【齋藤孝】孔子『論語』ビジネスパーソンに効く5つの言葉!

【齋藤孝】孔子『論語』ビジネスパーソンに効く5つの言葉!

 突然ですが、あなたは孔子の『論語』を読んだことがありますか?

 学校の教科書に出てくるほど有名な古典なので、タイトルは誰もが知っているでしょう。しかし「教科書以外で読んだことはない」という人がほとんどではないでしょうか。

 2500年もの間読み継がれている古典には、時代を超えた本質が記されているに違いない。そう思って以前から気になっていたのですが、古典には難しい言葉も多く読むのに骨が折れそうで、なかなか手が伸びていませんでした。

 そこで読んでみたのが、明治大学教授・齋藤孝先生の『声に出して読みたい論語』です。本書は『論語』に収められた孔子の512の言葉の中から、齋藤先生が100の言葉を厳選し、それぞれに解説を加えた一冊です。

 この記事では、まず「孔子とはどんな人物なのか?」をお伝えし、現代でのビジネスシーンで役立つ孔子の言葉を5つご紹介します。

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孔子ってどんな人物?

 孔子は、古代中国春秋時代の思想家で、儒教の創始者です。子どもの頃に両親を亡くし、貧しい生活の中で勉学に励んだ孔子は、やがて下級役人から出世し、政治に携わるようになります。

 孔子は、分からないことはどんな人にでも頭を下げて教えを乞いました。その熱心で謙虚な姿勢は人々に慕われ、多くの弟子を得ることになります。

 孔子の死後、彼の生前の言葉や行いを、弟子たちがまとめたものが『論語』です。

孔子の言葉が効く5つのシーン

 『声に出して読みたい論語』には、孔子の512の言葉から齋藤先生が100厳選して解説されています。

 ここでは現代のシチュエーションごとに役立つ言葉を3つをピックアップしてご紹介します。

①日々の仕事に忙殺され、本を読むことや、読んだ後に復習する時間がとれていない

 子曰わく、学びて時にこれを習う、亦た説ばしからずや。朋あり、遠方より来たる、亦た楽しからずや。人知らずして慍みず、亦た君子ならずや。

─先生が言われた。「学んだことを適当な時期におさらいするのは理解が深まりいいものだ。友達が遠方よりたずねてくるのはいかにも楽しいことだ。人が理解してくれなくても気にしない。いかにも君子だね。」

 学んだことを反復練習することで理解が深まることを喜び、自分と同じ志をもつ友人とたまに会って思いを語り合えることを楽しむ。このように誰にでも実行できる人の道を歩むことを、孔子はもっとも尊いものとしました。

 現代に置き換えれば、たとえば本を読むだけ終わらせず、その内容を要約したり、定期的に読み返したりすることで理解が深まりますし、SNSで発信することで、フォロワーが集まってきて、その本について語り合うことができます。

 このように復習を通して学びを深める喜びや、志を同じくする友人と語る時間を過ごすことは幸せだと、孔子は教えてくれています。

②部下がミスしたとき、いつも相手の言い分を聞かずに理詰めで説教して言い負かしてしまう

 子曰わく、君子は争う所なし。

─先生が言われた。「君子といわれる人格者は、人と争うことはない」

 弁が立つ頭のいい人は、とかく議論を好みがちで、自分はいかに正しいか、そして相手がどうして間違っているかを理づめで証明してみせようとします。

 君子は、むやみに正論を振りかざしたりしません。むしろ相手の立場や考えを理解する方向に頭を働かせて、その人が言葉にできていない部分までも拾って、「それはこういうことなんじゃないか」と助け船を出してやるのです。

 このような上司なら、ついて行きたくなりますよね。争いよりも、助け合いのほうが高等なアプローチであり、だからこそ、それができる人は評価に値する人だと、孔子は教えてくれています。

