SHOWROOM前田祐二が教える!コミュニティ作りに必要な5つの要素とは?

SHOWROOM前田祐二が教える!コミュニティ作りに必要な5つの要素とは?

 最近、「コミュニティビジネス」が注目を浴びています。たとえばFacebookでは、自社のミッションを「世界をよりオープンにし、つなげる」から「人々にコミュニティ構築の力を提供し、世界のつながりを密にする」に変え、コミュニティ形成に注力する方針を取っています。

 世界的に有名な企業が「なぜ、コミュニティビジネスに注目をするのか」そして「コミュニティビジネスを行うには何が必要なのか」ーー誰しも何らかのコミュニティに所属しているはずなので、「コミュニティの発展を学ぶ」ことは価値があることのはず。

 そこで今回は、株式会社SHOWROOMの代表、前田祐二さんの著書『人生の勝算』を読んでみました。

 前田さんは、ハーバード・ビジネス・レビュー誌の「次世代を拓く20人のリーダー」に選出された今注目の起業家。(5/8追記:石原さとみさんとの沖縄旅行報道で、さらに注目を集めています)

 前田さんが起業したSHOWROOMは、誰もが動画配信をしてファンとコミュニケーションができるオンライン上の仮想ライブ空間です。まさに、コミュニティビジネスを本業にされている方ですね。

 そんな前田さんだからこそ伝えられる、「コミュニティビジネスの本質」について紹介していきます。

なぜ、今コミュニティビジネスなのか?

 前田さんは、コミュニティ形成はどんな種類のビジネスにおいても外せない鍵になると考えており、その理由として以下の2つを挙げています。

①現代人が価値を感じる要素が詰まっているから。

 一つは、コミュニティには、現代人が価値を感じる要素が詰まっているから。

 それは「ヒト対ヒト」の関係性から生まれる特別な「絆」のことです。コミュニティのなかで、メンバー同士がお互いをひとりの人間として認め合い、共通のストーリーを重ねていくことで生まれる絆は、その人にとって固有の価値となるため、簡単には崩れることがありません。

 たとえば、飲食店の料金の安さに価値を感じているユーザーは、より安いお店が出てくれば流れていってしまうでしょう。しかし名前と顔がわかるお店のマスターとの絆に価値を感じていれば、他では代替ができないため長く通い続けるはずです。

 商品やサービスのもつ機能的な価値と違って、良質な絆やコミュニティの持つ価値というのは、景気や需要に左右されづらいのです。

②良質なコミュニティは努力次第で誰でも生み出せるから。

 もう一つの理由は、良質な絆やコミュニティを生み出すことは、後天的な努力によって誰もができることだからです。

 現代人が絆やコミュニティに価値を感じる以上、良質なコミュニティの形成は、あらゆるビジネスの価値を高め、成長を加速させていきます。

 前田さんは、「自らのビジネスの周辺にどれだけ濃い絆・コミュニティを形成できるかは、ビジネスの成功を語る上で、決して無視できない要素になるはず」と語っています。

 では、どうすれば良質なコミュニティを作ることができるのでしょうか。

コミュニティ形成に必要な5つの要素

 コミュニティ形成に必要な要素として、次の5つが挙げられています。

  1. 余白の存在
  2. 常連客の存在
  3. 仮想敵を作ること
  4. 秘密やコンテクスト、共通言語を共有すること
  5. 共通目的やベクトルをもつこと

 今回は、NewsPicks(以下NP)に当てはめて、5つの要素を説明してみます。

①余白の存在

 ここでいう「余白」とは、コミュニティ参加者が、自分の行動で埋めることができる「不完全性」のことを指します。

 たとえばNPには、記事をPickする際にコメントを付ける機能があります。これは運営に対してユーザーが賞賛やクレーム、提案を述べる際にも使われており、そうしたコメントを通して、ユーザー自身が居心地の良い場を作ろうとする文化があります。

 たとえば新機能やサービスのリリース記事が出ると、そこには大量の賛否両論コメントが付きます。それはNPに「不完全性」があることの証拠であり、ユーザーがその余白を「埋めたくなる」「応援したくなる」「助けてあげたくなる」からこそ生まれる現象と言えるでしょう。

②常連客の存在

 常連客とは、コミュニティに熱心に参加し、コミュニティ自体を盛り上げてくれる人です。

 NPでは、会員向けの公式イベントだけでなく、非公式のイベントを自分から企画する人もいるそうです。このように常連客がコミュニティの運営側に参加するようになると、コミュニティはさらに強化され、影響力を高めていくことができます。

 コミュニティに愛着を感じているからこそ、自発的な行動が生まれ、自分たちで場を盛り上げようとする意識が生まれるのでしょう。

③仮想敵を作ること

 仮想敵とは、コミュニティにとって共通の敵です。

 NPでいうと、ステマ記事のPickや誹謗中傷コメントなどで場を乱すユーザーに対して、ユーザー同士が結託して運営側に通報したり、騒動を沈静化するためにコメントし合ったりする動きが当てはまりそうです。

 共通敵を倒すという過程でユーザー同士の横の連帯が生まれると、コミュニティの繋がりはより強くなります。



④秘密やコンテクスト、共通言語を共有すること

 コミュニティの中で共有される秘密やルールのような「共通言語」が出来上がると、コミュニティはより強固になっていきます。

 たとえば初期のNPには、コメントに「いいね」がたくさんついたユーザーがピックアップされるランキングシステムがあり、がんばって良質なコメントをすると、フォロワーが増えてNP内での「有名人」になることができました。(これ自体が「コミュニティにおける秘密やコンテクスト」と言えそうです)

 一方で、そうした「有名人」が自分のブログやPR記事ばかりをPickすると、注目度が高いだけに批判されたり叩かれたりすることがあります。こうした騒動を目撃した他のユーザーは、NP内での暗黙の「ルール」のようなものを共有していきます。

 このルール自体の良し悪しは置いておいて、ユーザー同士がルールやコンテクストを共有していく動きがあるほど、コミュニティは強化されていくんですね。

⑤共通目的やベクトルをもつこと

 ③の仮想敵を作ることに近いですが、コミュニティのメンバーに同じ目的があると、その達成のためにメンバー同士が協力し合い、コミュニティは強化されていきます。

 NPでは自分の専門知識や経験をもとにコメントをして、ユーザー同士で情報や見識を共有しようという文化があります。

 こうした共通の目的によって、ユーザー同士が質の高い学びを得られる空間が生まれると、コミュニティの価値はさらに高まっていきます。

まとめ

 コミュニティは、製品・サービスの機能面や価格による差別化がしづらくなった今だからこそ、ビジネスに含むべき重要な要素だと感じます。

 自動運転やロボットなどのテクノロジーが発展してくればくるほど、時間に余裕ができ、人との関係や絆を求める動きも強まっていきそうですよね。

 ますます価値が高まっていくコミュニティ。自分が作る側でも、参加する側でも、その本質を理解しておくことは必ずやビジネスの役に立つでしょう。ぜひ手にとって読んでみてください。

執筆者プロフィール

小野寺雄大
「美女読書 編集室」第1期メンバー
テックメディアでインターン中/22/

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