですが)上記のことに悩んでいることがあり、生産性を上げるという目的から『複雑な問題が一瞬でシンプルになる 2軸思考』という本を読んでみました。
本書は「2本の線を引く」というシンプルな方法で、複雑な事象を整理する方法が理解できる本です。そのエッセンスをお伝えできればと思います。
なぜ「2軸思考」が有効なのか?
著者は超困難なプロジェクトを15年にわたりいくつも経験してきた中で、
- 「問題は、シンプルにしないと解決できない」
- 「問題は、書き出すことで解決が早くなる」
ことを学んだそうです。私も全くの同感で、「そもそも何が問題なんだっけ?」となる状況下では、一つ一つの事象を整理し、シンプルに考えることが必要だと感じています。
そこで活用すべきなのが「2軸思考」です。
3C、4P、SWOT、PPM分析など、よくあるフレームワークの考え方は、(これはこれで有効だとは思いますが)現実に起きている問題に活用しやすいかというと、必ずしもそうでもありません。しかも多数のフレームワークを目的に合わせて使い分ける必要があるため、なかなかハードルが高いですよね。
一方、2軸思考であれば、線を縦と横に引くだけですし、軸の取り方を工夫すればどんな課題にも適用できるので、誰でも今すぐ使えてしまいます。
「2軸思考」3つのステップ
そんな魔法のような思考法である「2軸思考」は、どのようにして使うのでしょうか。なんら難しいことはなく、次の基本の3ステップを理解できれば大丈夫です。
- 考える目的に合わせて枠のタイプを決める
- タテ軸とヨコ軸を決める
- 枠に情報を埋める
これだけです! ステップもシンプルですね(笑)
ステップ①の「枠のタイプ」というのは、「マトリクスタイプ」「4象限」「グラフタイプ」の3つに分かれます。
例えば、目の前にある大量のやらなければならいタスクに優先度を付けたい場合は、
- 4象限タイプを選び、
- タ重要度(タテ)、期限(ヨコ)を軸にし、
- タスクを全て4象限のどこかに当てはめます
ここまでできれば、❶象限の「期限が近くて重要度が高いタスク」をまず完了させなければならないなど、優先度をつけることができます。
あとは状況に応じて、本当は対応したい❷象限の「期限は遠いけど重要なタスク」に対応するために、❸象限のタスクを効率化したり、❹象限のタスクを省略する(実施しない)といった判断をしていけばよいのです!!
早ければ1週間で成果が出る
ここまで読んでいただいて、「これなら私も思考の整理ができるかも!」と思われた方も多いかもしれません。著者は早い人で1週間、平均的には1ヶ月で、仕事ぶりや成果が変わってくると述べています。
ただし、著者は次のように続けています。
実際に使う努力をしなければその領域には到達できない。
身につくかつかないかは、やるかやらないかの違い。
実際にやってみるとわかると思いますが、軸の取り方とその要素を考えること(ステップ②)が、よい「2軸思考」ができるかどうかの肝となるものの、こればかりはセオリーはあっても正解があるわけではないので、各自が練習しないと身につかないのです。
練習しないと、パッと
- あ、今回はマトリクスタイプで課題管理表を作ろう。
- 軸はヨコが管理の要素(優先度、カテゴリ、管理事象名、担当部署、担当者、起票日、期限、状況)、タテは管理すべき課題(課題の粒度はXXXくらい)にしよう。
- 関係者にヒアリングして表を埋めよう。
とはならなかったりします。
この本では、後半が実践編として、それぞれの枠のタイプに合わせた事例や作成方法まで記載されていますので、ぜひ参考にしながら、魔法の思考法である「2軸思考」を使いこなせるように練習してみてください。
私もがんばります!!