見城徹『読書という荒野』から読書の価値を学ぶ!

見城徹『読書という荒野』から読書の価値を学ぶ!




 こんにちは。ゲンゴローです。

 今年で社会人4年目になりました。入社したのがつい昨日のことのようです。

 社会人になって読書量が格段に増え、ふと、「読書をきちんと実生活に生かせているか」と疑問を持ちました。

 そんなときに出会ったのが、幻冬舎社長、見城徹さんの著書『読書という荒野』です。

 圧倒的な仕事量の傍ら、生涯を通して絶え間なく読書を続けておられる見城さんの「読書術」について学びたいと思い、本書を手に取りました。

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なぜ、読書は重要なのか?

 読書の重要性は至るところで語られているため、誰もが一度は耳にしたことがあるでしょう。しかし見城さんの言葉は、その重みと切れ味が違います。

 適切な言葉を選べなければ、深い思考は出来ない。表現することはおろか、悩むことすら出来ない。人は言葉を獲得することによって人生を生き始める。だから読書することは重要なのだ。本は最も身近で最も安価な人生を切り拓く決定的な武器だ。

 自分の考えを他者に伝えるためには言葉が必要不可欠です。だからこそ読書によって培われる、他者への想像力と語彙力は大きな武器となります。

 正しい言葉を使えなければ、部下を仕切ることも、営業成績を上げることも、商談まとめることもできません。

「何が書かれているか」ではなく
「自分がどう感じるか」が重要

 このご時世、情報はインターネットで検索すれば簡単に手にすることができます。そのため読書を「情報を手に入れるための手段」としてのみ捉えるのは、もったいないを通り越して無意味でもあります。

 見城さんが考える読書とは、実生活では経験できない「別の世界」を経験し、他者への想像力を磨くことだといいます。たくさんの本を読み、情報の断片を積み重ねることよりも、「そこから何を感じたか」の方が圧倒的に重要なのです。

 私も「本を読んで考えたこと、感じたことをまとめておきたい」「すぐに忘れてしまうのをなんとかしたい」と思い、書評を書き始めました。

 本を読んで感じたことを、その瞬間瞬間で言葉に残し、蓄積していくと、自分の思考が深まっていく感覚が得られます。

 真面目な文体できっちり書こうと思うとかなり労力がかかるため、最近は読んでいる最中にスマートフォンの音声入力でメモしたり、Twitterに書き込んだりするようにしています。手軽にアウトプットできるのでオススメです。



読むだけで終わらせない! 感想を伝えろ!

 本書では、本を読んだ後に感想を伝えること、つまりアウトプットすることの重要性も説かれています。

 「感想こそ人間関係の最初の一歩」だと見城さんは言います。

 その感想も「よかったですよ」「面白かった」程度の感想ではなく、仕事をしている本人も気づいていないことを気づかせたり、次の仕事の示唆となるような刺激を与えたりしなければいけない。

 この言葉にはドキッとしました。自分も「美女読書」や個人のブログ、ツイッターを通して書評を書かせてもらっていますが、

  • 「単純に褒めるだけになっていないか」
  • 「著者に気づきを与えられるような内容になっているか」

 という2点は、今後しっかり意識していかなければと思いました。

 見城さんは編集者時代、一流の作家たちと一緒に仕事してもらうために、手紙でいち早く本の感想を伝えていたそうです。

 手紙だと自分で書いて、郵送して、相手が読んで、その返信をまた手紙で書いて…と何日もかかってしまいますが、今ではTwitterやFacebookなどのSNSで簡単に著者や編集者の方に感想を伝えることができます。

 そして運が良ければ「いいね」や「シェア」を通して、自分の意見へのフィードバックをもらったり、著名人の発信力を借りて自分の意見を一気に拡散することもできます。

 行動力さえあればどこまでも可能性が広がる、とても良い時代ですね。

ズシリと心に重く響く一冊

 圧倒的努力を重ねてきた見城さんから発される一言一言は、ズシリと重く、心に深く突き刺さります。

 本書には、見城さんの思い入れのある書籍が多数紹介されていますが、正直、一度読んだだけではその内容について理解が追いつかない部分もありました。

 繰り返し読み返して味わいたい一冊です。

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