ひろゆき流「無敵の思考」でストレスフリーな生き方をする方法

ひろゆき流「無敵の思考」でストレスフリーな生き方をする方法




 こんにちは。ゲンゴローです。

 今回読んだのは、『無敵の思考――誰でもトクする人になれるコスパ最強のルール21』です。著者のひろゆきさんのファンなので、思わず手に取りました。

 ひろゆきさんと言えば、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」の開設・管理人を思い浮かべる人が多いと思います。しかし他にも、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」や、動画に直接コメントできる「ニコニコ動画」の管理人など、多様な企画・サービスの運営に携わり、プログラマーとしても活躍されています。

 また、最近はテレビ番組など様々なメディアに出演する機会も増えており、独自の論理で数々の専門家を論破していく姿は圧巻の一言です。

 そんなひろゆきさんの「無敵の思考」は、どうすれば身につけることができるのかーーファンの一人としてぜひ知りたいと思い、本書を手に取りました。



一般的な「幸せ」の基準は幻想にすぎない

 人は誰もが幸せになりたいと思って生きていると思います。では、何があれば、人は「幸せ」なのでしょうか。

  • お金があれば
  • 能力があれば
  • 容姿があれば
  • 頑張り続ければ

 一般的には、こうした条件が十分にそろえば、人は幸せになれると考えられています。しかしひろゆきさんは、「これはかなりの部分が幻想であって、思考停止に近い」と、ばっさり切り捨てています。

会社員=奴隷じゃね?

 一例として「お金があれば幸せ」が幻想にすぎない理由について紹介します。

 会社員は給料をもらう代わりに、会社から言われたことをやり続け、時にはイヤな思いを我慢しなければならないこともあります。

 仕事に対する考え方はもちろん人によりますが、「辛い労働の対価として報酬もらう」という意識で働いているのだとしたら、それはピラミッドをつくったエジプトの奴隷と大差がありません。

 そして、「生活にお金がかかる」「楽しみを感じるのにお金をかける」という生き方をすればするほど、そのために稼ぐ必要があるので、奴隷の状態に近くならざるを得ない、と本書では説明されています。

 どれだけお金が手に入ったとしても、それが苦痛に耐えながら追い求め続けた結果だとしたら、「幸せ」な生き方とは呼べないでしょう。だからこそ「お金があれば幸せ」というのは幻想だと言えるのです。

ルールをつくって選択肢を減らそう!

 私たちが幸せに生きるためには、いかに余計な悩みやストレスを感じずに暮らすかというのも大切なポイントです。

 ひろゆきさんは、日々の生活の上で「ルールをつくる」ことで、選択肢を無意識のうちに減らしているといいます。

 例えば、外食するときは、

  • 一番安いメニューを頼む
  • 飲み物は飲んだことが無いものを飲む

 と決めているそうです。このようにルールを決めておくことで、迷ってストレスを感じたり、衝動的・感情的に行動して損をしてしまうことを防いでいるのです。

 スティーブ・ジョブズやオバマ前大統領も、毎日同じ服を着ることで、本当に重要な決断に集中できるように工夫をしているというのは有名な話ですよね。



トクをする・幸せになるルールとは?

 本書では、コスパ良くトクをするため、幸せになるために、ひろゆきさんが編み出した「21のルール」が収録されています。ここでは3つ紹介したいと思います。

①根拠のない自信を持つ

 幸せそうに生きている人は、「根拠の無い自信」を持っているとひろゆきさんは言います。

 根拠のある自信の場合、その根拠が揺らぐと、自信を失ってしまいやすいですが、根拠の無い人は、文字通りそもそも自信のもとになる根拠が無いので、自信を失いようがないのです。

 例えば、東大を卒業後、大企業に就職したものの、何かのトラブルで退職することになってしまった場合。東大卒や大企業という名前に、自信の根拠を持っていた人は、それが崩れたことで急に自信を失い、自分を不幸だと感じてしまう可能性があります。

 しかし「根拠のない自信」持っている人は、大学名が通用しなかろうが、会社を辞めることになろうが、その自信が崩れることはありません。

 では、どうすれば「根拠の無い自信」を持つことができるのでしょうか?

 正しいことを言う弱気な人と、間違ったことを堂々と言う人のどちらに従うか、という心理学実験があるそうですが、その結果は、堂々としている人のほうが、自分の思い通りに物事を進められるそうです。

 またひろゆきさんは、失敗したときは、運のせい。うまくいったときは自分の実力として、自分の都合の良いように解釈しているそうです。

 「根拠のない自信」をつけるためには、堂々とすること・都合よく解釈することが重要ということですね。

②努力しないための努力をする

 ひろゆきさんはアメリカへの留学等を通して、語学は、生活圏でその言語を聞いていると「誰でもいつの間にか話せてしまう」ことを学んだそうです。

 確かに、都内のコンビニや牛丼屋で働く外国人も、最低限必要な日本語は話せていますよね。

 私自身、インドネシアに2ヶ月滞在したことがあるのですが、住み始めて間もない頃は、現地のスーパーで店員さんの言葉が全く聞き取れませんでした。しかし一ヵ月後、その言葉はお釣りの金額だと聞き取れるようになった経験があります。

 このように考えると、貴重な時間やお金を使って、「日本で」英語を勉強するということは、必ずしも有効な学習方法とは言えないことがわかります。

 この点は、元マイクロソフト社長の成毛眞さんも、「なぜ日本人は、(そもそも英語を学ぶ必要がある人などほとんどいないのに)あえて学習効率の悪い日本で勉強しようとするのか」と、その問題点を指摘しています。

 大学時代の先輩で英会話を習っている人は、「英語の勉強は、級や段があるわけじゃないから、わかりやすいゴールがない。やめどきがわからない」ともらしていました。

 これからの時代、英語は必須のスキルだとよく言われています。しかし何かを学ぶ際には、闇雲に努力するのではなく、いかに努力をせずに(=効率的に)スキルアップや目標達成ができるのかという、「努力のやり方」を考える必要があると感じました。



③金銭感覚を保っておく

 ひろゆきさんは、大学時代から現在まで、ほとんど金銭感覚が変わってないそうです。というのも、前述のように「生活にお金がかかる」「楽しみを感じるのにお金をかける」という生き方がフツウになってしまうと、そのために稼ぎ続けなければならなくなるからです。

 これはお金に縛られた窮屈な生き方と言えます。

 金銭感覚をできるだけ低く保っておけば、「お金のために働かなければ」という思い込みに縛られることがなくなるので、今の生活に幸せを感じやすくなります。

 安心できるまでお金を貯めるより、今の生活に満足できるように考え方を変える方が、長い目で見たときにトクをする生き方なのです。

考え方一つで、自分は変えられる

 本書を通して、生きていく上で感じる幸せやストレスは「考え方次第」でコントロールができるのだと学ぶことができました。

 本書で紹介されている21のルールは、誰もが生活に取り入れることができると思います。

 「こんなはずじゃなかった。あの時こうしていれば…」とくよくよ考え、今自分がおかれた状況に不満を持ったまま、目の前にある幸せを感じることを忘れてしまっていませんか?

 恥ずかしながら、自分もついつい大学受験や、部活動での失敗を今でも思い出してしまうことがあります。

 しかし、不満を言うだけでは何も改善しません。

 むしろ「今の状況をいかに利用してやるか」と発想の転換ができるようになった方が、人生きっと楽しくなり、幸せになれると思います。

 そんな自分の考え方を再確認させてくれた一冊でした。






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