こんにちは、学生ライターのマロンです。私の趣味は読書です。電子書籍よりも断然紙の本が好きな活字ヲタクです。
今までたくさんの素敵な本に出会ってきたのですが、「どんな内容だった?」と聞かれた時に、全然内容を覚えていなかったり、うまく要点を伝えられなかったり、ただ「読んで終わり」の読書スタイルになっていたことに、最近になって気づきました。
そんな中パッと目に止まったのが『すべての知識を「20字」にまとめる 紙1枚! 独学法』という一冊。今回は、この本をご紹介したいと思います。
みなさんは普段、学んだことをどのようにアウトプットしていますか? このブログの読者の方の中にも、「学んだだけ」で終わっている方が結構多いのではないかなと思います。
この本では、インプットとアウトプットの方法について、具体的なアクションとともにシンプルな言葉でわかりやすく解説されています。
学びをインプット・アウトプットする方法は、読書に限らず、勉強や仕事など様々なことに活かすことができます。一度身につけると、今後の人生で役に立つこと間違いなしのスキルなのです。
それでは、紙一枚で実践できる「インプット学習法」の方法についてご紹介していきます。
学んだことを忘れる理由
そもそもなぜ、私たちは学んだことを簡単に忘れてしまうのでしょうか? それには3つの理由があるといいます。
①学びが「消費」になっている
たとえば読書をするとき、「読むこと」が目的になってしまい、その場限りの満足感を得ているだけだと、すぐに内容を忘れてしまいます。
大切なのは「消費型」ではなく「投資型」の学習に変えること。
これは明確な「学習目的」を設定して、それを達成するために能動的に学んでいくということです。
②思考整理しながら学んでいない
得た情報について自分の頭で考えず、鵜呑みにしているだけではすぐに忘れてしまいます。
記憶に残すためには、自分の頭で考え、思考を整理する必要があるのです。
③学んだ内容を要約できていない
本を読み終えた直後なのに、どんな内容だったのか説明できないことってありますよね。読んでいる途中でさえ、前半がどんな内容だったか覚えていないことが私はよくあります。
覚えられないのは、学んだ内容を短く要約できていないからだといいます。
以上3つが、学んだことをすぐに忘れてしまう理由です。学びを忘れないために必要なポイントを整理すると、次のようになります。
- 目的の明確化
- 思考整理
- 端的な要約
20字インプット学習法
さて、ここからは本書で紹介されている実践用フレームワーク「20字インプット学習法」をご紹介します。
国語のテストで「文章の内容を要約しなさい」という問題がよくありましたよね。それも一段落あたりだいたい20字でまとめるというのが多かったと思います。
つまり、20字あれば言いたいことは伝えれるんです。では、短くまとめる要約力を上げるには何が必要なのでしょうか?
それは、
- 紙一枚にまとめる
- 枠内に収める
- テーマから逸脱したことはかけない
という3つの制約をかけることです。制約をかけることで、学習で重要な思考整理が促されるようになります。
上記のポイントを押さえて、「20字インプット学習法」の実践方法を説明します。
必要なものは次の2つ。
- 一枚の紙
- 三色カラーペン
一枚の紙に、以下の図のようなフレームワークを作成し、空欄を埋めながら学習していきます。
(※こちらのシートは私が自作したものですが、本書を購入すると無料でダウンロードできます)
このフレームワークのポイントは
- 一枚の紙に
- フレームを書いて
- テーマを決めて埋める
というものです。つまりこのフレームワークには上記3つの制約が含まれているということです。
①まず一番左上に日付とテーマを記入する
実践例として、私はこの本から学んだことについてシートに記入していきます。そのためテーマは「学びの本質」としました。
②「P?」は「Purpose=この本を読む目的は?」
この部分は本を読む前に赤ペンで記入しておきます。私は「学びを忘れないための学習の仕方を学ぶ」と記入しました。
③目的を意識しながら本を読む
「P?」を書いたら次に、その紙を横に置きながら本を読みます。普段通りの読み方をしつつ、時々「目的」をチラチラ見るようにします。
というのも、紙に一度目的を書いただけでは、なかなか目的を意識しながら読書することはできないからです。それを「見る」というアクションを繰り返すことで、目的を強く意識づけ、忘れないようにすることができます。
④キーワードを抜き出す
次に、読み終わった本から目的達成に役立ちそうなキーワードを抜き取っていきます。これは青ペンで記入していきます。私は以下のように書き出しました。
全部で16マスあるのですが、全部を埋める必要はありません。あまり時間をかけすぎず、10分以内くらいでキーワード抜き出すようにします。
このプロセスは、あとで「20字まとめ」を作るためのベースになる情報集め、思考整理の目的で行います。
⑤次にまとめとしてグルーピングしていく
このプロセスは、思考をまとめる段階となります。これは赤ペンで行います。
私の場合、「学びを忘れないための学習の仕方を学ぶ」ことが目的だったので、「◯◯することで、学んだことを忘れないようにする」といった表現にまとめられるようにグルーピングしていきます。
まとめ方のポイントは次の通り。
- 同じ意味の言葉同士を◯で囲んで線でつなげる。
- 似たような言葉を囲んで、いくつかのグループに分ける。
- 複数の言葉に共通するキーワードを考え、空いたところに記入する。
⑥次に紙の下半分にある「1P?」の部分を赤ペンで埋める
「1P」とは「1Phrase」の略。つまり「1フレーズ(20字)でまとめる」ということです。私は次のように、20字にまとめてみました。
まとめ
「自分の言葉で誰かに伝えることができてこそ、その知識・情報は価値がある」ーー本書の「20字インプット学習法」を繰り返し行っていくことで、自分の頭で考え、整理し、伝えることができるでしょう。
私もまだ始めたばかりですが、継続して行っていき、「あれ、何を学んだっけ?」とならないように頑張っていきます。
今回ご紹介したのは、「インプット学習法」のフレームワークでしたが、本の中では、それをさらに発展させた「アウトプット学習法」や「コントリビューション学習法」のフレームワークも紹介されています、興味のある方は是非読んでみてください。