絵本作家のぶみ先生ら一流の人の「マイルール」の作り方

絵本作家のぶみ先生ら一流の人の「マイルール」の作り方




 多くの情報が行き交う情報化社会で、何が正しいのか、何が間違っているのか分からず、いつも周りに流されるがままに行動をしてしまう人は多いでしょう。

 私も、そんな自分軸を持てずに舞い込んでくる情報に流されてしまう人間の一人です。

 どうすれば揺るぎない自信や自分軸を持って生きれるのか、そんな悩みを抱える人にオススメなのが、『なぜジョブズは、黒いタートルネックしか着なかったのか? 〜真の幸せを生きるためのマイルール28〜』です。

 本書にはスティーブ・ジョブズやウォルト・ディズニー、タイガー・ウッズ、秋元康など、世界が認める「一流の人」「すごい人」「面白い人」たちのマイルールが28個まとめられています。

 マイルールとは自分の美学のことであり、何が自分にとっての真の幸せで、何を一番大切にしたいのかが明確になったときに生まれるものだと、筆者であるひすいこうたろうさんと瀧本洋平さんは説いています。

 そのため、この本で紹介されるルールは、万人の幸せのためのルールというわけではありません。自分にとって一番大切なものを決め、それを達成するために設定するものが「マイルール」なのです。

 世界が認める「すごい人」たちは、何を一番大切にしているのか。彼らの最優先事項(トップ・プライオリティ)を知ることで、自分にとってのマイルールを作るヒントを得ることができるでしょう。本書は、読むだけではなく、自分の頭で考えるワークも取り入れられた実践的な本となっています。



「1000回試行錯誤する」

 200冊もの絵本を出版し、情熱大陸にも出演されたことがある日本一の絵本作家のぶみさん「1000回試行錯誤する」というマイルールを持っています。

 のぶみさんは自分の生み出す作品やキャラクターで、世界中の子どもたちを笑顔にするという夢を持っています。

 そしてその夢を叶えるには、最高の作品を作る必要があります。

 そこでのぶみさんが選んだ方法が、誰よりも試行錯誤をすることだったのです。

 日本一の絵本を作ることは誰にでも出来ないけれど、日本一試行錯誤することなら情熱があれば誰にでもできる。

 「天才とは才能のことを言うのではありません。天才とは情熱のことを言います」とのぶみさんは言います。

 実際、のぶみさんが絵本を作る際は、1000回の試行錯誤を目標にし、1000人に読み聞かせをして、何度も手直しをするそうです。

 1つの成功のために1000回試行錯誤をするということは、999回は失敗に終わるわけです。そうやって失敗を繰り返し、徹底的に上手くいかない要素を排除して磨き上げていくからこそ、多くの人の心に響く素晴らしい作品ができるのでしょう。

 ちなみにソフトバンクの孫正義さんも、出資希望者や新規ビジネスプランを持ってきたときは「1000通り作ってからこい!」と言うそうです。

 私自身、失敗にめげずに頑張ろうという気持ちは常に持って今まで過ごしてきたつもりでしたが、1000回試行錯誤する覚悟は持てていなかったなと感じました。

 このように「マイルール」は、

  1. 自分にとっての「真の幸せ」を明確にする。
  2. それを達成するための「最優先事項」を考える。
  3. それを「マイルール」(=自分の美学)として生きる。

 ことで確立されます。



 本書には、他にも

  • 面白法人KAYAC代表柳澤大輔さん
    「それって漫画っぽい?と自問自答する」
  • 映画監督スティーブン・スピルバーグ監督
    「ラストシーンから描く」
  • 明石家さんまさん
    「台本を作らない」
  • 著者・滝本洋平さん
    「やりたいことをやればええよ」
  • 高橋歩さん
    「愛する人のヒーローであり続けること」

 など、非常に興味深いマイルールとそれにまつわるエピソードが満載です。

 ちなみに高橋歩さんの著書『大人がマジで遊べば、それが仕事になる。』は、以前書評記事で紹介しているのでぜひ読んでみてください。

 残念ながら、この本にはあなたのマイルールは載っていません。

 マイルールは自分で探す必要があります。

 しかし、多くの一流の人達のマイルールとそれにまつわるエピソードが、きっとあなたのマイルール探しのヒントになるはずです。

 自分にとって一番大切なものが何なのか、まずはそこから考える必要があるでしょう。

 私もまだまだマイルールを求めて試行錯誤中です。

 ぜひ本書を読んで、共に自分だけのマイルールを探してみてください。






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