こんにちは、中道詩織です。今回ご紹介するのは、『大人の言葉えらびが使える順でかんたんに身につく本』という本です。
私は自分の言葉遣いが幼稚だなと思うことが多く、語彙力がないことを痛感しています。たとえば「可愛い」とか「かっこいい」とか、いつも同じ言葉でしか表現できないので、言葉の幅を広げたいと思って読んでみました。
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なぜ語彙力を身につけるべきなのか?
実は、語彙力は「表現力」に直結するものなんです。知的に感じられるかどうか、情景を豊かに表現できるかどうか、魅力的に伝えられるかどうかは、全て「語彙力」にかかっています。
たとえば「遊びののしる」という言葉。これを訳しなさいと言われたら、あなたはどう答えますか? 著者が教えてる生徒にこの問題を出したところ、次の3つの回答が挙がりました。
- 「大音量で楽器を演奏する」
- 「にぎやかに楽器を演奏する」
- 「盛大に管弦の遊びをする」
1番目の「大音量で楽器を演奏する」というのは、訳としては間違っていないものの、風流の欠片もないなというか、ライブハウスで大音量で演奏しているような気がしますよね。これでは、「遊びののしる」という古典的な雰囲気を表せていない気がします。
一方、3番目の「盛大に管弦の遊びをする」では、その時代の趣をうまく表せていて、一気に情景が広がる気がしませんか? 語彙力を身につけることで、表現力を高めることができるのです。
ここでは、第6章の「使ってしまいがちな言葉を言いかえる」という部分から、私が面白いなと思った言葉をピックアップしてその言い換えの言葉を紹介します。
「若者言葉」の言い換え5選
「マジで」「ぶっちゃけ」など、俗にいう「若者言葉」を少し大人っぽく言い換えるための語彙を紹介します。
①「すごい」
私自身、何に対してもとにかく「すごい」で表現してしまうことが多いんですが、本書では言い換えとして、「秀逸」「卓越」「感銘を受ける」などが紹介されています。
たとえば「感銘を受ける」は、「感動し、忘れないよう心に刻み込む様子」を表した言葉です。いつも「すごい」を使うのではなく、ちょっとしたニュアンスの違いをきちんと表現できるように、いろいろな語彙を覚えておきたいと思いました。
②「マジで」
「マジで」もよく使いますよね。若者言葉の典型というか、何かを強調するときはすぐに「マジで」を使ってしまいます。
でも、たとえば取引先や上司など目上の方と話すときに「マジで」を使うのは適切ではないですよね。「マジで」の言い換えは3つ紹介されています。
1つ目は「全くもって」。「もって」というのは強調として付けられている言葉で、「全く、本当に」という意味です。少し古風でいかめしい言葉なので、「マジで」よりも重みがあって大人っぽい印象になります。
2つ目は「誠に」。相手に謝るとき、「マジで悪い。すまん」と言うのではなく、「誠に申し訳ありません」のように、「誠に」を使うだけで大人の表現になります。嘘偽りのない真実が「誠」という意味なので、誠心誠意だとか誠実な態度を感じさせる言い方となります。
3つ目が「心より」という言葉。「心より御礼申し上げます」のように、「心の底から」「本心で」という意味で使われます。
③「イケメン」
本書では内面的なイケメンではなく、シンプルに容姿に限ったイケメンの類語が紹介されています。
1つ目が「眉目秀麗(びもくしゅうれい)」。これは「眉と目、根元のあたりが優れて美しい様子」を言います。顔が整ってることは「端正」「ハンサム」だとか「男前」と言うこともできます。
2つ目は「伊達男」。これは江戸時代に生まれた言葉で、「人目を引く、しゃれた身なりの男性」や「男の意地を重んじたかっこいい男性」のことを言うそうです。
3つ目は「苦み走ったいい男」。これは「壮年男性の格好よさをいう言葉」です。壮年とはもともと30〜40代のことだったそうですが、現代は寿命が延びてきているので、50代も含めて使える言葉になっているようです。ちょっとダンディな男性のことを言うんですかね。
他にも、「ぶっちゃけ」は「ありていに言うと」「率直に言えば」「単刀直入に」と言い換えられ、「ないわ〜」は「あるまじきことだ」「言語道断だ」「常識に欠ける」に言い換えられるなど、さまざまな「若者言葉」の言い換えが紹介されています。
④「太っている」
また一般的な言葉として、「太っている」だったら「恰幅のいい」「貫禄がある」「頼りがいがある背中」などの言い換えがあります。
相手に「太っている」と言うと、ちょっとストレートできつい言葉に聞こえるかもしれませんが、こういった言い換えをすれば、言われても嫌な気持ちにならない柔らかい言葉のニュアンスになりますよね。
⑤「痩せている」
逆に「痩せている」では、「華奢な」「スレンダーな」「シュッとした」という言い換えが紹介されいます。
「痩せてる」って、ダイエットに励んでる人からすれば羨ましいと思うかもしれませんが、本人はコンプレックスに感じている場合もあるので、「華奢ですね」とか「スレンダーですね」という言い方をしたほうが、相手も言われて嬉しい言葉になるのかなと思います。
まとめ
私もリポーターとして活動させていただいており、やはりアナウンサーという職業上、軽々しく使うべきではない言葉もたくさんあるので、この本を読んで勉強して、状況に合わせて適切な言葉の使い分けができるようになりたいと思いました。
ここでは「若者言葉」をメインに紹介させていただきましたが、本書の中には、「悔しい場面」や「決心をする場面」、「よく考える場面」などシチュエーションごとに
様々な言葉の言い換えがイラスト付きで紹介されています。
語彙力が高まれば、表現の幅も広がり、相手の感じ方も変わってくるはずです。自分はちょっと語彙力足りないな、知的な言い方できないかなって思った方は、ぜひ手に取って読んでみてください。
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