こんにちは。桜稀です。
突然ですが、あなたは仕事中に「なんとなく集中できないな」と、ぼんやりして頭が回らなくなってしまった経験はありませんか。夜遅くまで仕事していたわけでも、大量のお酒を飲んでいたわけでもないのに、身体がなんとなく不調になってしまうことってありますよね。
もしかしたら、あなたが気がつかないうちに毎日の生活習慣が脳に悪影響を及ぼし、脳機能を低下させているかもしれません。
その原因の1つは、食生活にあります。
今回、私が紹介する『脳が冴える最高の習慣術』では、間違った食事が脳に与えるダメージと、毎日の食事に取り入れるべき食べ物について教えてくれます。
次の3つの視点から、より良い食生活についてご紹介します。
- GI値:チョコレートで集中力アップ?
- 脂肪:サケ、イワシ、カキで記憶力向上?
- 大豆:みそ汁、納豆でストレス低下?
私もこれらの視点を取り入れて食生活を改善してみたところ、いつもより集中力と身体の調子が増した気がします。
①GI値:チョコレートで集中力アップ?
「GI値(グリセミック指数)」とは、食べ物に含まれる炭水化物(糖質)が血糖値をどのくらい上昇させるのかを測定し、食品ごとに相対的に示した数値です。
私たちの身体は疲れると、ラーメンや白米、チョコレートのような甘い物をエネルギー源として求めます。こうした炭水化物は比較的にGI値が高い食べ物です。
GI値が高いものを食べると、血糖値が急激に上昇するので、一時的に集中力が上がり、短期的に食欲を満たしてストレスを解消する効果もあります。
しかし重要なのは、その後、血糖値は必ず急降下し、脳は以前にも増してエネルギー源を渇望するようになるということです。
この血糖値の急上昇と急降下を繰り返していると、脳にダメージを与えてしまいます。高血糖の状態が続くと、糖尿病だけではなく、認知症を引き起こす原因にもなるのです。
少し過剰表現かもしれませんが、「GI値が高い炭水化物」は気分を高揚させ、コカインのような薬物と同じように依存性がある、と認識するといいかもしれません。
もちろんGI値の高い食べ物を食べること自体が悪いわけではありません。常識の範囲に抑えて摂るようにしましょう。
脂肪:サケ、イワシ、カキで記憶力向上?
脂肪は大きく2つに分類できます。
- オメガ3脂肪酸
- オメガ6脂肪酸
オメガ3脂肪酸には、記憶力を向上させたり、気分を良くして脳の炎症を防いだりする効用があります。身体では作れない栄養素なので、食べ物から取り入れる必要があります。サケやイワシ、カキなどから摂取可能です。
それに対し、オメガ6脂肪酸は脳の炎症を促す作用があります。そのため摂り過ぎると、脳が炎症を起こし、長期的に見ると記憶を司る脳の海馬という部分が小さくなるという調査結果も発表されています。
こちらも身体では作れない栄養素で、食べ物から摂取するものです。大豆油や植物性油、加工食品などに多く含まれています。
オメガ6脂肪酸も、摂取すること自体が悪いわけではありません。オメガ3脂肪酸と相互関係にあるため、どちらも適量で摂取することで健康的な身体を維持できます。おおよそ「1対2」の割合で摂取するのがよいそうです。
大豆:みそ汁、納豆でストレス低下?
大豆には、「発酵させていない大豆」と「発酵させた大豆」があります。
「発酵させていない大豆」とは、具体的には枝豆や豆腐で、「反栄養素(アンチニュートリエント)」と呼ばれる、栄養素の消化吸収を妨げる成分が含まれているそうです。
大豆の「大豆レチシン」という成分には、ストレス低下や記憶能力を向上させる作用があるのですが、「発酵されていない大豆」の場合、「反栄養素」の影響で身体に吸収されにくくなるそうです。
そのため「発酵させていない大豆」を摂りすぎると、脳の働きを高める栄養素をあまり取り込めなくなり、日々のパフォーマンスを下げてしまう場合があるのです。とはいえ、ビールのつまみや副菜の付け合わせ程度なら気にするほどではないそうです。
「発酵された大豆」であれば、大豆レチシンの効果を最大まで発揮できるので、日々の生活にみそ汁や納豆を取り入れましょう。1日にわずか1品で期待する効果が得られます。
さあ、食生活を改善しよう
本書を読むと、自分の食生活のダメっぷりがよく分かり、後悔の念が押し寄せてきます。自然と危機感があおられるため、脳のパフォーマンスを上げるための食生活の改善だけではなく、今では生活習慣の改善まで行うようになりました。
そのおかげで調子がよくなり、毎日を気分よく過ごせるようになっています。あなたもぜひ、食生活の改善から始めてみてはいかがですか?