新時代リーダーに求められる10の要件!デジタルネイティブに会社を任せよ

新時代リーダーに求められる10の要件!デジタルネイティブに会社を任せよ




 こんにちは、WEBマーケッターのいとうじゅんぺいです。

 突然ですが、みなさんは10年後、自分がどうなっていたいか明確なイメージを持っていますか? これまでに上司や先生から「将来どうなっていたいかイメージしろ」と言われたことがある人も多いと思います。

 変化が激しい今の時代、10年後を想像するなんて難しいですよね。おそらく「NO」と答える人の方が多いのではないでしょうか。

 しかし「先のことは考えられない」「何を目指して進めば良いのかわからない」という状態になってしまうと、より良い人生を送れる可能性も低くなってしまいます。

 そこで今回は、将来の指針になり得る本として、岡島悦子さんの『40歳が社長になる日』を紹介します。40歳で社長になるために必要なことについて書かれた本ですが、社長を目指していないという人でも、理想のリーダー像やリーダーシップに置き換えてみることで、将来へのヒントが得られると思います。

 それでは早速見ていきましょう。

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「40歳社長」が必要な理由とは?

 いくつか理由がある中で、一番説得力があると感じた説明はこれです。

 AI、ロボットなどのテクノロジー理解が企業経営に欠かせない中で、若いころから自然に触れてきている30歳前後の世代が、次世代を担うにふさわしいスキルと感性を持ち合わせているため。

 著者はこの世代を「デジタル・ネイティブ」世代と呼んでおり、30歳前後の社長候補を「戦略的かつ計画的」に育てていくことで「40歳社長」を作り、それを仕組化するべきと考えています。

 実際にいくつかの企業では、社長対象者の選抜が早い段階から始まっていて、30代の役員や社長も既に存在しています。

 「昔はそんなに早い選抜はなかった」と思う現役経営者もいるかもしれませんが、これからの時代はデジタル革命を無視した経営ができないため、「デジタル・ネイティブ」世代を早くから経営陣に取り込んでいかなければ、生き残ることができません。

 できるだけ早めに社長候補を絞り込み、特にキャリアの致命傷にならない20代のリスクフリーな状況でたくさんの場数を踏ませることが、会社の重要な方針となってきているのです。



40歳社長になるための個人のリーダー要件

 では、これからの時代の経営トップに求められる能力とは何なのか? 本書では次の10の要件が挙げられています。

  1. 課題設定力、先見性、仮説構築力、大局観
  2. 変化抽出力、変化適応力、カオス体制、胆力
  3. 素直さ、伸びしろ、学習能力
  4. 自己効力感
  5. 比較優位となる強み(タグ)の自己認識と、機会開発力
  6. 多様性受容力
  7. 越境力、領域をつなぐ力、違う領域の人脈
  8. 共感力、熱量、物語力、チャーミングさ
  9. 機会提供力、コーチング力、環境整備力
  10. 意思決定力、実行力、仮説検証スピード

 どれも身につけ甲斐のある重要な能力ばかりですが、ここでは「素直さ」「自己効力感」「共感力」の3つをピックアップしてご紹介します。

①素直さ

 自己啓発書を読んだことがある人なら、「素直」であることの重要性は一度は目にしたことがあると思います。長年ヘッドハンターとして活躍した著者も、最も重視してきたのが「素直さ」だと言います。

 社会や顧客に対する熱量はありながら、それを実現するために自己革新をいとわないという素直さが、未来への「伸びしろ」に繋がっていきます。

 新しいことを吸収して環境の変化に柔軟に適用できるか、ステークホルダーからの指摘に耳を傾けられるか、他の業界で起こっている事象を学びに行って、それを抽象化して自社戦略に活かせるか。こういった「素直さ」が、社長やリーダーになる人には求められるのです。

②自己効力感

 「自己効力感」とは、やったことがないことに出会ったとき「私ならこれをやれそうだ」と思える力のこと。言い換えれば「未来の自分に対する自信」です。

 変化が速い今の時代では、上司も体験したことがないようなチャレンジに挑まざるを得ない状況に何度も遭遇することでしょう。そんなとき、リスクを取って挑戦する姿勢が求められます。

 優れた経営者は、修羅場の案件が来たときに「これは自分にしかできない。自分だからチャンスが来たんだ」と思える自己効力感を持っており、一昔前と比べて、その重要性はさらに増しています。

 逆に、高いポテンシャルがありながら、次のステージに行くことができない人たちに共通しているのが、「失敗が怖い」「自信がない」という自己効力感の不足です。こういう人には、「異動してみないか」という新しいチャレンジを提示しても、「いえいえ、私なんて、まだまだですから」という声が出てしまいがちです。

 本書には、自己効力感の高め方についても詳しく解説されているので是非チェックしてみて下さい。

③共感力

 これからのリーダーに必要なことは「カリスマ性」ではなく「共創のリーダーシップ」だと岡島さんは言います。そしてチームや顧客と共に事業やサービスを創り上げていくためには、「二つの共感力」が重要になると言います。

 一つ目は「共感させる力」。フェイスブックCEOのマーク・ザッカ―バーグがハーバード大学の卒業式で行ったスピーチでも、「すべての人たちが、人生に意義を感じられる目的感を持てる世界をつくろう」というテーマが共感を呼びました。「共感させる力」が彼の大きな武器となっているように、これからは周りを共感させられるような発信ができるかどうかが重要になってくるのです。

 二つ目は「リーダー自身が共感する力」です。破壊的イノベーションの種が出てきたとき、先進的なリーダーであるほど、ポテンシャルの高いアイデアであることを直観的に選別することができます。それはリーダー自身がアイデアに対して共感する力を持っているからです。

 この話を聞いて、私はDeNAの元会長である南場智子さんが、社員の良いアイデアに対して異常とも思えるほどテンション高く共感していた話を思い出しました。

 チームで最高のものを「共創」していくためには、「共感力」が非常に重要な役割を果たすのですね。

まとめ

 以上、40代社長になるためのメソッドの一部を紹介してきましした。一見「自分には関係ない」と思う人でも、リーダーの条件や時代の変化について記された箇所を一読することで、自分自身の将来あるべき姿がより明確になるかもしれません。

 この本を読んで役に立った考え方は、どんどん行動に移して実践していきましょう。

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