小さく素早く動ける人が勝つ!『スモール・スタート』であえて小さく始めよう

小さく素早く動ける人が勝つ!『スモール・スタート』であえて小さく始めよう



 はじめまして、マイト(maito)といいます。

 将来への不安から、何か行動に移したいと思うものの、何をしたらよいかわからず、結局行動に移せないまま。そんな状況の方は多いのではないでしょうか。

 そんな人たちに向けて、「小さな一歩」を踏み出すことを勧めているのが、グッドモーニングス株式会社の代表取締役の水代優さんの著書『スモール・スタート』です。

 水代さんは、全国各地の地域活性化や課題解決に関わるプロジェクトを数多く手がけており、人が集まり、場が盛り上がるようなコミュニティや、クリエイティブな空間づくりで注目されています。

 そのコンセプトは、「あえて小さく」。いきなり大きな目標やハードルにチャレンジするのではなく、まずはリスクの少ない小さなことから始める「スモール・スタート」を繰り返して、経験を積み重ねてきたといいます。

 本書は、主に独立・起業や副業を考えている方向けの本ですが、読み進めていくと、仕事に限らず、どんな夢や目標の達成にも活用できる要素がたくさん詰まっていました。

 この記事では、なぜ「小さく素早く動ける人」になるべきなのか、その重要性について紹介します。



「小さな一歩」を「速く」踏み出す

 たとえば校内100メートル走で1位を取る、テストで満点を取る、難関大学に合格するなど、誰もが子どもの頃から、何らかの成し遂げたい目標を掲げてきたことがあると思います。

 社会人になってからは、会社の売上目標の達成や、独立・起業して成功するといった、仕事に関する目標が増えてくるでしょう。

 しかし目標が大きくなるほど、何から始めればよいのかわからなくなったり、本当に目標達成に近づいているか不安になったりしてしまうものではないでしょうか。

 そうしたときに重要なのは、いきなり大きな挑戦に手を出すのではなく、「小さな一歩」を「速く」踏み出すことです。なぜなら小さく動いた方がリスクが少ないし、人より「速く」動くことで、「小さい」ことを強みに変えて、差別化することさえできるからです。

 水代さんは身近な例として「おばあちゃんの漬け物」を挙げています。おばあちゃんの作る漬け物が絶品で、誰が食べてもおいしいと評判だとします。しかしその漬け物をいきなりデパ地下や高級スーパーで売ろうとしたら、生産量アップや生産プロセスのチェックを言い渡される可能性があり、一気にハードルが高まります。またおばあちゃんの負担が増加することで、せっかくのおいしい漬け物が作れなくなってしまうかもしれません。

 でも、マルシェ(生産したものをみんなで持ち寄る場所)ならば、すぐに売り出すことができます。味はもちろん、おばあちゃんの人柄や漬け物への熱意も、商品の「売り」となる得るでしょう。

 「たくさん売る」という目標より、喜ばれる場所で売ってみるという「小さな一歩」の方が、おばあちゃんの漬け物の強みを活かすことになり、差別化につながるのです。もちろん先に同じことをやってる人がいると差別化の効果が薄れてしまうため、「速く」始めることも大切です。

 規模の大小が、成功の基準になるとは限りません。「小さい」ということは、大きな組織にはできないことを、スピード感を持ってできるということでもありますから、それを強みに変えていく視点を持つことが大切です。

大事なのは「続けること」

 水代さんは「スモール・スタート」のコツとして、周囲からのネガティブな反応に左右されず、「好きなように続けて、応援してくれる人を増やすこと」を挙げています。

 新しく何かを始めるとき、「なんでそんなことしてるの?」「そのアイデアの何が面白いのかわからない」という否定派がいるものです。

 そこで「アイツはわかってない」と敵認定してしまうのは得策ではありません。敵だと考えると相手を意識するようになって対抗心が生まれ、自分がやるべきことを見誤って、最悪挫折してしまいます。

 否定派がいても、「この面白さに気付かないなんて、もったいないな」と思う程度に留め、自分の好きなように続けることを水代さんは勧めています。すると応援してくれる人がじわじわと増えていき、次第に注目されるようになるからです。

 応援してくれる人がいると自分のモチベーションも上がるし、その人たちとの交流も深まります。継続することによって、様々な恩恵を得ることができるのです。

 今年こそ目標を達成したい、と思っている方は、周囲の反応を気にせず「小さな一歩」を踏み出して、「続けること」にこだわってみましょう。

まとめ

 水代さんは、この『スモール・スタート』が初めての著書のようで、そのことを「これも新しい『スモール・スタート』です」と述べています。

 水代さんにお会いしたことはありませんが、文章を読み終えて、とても楽しそうに仕事をしている方なんだな、という印象を受けました。

 日々の「小さな一歩」を積み重ねた「実績」と「自信」が、そう見せているのだと思います。

 どんなに些細なことでも、積み重ねていけば「自信」になります。人や仕事は、そういう人のもとへ集まっていくのでしょう。

 本書は、ここで紹介した内容の他にも、新たに始める事業の具体的な運営方法や、今後の会社員の働き方、時間管理の方法など、実用的なことについても触れられています。

 どれも仕事の話が基本となっていますが、勉強やプライベートの目標達成にも役立つ発見が得られると思いますので、学生の方もぜひ読んでみてください。

 2019年、新しいことを始めたいと思っている方は、『スモール・スタート』を読んで「小さな一歩」を踏み出しましょう。

執筆者プロフィール

舞人
これまで歴史小説を1,000冊以上読破している歴史小説マニア。
最近は「読みたい」と感じたなら、感じた自分の文脈で飛び出して、ビジネス書でもライトノベルでもマンガでも何でも読む、自称「乱読家」。

2018年は(マンガ含め)読破数334冊。2019年の目標は400冊。
読書メーター:舞人(maito)
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