「TSUTAYA×美女読書フェア」、7冊目にご紹介するのは『結果を出すリーダーほど動かない』📖✨
こんにちは。日々キャリアアップを目指して奮闘中のYukaです。リーダーと聞いて、あなたはどのようなイメージを持つでしょうか?
いつも現場の状況を的確に把握し、必要な交渉ができて、結果を出せる、信頼の厚い人物…であれば全く問題ありませんよね。
昨今は働き方改革の影響もあり、働く環境がどんどん変化しています。リーダーに求められる要素も、以前と比べて多様化していることでしょう。
様々な制約の中で、望んだ結果を出し続けられればいいのですが、試行錯誤を繰り返しつつも全く成果を出せないままという場合もあるかと思います。
本書のタイトルを見たとき、動かずにどうやって結果を出せるのかとても不思議でした。ですが、読み進めていくうちにすぐに納得がいきました。
結果を出せるリーダーが取り組んでいることとは何なのか? 圧倒的成果を導き出せる「壁マネジメント」の概要と実践について紹介します。
「壁マネジメント」とは?
あなたの近くにこのような部下や同僚はいませんか?
- 期限付きの書類を提出してくれない。
- 提出しても規定通りに記入していないため再提出になってしまう。
- 何度言っても、同じ間違いを繰り返す。
- ルールを決めても守ってくれない。
- 決めたことを継続してくれない。
…少し時間をとればできることであるにも関わらず、動いてくれない部下たち。なぜ、彼らは期待通りに動いてくれないのでしょうか? その理由は主に2つあるといいます。
- 部下たちに動かなくてもいい環境が与えられている。
- 部下が「自分の判断基準で動いていい」という認識を持っている。
これら2つには共通の原因があります。それは、多くの上司は、部下の「自主性」を大切にするという名目で、指示を出した後きちんとやりきらせるところまで深くかかわっていないということです。
部下は決して性格が悪いわけでも、能力が低いわけでもありません。過去に期限までに動かなくても大丈夫だったという経験や、自分の判断基準を優先しても問題がなかったという経験があったから、「動かなくても問題ない」という認識になってしまっているのです。これはリーダーの責任です。
組織として成果を上げるためには、部下の望ましくない行動を止めさせ、成果の出る望ましい行動を継続させる必要があります。
つまり上司は、部下の行動に介入し、部下の望ましくない行動の流れをせき止める「壁」をつくることで、望ましい行動だけをとり続けられるようにマネジメントする必要があるのですkれが「壁マネジメント」です。
結果を出す「壁マネジメント」の実践
「壁マネジメント」を運用する際に必要な決めごとは、次の3つ。
- 「行動ルール」の設定
- 行動ルールに対してもれなく介入する「介入ルール」の設定
- 介入する際の「フィードバック方法」
この記事では、①「行動ルール」の設定について掘り下げて紹介します。これは簡単に言うと、「目標」をルールに設定するのではなく、誰でもできる「行動」をルールとして設定するということです。
たとえば「見積もりを10件獲得する」というのは、何かの行動を行った結果現れる成果であり、達成すべき「目標」として設定するべきものです。これを「行動ルール」に設定してしまうと、成果に繋がる行動が何かわからない人はやり切ることができません。
一方、「見積もりを10件取ることを目標として、30件のお客様に見積もり依頼につながる提案を行う」というルールであれば、具体的で、誰でも実行することができます。これが「行動ルール」です。
こうして設定したルールをやりきった結果、想定した目標が達成できなかったとしたら、「行動ルール」をブラッシュアップしていけばいいのです。
さらに行動ルールは、
- 知っていればできる行動。
- 普段やっていない、慣れていない、いつものパターンと違うからやりたくない行動。
- スキルや技術がなければできない行動。
- 時間がなければできない行動。
の4つに分解することができます。この中で特に興味深いと感じたのが②です。
人はこれまで続けてきた習慣化した行動を好み、新しい行動を受け入れることを不快に感じる本能を持っています。それを心理学では、「現状維持バイアス」と言うそうです。
やろうと思えばできないことはない行動であっても、その行動を習慣化するまで繰り返し続けないと、普段から当たり前に行動できるようにはならないのです。
しかし、このケースが特に反発が起こりやすく、多くの組織で必要な行動を徹底、継続させられない一番の要因であると著者は言います。
ここで、著者自身が現状維持バイアスを外し、大きな成果を手に入れたエピソードを紹介します。
著者の山北氏は、営業職からコンサルティング会社に転職した際、上司から多くの人の前で話をして評価を得られるようになるために、「1年間で50回のセミナーを開催」するよう指示されたそうです。
最初は参加者からの評価も低く、何度も自信を失い気持ちが折れそうになったそうですが、上司の徹底的な「壁マネジメント」のおかげで、与えられたミッションを達成させることができました。
その結果、今では人前で話す機会は年間200回を超え、セミナー、研修、コンサルティングセッションは5年先までのスケジュールが埋まってしまうほど大活躍されています。
山北氏の成果を見れば、いかに上司の役割が重要かよく分かりますね。上司は未来の状態を見据えて、たとえ部下に反発されたとしても、絶対に感情がブレてはいけないのです。
まとめ
この記事では紹介しきれませんでしたが、他にも「壁マネジメント」を成果につなげるためのPDCAサイクルの回し方や、他人に任せる方法など、一過性の取り組みでは終わらせない技術が盛り込まれています。
また、巻頭ページでは山北氏の講座を受講し、実践されたリーダー達の声が掲載されていますが、業種や年代を問わずこれだけの成果を上げられるメソッドは他にないのではないでしょうか。
本書は課題を抱える企業やリーダーにとって現状を打開するきっかけとなるはずです。ぜひ一読されてみてはいかがでしょうか。
モデルプロフィール
- 名前 :新谷姫加
- 生年月日 :5.30
- 出身 :青森県
- 職業 :モデル
- Twitter :@_Hime_Araya_
- Instagram :@araya.himeka0530
新谷姫加・写真集
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