③今の職場には優秀な人や尊敬できる人がおらず、転職を考えている。環境さえよければ自分はもっと能力を発揮できるのだが……。

 子曰わく、我れ三人行えば必らず我が師を得。其の善き者を択びてこれに従う。其の善からざる者にしてこれを改む。

─先生が言われた。「私は三人で行動したら、必ずそこに自分の師を見つける。他の二人の一人が善い者でもう一人が悪い者だとすると、善い者からはその善いところをならい、悪い者についてはその悪いところが自分にはないか反省して修正する」(どこにでも師はいる。我以外皆師である)

 時に人は、「自分がうまくいかないのは環境のせいだ」「自分は人間関係に恵まれていない」と考えてしまいがちです。

 しかしどんな人でも、自分より優れている部分を見つけて参考にしたり、ダメな部分を見つけて反面教師にしたりすれば、学びを得ることは可能です。

 せっかくの人生、与えられた時間は皆平等なのだから、今の環境を嘆くのではなく、「どこにいても学んでやる!」という精神を持って生きるべきではないでしょうか。

 そうすれば、どんな境遇にあっても「恵まれた人生」にできることを、孔子は教えてくれます。

④上司の方針に納得がいかず、自分の方がよっぽどうまくやれるのではと不信感を抱いてしまう

子日わく、其の位に在らざれば、其の政を謀らず。

─先生は言われた。「その地位、役職にいるのでなければ、その仕事に口出ししないことだ。」(分限を守るのが大切だ)

 上司と同じ地位やポジションに立ってみなければ、その大変さは絶対に理解できません。

 にも関わらず気に入らないと訴えたり、反抗したりすることは、自分のポジションを逸脱し、人のポジションに無理やり割り込んでいくことと同じです。

 「その立場でなければ余計な口出しをしない」というのは、一見すると消極的な受け身の姿勢に思えますが、それだけで無駄な諍いや気苦労が避けられ、自分のポジション、仕事に集中できるようになります。

 理解できない他人の仕事に口出しする暇があるなら、自分の仕事を一生懸命やって結果を出すことの方が余程生産的でしょう。

⑤自分は新入社員だが、学歴も実績も上だから上司や先輩の言うことを聞く気になれない

 孔子日わく、君子に三畏あり。天命を畏れ、大人を畏れ、聖人の言を畏る。小人は天命を知らずし畏れず、大人に狎れ、聖人の言を侮る。

─先生が言われた。「君子には畏れ敬うことが三つある。天命を畏れ、人格のすぐれた先輩を敬愛し、聖人の言を畏れ敬う。小人は天命を知らないからこれを畏れず、すぐれた先輩になれなれしくして尊敬せず、聖人の言をあなどる」

 相手が誰であれ、畏れ敬うことができる人は謙虚です。謙虚とはすぐれた相手に媚びへつらうことではなく、畏れをいだいて自分の小ささを省みることができる慎ましさを言います。

 それができる人は慢心することがないから、たゆまず人格を磨いていけます。謙虚さを持つほど、人は偉大になれるのです。

 先輩や上司など、年長者や優れた存在に対して敬意を持つことの大切さを、孔子は教えてくれます。

声に出して読んでみよう

 孔子の時代から2500年後を生きる私たちが、その教えを学ぶには、声に出して素読し、身体から覚えることが最適だと齋藤孝先生は述べています。

 私もいくつか声に出して読んでみたのですが、おのずと背筋が伸び、ハッキリとした声で読むことができました。そして耳に入ってくる孔子の言葉を聞くと、何だか少し賢くなったような気持ちになりました。

 齋藤先生は、孔子の教えは日常のあらゆる場面で引用することができ、そうすることで自分のものにできると言います。

 いろいろな書物を読んだり、人の言葉を聞いたりして、それがほんとうに身についているかどうかは「どれだけ引用できるか」である程度、はかることができます。

 私も本書を何度も読み返し、孔子の言葉を日常的に引用できるまでに自分の中に落とし込みたいと思います。

 あなたも気になる言葉を見つけたら、引用できるようになるまで、何度も声に出して読んでみてください。

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ライタープロフィール

瀬田かおる
皆さん、はじめまして。
アラフィフの読書ブロガーとして活動しております瀬田かおると申します。

本が大好物で、月に10冊ほど読了をしています。
noteでは読書ブログを40数冊書いております。
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