子育てとフリーライター活動の両立に悩む、宮本真知と申します。占いや、ちょっと不思議なことについて執筆しています。
磨きのかかったイヤイヤ期の子どもに振り回される毎日で、自己実現については後回し。そんな自分に危機感を覚えて手に取ったのが、この『最短で目標を達成する! PDCAノート』です。
目標を達成するためにノートを使ってPDCAを回す仕組みについて、これでもかというくらい具体的に示されています。この本の通りにやれば、間違いなく夢への第一歩を踏み出せることでしょう!
夢を諦めそうになっている人こそ読んで欲しい一冊なので、だまされたと思ってぜひやってみてください。今回は、本書を読んで、実際に1ヶ月実践してみたからこそ分かる、本書のメソッドの凄さを3つご紹介します。
なぜPDCAノートは有効なのか?
「PDCA」については改めて説明するまでもないかもしれませんが、
- 「Plan(計画)」
- 「Do(実行・実績)」
- 「Check(評価)」
- 「Action(改善策)」
という4つのサイクルを回すことで問題解決を図るフレームワークです。しかしPDCAの内容や重要性はわかっていても、うまく回せない、使いこなせないという人はたくさんいるはずです。
どのようにPDCAを管理し、回していけばよいのか、白紙の紙の前で頭を抱えてしまうあなたこそ、本書の内容は有効です。
なぜなら「何をどのように書けばよいのか」が全てフレームサーク化されており、理論上、誰がやっても目標達成ができる再現性の高いメソッドになっているからです。
しかも、日々のPDCAを回すために必要な時間は1日5分程度。かかったとしても10分以内なので、「忙しくて、ノートを使うような手のかかるメソッドなんてやってられない」と考える方でも問題なく取り組むことができます。
PDCAノートの作り方
PDCAノートを作る上で必要なものは次の3つ。
- A4サイズ以上のノート(方眼タイプ)
- ペン
- できれば定規
これらを使い、以下のステップに従って合計7つのフレームを作成します。
ステップ1.目標やビジョンを決める
- フレーム① やりたいことリスト
- フレーム② やらないことリスト
- フレーム③ ビジョンと目標
ステップ2. 年間、3ヶ月四半期計画に落とし込む
- フレーム④ 年間計画GPS
- フレーム⑤ 四半期3ヶ月計画GPS
※「GPS」とは?
「P(Points):目標達成のためのポイントは何か」
「S(Steps):どんな手順(ステップ)で実現するのか」の頭文字を取ったもの。
コンサルタントの高橋政史さんが『100のスキルよりたった1つの考え方で仕事が変わる』の中で提唱されているフレームワーク。
ステップ3. 日々実行・実践し、週単位で振り返りをする
- フレーム⑦ デイリー目標達成PDCA
- フレーム⑧ ウィークリーレビュー
こんなにいっぱい書くのか…と思われるかもしれませんが、どれもシンプルなテンプレートが用意されているので、あまり時間をかけずにサクサク書くことができます。
実践してみて一番素晴らしいと感じたのは、ステップ3の「振り返り」にもテンプレートが用意されているところです。毎日のタスクをどのようにチェックし、どうレビューすればいいのか具体的に示されているので、日々の行動を記録するだけでなく、軌道修正するための工夫が組み込まれています。
自分でノートを作るのが面倒という人もご安心あれ。本書には読者プレゼントとして、
- 各種フレームのテンプレートPDF
- 「目標達成PDCAノートサンプル」実物大PDF
- PDCAを加速させる目標達成のコツ図解版PDF
などが無料で用意されてるため、PDFを印刷すれば、すぐにPDCAノートを実践することができます。
感情を動かす目標を立てよ
PDCAノートの作る上で大切なのは、目標(ゴール)の設定と、そのゴールを達成したあとのビジョンを臨場感を持ってイメージできることだと著者はいいます。
感情を無視した目標では人は動けないため、「行動したい!」「早くやりたい!」と自分の感情の原動力となるような「本当の目標」を持つ必要があります。
そのためには、「その目標を達成したらどうなるのか?」というビジョンを臨場感を持ってイメージできていなければなりません。ビジョンが見えないと、そもそも感情は動かないからです。
「情熱大陸メソッド」でビジョンを描く
ビジョンを描くにあたって著者がおすすめしているのが「情熱大陸メソッド」です。「情熱大陸」とは、ご存知一流の仕事人たちにカメラが密着して、その仕事ぶりやプライベートを映し出すドキュメンタリー番組。
これに自分が取り上げられたことを想像し、いつもそばで情熱大陸のカメラが回っている状態を意識しながら仕事をするのです。
私が面白いと思ったのは、夢が叶っているイメージを自分目線で五感で感じるという部分です。テレビのフレーム越しや、カメラのファインダー越しに見る「他人目線」ではなく、「自分自身の目を通して見たイメージ」を五感で感じることが大切だといいいます。
著者は例として、売上目標を200%達成して年間MVPを獲得し、表彰されるときのイメージを紹介しています。登壇するときのスポットライトの熱、右手に感じるマイクの重み、胸にこみ上げる感動…いかにリアルに、臨場感を持ってその場をイメージできるか、そして「それを実現したい!」と心から実感できるかどうかが、目標達成に大きく影響するのです。
目標に向けてすぐに歩み出せる一冊
著者は、外資系企業マネージャーと時短コンサルタントを掛け持つハイブリッドサラリーマン。月100時間を超える残業を、このPDCAノートをはじめとする独自メソッドでゼロ時間にしたのみならず、年収も2.4倍にアップしたというから驚きです。
本書では、そのメソッドを分かりやすく、とことん具体的に解説しています。この本の通りにやれば、目標に向かって進み出せない人はいないでしょう。
私はこれを使って、ずっと手つかずで保留したままになっていた作業を再開することができました。普段から、0から1にすることの大変さを痛感して挫折の連続だった私ですが、本書のおかげでついに行動を起こすことができたのです。
やりたいことはあるけれど、どこから手をつけて良いか分からない、そんな人こそ読んで欲しい、一度試せば現実が動き出す、読まなきゃ損の一冊です。