異性とイイ関係を築くコツ!「不満」は「リクエスト」に変換して伝えよ

異性とイイ関係を築くコツ!「不満」は「リクエスト」に変換して伝えよ




 こんにちは。ノイエです。今回は『一人になりたい男、話を聞いてほしい女』を読んでみました。心理学博士のジョン・グレイ氏の著書です。

 2001年に発行され、ベストセラーとなった同氏の『ベスト・パートナーになるために―男と女が知っておくべき「分かち愛」のルール 男は火星から、女は金星からやってきた』を読んだことがあるので、続編が最近出たと知って気になっていました。

 読んでみると、恋愛だけでなく、身の回りの人間関係を豊かにするために知っておくべき大事なことがたくさん詰まった本でした。

 著者は、男性を「火星人」、女性を「金星人」と表現し、それぞれ違う星から来たといえるくらい違った生き物であると説いています。だからこそさまざまな問題や誤解が生じているのであり、男女がお互いの違いを理解し、尊重すれば、良好な関係を築きやすくなるといいます。

 男性ホルモンや女性ホルモンの特性から、男女の効果的なコミュニケーション方法について具体的に教えてくれる、新たな「気づき」が満載の一冊です。

 今回は、第12章で記されている、「不満をぶつけあわない男女関係」を築くための重要なポイントについてご紹介します。

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相手への「不満」は「リクエスト」に
変換して伝える

 パートナーに対して、「ここを変えてほしい」と不満に思うことはありませんか? たとえば、わたしなら、夫が子どもの服を洗濯かごに入れる際、脱いだままの裏返しの状態ではなくて、一度表に戻してから入れてほしいです。毎回洗濯が終わって干すときに、表に直して干す工程がなんともめんどうなのです。

 それを夫にどう伝えるか。イライラしていると、

  • 「なんで一度頼んだことをしてくれないの?」
  • 「こんな簡単なこともできないの?」
  • 「ちゃんとやってよ!」

のように、なんとも嫌な感じで伝えてしまいそうです。しかしこうした不満は、「有能さ」という男性が気にするデリケートな部分を攻撃することになるため、男性は防御的になり、反論したり、女性のいうことに本気で耳を貸そうとしなくなったりするといいます。

 ではどうすればいいのか。ジョン・グレイ氏は、「不満」ではなく、「リクエスト」に変換して伝えることが重要だといいます。リクエストは命令と違い、自分で判断して行動を変える余地があります。これは自立や問題解決といった男らしさと結びついているため、男は腹を立てずに、その言葉に従った行動をとろうという気になるのだそうです。

 わたしの例なら、「今度から、洗濯かごに入れる前に服を表に直しておいてくれると助かるな」といった感じでしょうか。

 このリクエストを少しずつ増やしていくことが、良い男女関係を築くための秘訣であるとグレイ氏は述べています。

 男性が女性のリクエストに答えて徐々に行動を変えていくのは、義務ではなく愛の賜物だ。パートナーのリクエストの背後に”あなたはすでに十分良くしてくれていて、愛情のあるパートナーである”というメッセージが感じられ、そのうえで助けを求められていると感じる時に、男は進んで行動をとろうとする。

 相手の弱点に配慮して、パートナーに耳を傾けてもらえるような伝え方をすることが大切なんですね。「不満」を「リクエスト」に変換して伝えることは、異性と良好なコミュニケーションを行う上で、とても重要な配慮だと思いました。



男はまず「わかった」と言おう

 それでも、男性が女性から不満を言われるケースは多々あるでしょう。男性が、自分が防御的な反応をとらないようにするための工夫として、一言「わかった」と伝えることが勧められています。

 「わかった」という言葉によって、男性は女性に対して以下の2つの重要なことを知らせることができます。

  1. 彼女の要望を真剣に検討していること。疑問があれば、こちらから尋ねること。
  2. だから、これ以上不満を聞かされ続ける必要はないこと。

 女性側が配慮すべきは、男性を追い込まないようにすることです。女性が感情的な反応を期待すればするほど、男性はそれに抵抗するようになります。

 とはいえ、「わかった」という一言だけでは、「何か物足りない」と感じる女性もいるかもしれません。女性は、自分が不満を告げることが、男性にとっては「指図されている」と受け止められることに自覚的ではないため、男女の違いを理解していない女性は、「男性に不満を言えば望み通りに動いてくれる」と考えてしまいがちです。

 しかし防御的になっている男性の口から、心からの後悔の言葉を期待するのは非現実的であり、非生産的だとグレイ氏はいいます。

 というのも、男性はパートナーから不満を「不幸の感情」と一緒に伝えられると、自動的に感情を切り離し、不満を冷静に分析して、問題解決のための方法を検討しようとするからです。この瞬間、男性は女性が言ったことを静かに熟考しているため、「わかった」以上の自分の感情や考えを言葉にすることはストレスになるのだそうです。

 また男性にとっては、相手の「期待」にただ従うのではなく、自分の判断で女性の不満や要望を考える余地を手にすることが重要であり、この余地が広いほど、男性は女性を尊重し、支えたいと思うようになるといいます。

 「不満」ではなく「リクエスト」として要望を伝えることは、男性に自分で判断をする余地を与えることにもなるんですね。

 こうした男性心理の事情も踏まえ、「わかった」という言葉を受け止めることが、パートナー同士が深く理解し合うために大切だと思いました。



ロールメイトからソウルメイトの関係へ

 グレイ氏は、男女の関係において、今日求められているのは「ロールメイトの関係」ではなく、「ソウルメイトの関係」であると指摘します。

 「ロールメイトの関係」とは、「男は外で働き、女は家で育児や家事をする」といった紋切り型の役割(ロール)に基づいた関係のこと。一方、「ソウルメイトの関係」とは、お互いのジェンダーの違いをよく理解し、それぞれが本当に求めているものを与え合えるような新時代の男女の関係性のことです。

 重要なのは、人間には誰しも男性的な特性と女性的な特性があって、現代社会ではこれらの両方の特性を自由に表現できるようになっているということです。それによって男女間にはさまざまな弊害も生じていますが、だからこそ男性ホルモンや女性ホルモンの働きをふまえて、相手の繊細な心の動きを理解し、自分本位ではなく、相手のために行動する「ソウルメイト」の関係を築くことが大切なのです。

 本書の知識を活かせば、たとえ今は必要な愛が得られていなくても、その原因が何かを考察できる。

 いきなり完璧に実践できるとは考えず、”二歩進んで一歩下がるもの”と満たして取り組めばいい。

 わたしもこの本に書かれていることを実践することで、豊かなソウルメイトの関係を築けるよう努力しようと思います。グレイ氏の言う通り、「二歩進んで一歩下がるもの」と構えれば、焦らずゆっくり行けますね。

 興味のある方はぜひ読んでみてください。

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