サイバーエージェント藤田晋&ヒロミの共著!『小休止のすすめ』

サイバーエージェント藤田晋&ヒロミの共著!『小休止のすすめ』




 こんにちは、高木由梨奈です。今回ご紹介する本は、サイバーエージェント社長の藤田晋さんと人気タレントのヒロミさんが書かれた『小休止のすすめ』です。

 この本は「長い人生において小休止をとることがいかに大事か」、ヒロミさん藤田さんそれぞれの経験談を通して教えてくれる一冊です。「タイミング」「引き際」「プライド」「嫉妬」「友達」「家族」など30のキーワードについてお二人の考えが書かれています。

 ここでは私が自分にも当てはまると思った3つのキーワード、「タイミング」「勇気」「俯瞰」についてご紹介したいと思います。

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ヒロミ&藤田晋が語る3つのキーワード

①タイミング

 「タイミング」の項目では、藤田さんとヒロミさんが小休止をとろうと思ったきっかけについて書かれています。

 ヒロミさんはデビューしてから約20年間、40歳になるまで、テレビのレギュラー番組がなくなったことがなかったそうです。しかし30代の終わりの頃に、なんとなく芸能界の中で風向きが変わってきていることに気づきはじめ、自分が必要とされなくなってきていると感じるようになりました。

 実際、レギュラー番組が徐々に終わっていき、今まで通りのやり方ではもう無理かもしれないという予兆を感じとったそうです。こういう時、「気のせいだ」と考えてその場に踏みとどまってしまう人も多いと思いますが、ヒロミさんは何かが起きると身構えて対策を練りました。

 そして、「必要とされていないかもしれない」と感じながらダラダラと芸能界を続けるのではなく、一度芸能界をお休みしようと決断をしました。「タレント・ヒロミ」を小休止させ、ジムの経営者という道に進むことを決めたのです。これがヒロミさんが小休止を取ろうと思ったきっかけです。

 藤田さんの場合は、「史上最年少の上場企業社長誕生」と報じられ、早く会社を大きくしなきゃというプレッシャーに追われていた頃にヒロミさんと出会ったそうです。

 ヒロミさんは釣りやゴルフなど、さまざまな趣味を持っていて、ちょうどテレビの仕事を休み始めた時期と重なったこともあったので、藤田さんはヒロミさんからいろいろな「遊び」を教わったそうです。そうして小休止がいかに大事かということに気づいたのです。

②勇気

 ヒロミさんは「結果が出ないこと、うまくいかないことをずるずる続けても仕方がない」と考えており、やめる勇気の大切さを説いています。

 やめる勇気があると、「ダメだったらやめればいい」と割り切れるから、何か新しいことを始める時にも躊躇せずに踏み出すことができます。

 ジムの経営を始めたときも、奥さんに相談することなく一人ですぐに決めてしまったそうです。「もしダメだったらすぐやめればいい」と考えていたからこそ、気軽に始めることができたのでしょう。しかもそれが成功して、今も続けられているので、躊躇する前に勇気を出してアクションを起こすことの大切さがわかります。

 藤田さんは、どんなときも勇気を持って「目の前の扉が閉まっても別の扉が開くことを信じる」ことは大切なことだと言っています。ただしビジネスの世界においては、勝負どころをきちんと見極めずに勇気を出すことはもったいないことだとも述べています。

 タイミングがここだと分かってるわけでもないのに、がむしゃらに挑戦してしまうと、ビジネスの場合では大きな失敗につながることもあるからです。

 何でもすぐに挑戦すればいいわけではなく、勇気を出す瞬間は、ここが勝負どころであると分かった時だそうです。

 勝負どころが訪れる前に、行き詰まったり、このままでいいのかと不安に思ったりすることもあるので、「小休止」をして計画を再検討し、時にはこの計画はもう行わないと決めるのも一つの勇気だと言います。

③俯瞰

 ヒロミさんは「自分が知る世間は1/10でしかないと考える」ことを勧めています。若いとき、特にうまくいっているときは、自分中心に世界を見てしまい、世の中のことをわかっている気になってしまうと言います。自分の知っている世界、存在している世界が世の中の全てだと思い込んでしまうのです。

 僕らが知っている世界、生きてきて存在してきた世の中はすごく小さい。身の周りにいる仲間たちは、同じような仕事、同じような価値観の輪の中にいるから、話していても「そうだよな」で伝わるけれど、地球規模で見れば、そんな風に常識が通じる人のほうが少ない。

 小さいコミュニティの中での常識がすべてだと思わずに、視野を広げて外の世界に積極的に目を向けたり、足を踏み出したりすることが大切なのだと思いました。

 藤田さんは、「小さな世界での成功体験、経験則、自分なりのルールは外に出たときにはあまり通じない」と述べています。本人もそれをわかっているので、外へ出るのを恐れるようになり、成長が止まった状態となります。

 悩みを抱えた人に「星空を見上げてごらん」「海を眺めてごらん」とアドバイスするのと同じく、視点を変えて視野を広げてくれる環境に自分を置くことが大事だと言います。

 この話を聞いて、何か行き詰まったり、気分が落ち込んだりしたときに、地球規模で考えればそんなのちっぽけなことだから、悩むのなんて時間の無駄だと思えるような、そんな強い女性になりたいなと思いました。

 何かに行き詰まって悩んでいる方や、新しいことに挑戦したいけどちょっと失敗したら気になって躊躇してしまっている方は、ぜひこの本を読んでみてください。

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