読者の皆さんの中で、全てにおいていつもやる気満々! 気分が乗らない日なんて一日もない! という人はいますか?
そうありたいとは思いつつも、どうしてもやる気が出ない日ってありますよね。私もそうです。
もちろん「常にやる気満々でないといけない」「やる気がでないのは悪だ」とは思いませんが、頑張らなければならない時にはモチベーション高く、やる気満々で活動できる方が、効率もよく成果も期待できます。
自身のやる気の管理法については、以前紹介した『モチベーション革命』など様々な本を読み、技術や考えを学んできました。
今回紹介する『己を、奮い立たせる言葉。』はタイトルの通り、著者の岸勇希さんが自分自身を鼓舞し、奮い立たせるために使っていた言葉がまとめられた本です。
「格言なんて、都合よく使えばいい」
本書を読み始めたとき、最初に目についたこの言葉に衝撃を覚えました。
格言なんて、都合よく使えばいい
世の中にはたくさんの格言・名言がありますが、真逆の事を言っていることもしばしば。ではどっちが正解なのかというと、どちらも正解だと著者は言います。言葉の効果効用は、読み手の状態に大きく影響するからです。
なので今の自分を救ってくれたり、後押ししてくれる、今の自分に都合のいい言葉を使って、困難を鮮やかに走り抜けることが大切なんですね。
そんな本書から、今の私にとって都合の良い言葉をいくつかピックアップして紹介します。
1.環境のせいにする暇があるなら、
環境を変える力を磨け。
「あんなに努力したのに結果に繋がらなかった」「しっかり結果を出したのに適切に評価してもらえなかった」など、自分の思うように事が運ばないと、ついつい環境や運のせいにしてしまいます。
しかし、著者は「どれだけ環境のせいにしても、自分の実力は変わらない。そもそも理想の環境でしか発揮できない力なんて、知れていると思う」と言います。
どれだけ自分に不利な状況でも、圧倒的な結果を出して、周りに認めさせる能力が力であり、プロである。ということなのでしょう。
環境が悪くて実力が出せないというのなら、それは自分の実力が、環境を変えるに至らなかったことでしかない。
理想の環境とは、与えられるものではなく、自ら掴み取っていくものだ。(P.29)
2.やる気になるんじゃなくて、やれよ。
いわゆる自己啓発書と呼ばれる本を読むとモチベーションは上がりますよね。しかしモチベーションが上がっただけで、その後に行動まで移せる人は少ないと著者は言います。
モチベーションは実行力のトリガーでしかない。実行に繋がらないモチベーションは熱量の無駄遣いである。(P.39)
100回の素振りよりも、実戦で立つ1回のバッターボックスのほうが、確実に学びは大きい。(P.39)
本を読んで、いい話を聞いて、モチベーションが上がって満足するのではなく、その次の一歩につなげることが大切ということですね。
3.全ての不正解から、
正解はあぶり出せる。
かのエジソンは、電球を開発するために1万回も実験に失敗してきたと言われています。しかし「失敗ばかりだね」と尋ねた記者に対し、エジソンは「1度も失敗はしたことがない。1万回の上手くいかない方法を発見しただけだ」と答えたのは有名な話。
屁理屈だと捉える人もいるかもしれませんが、これくらいポジティブに考え、落ち込む理由をなくしていくことが大切なんだと感じました。
成功の確度は、失敗の数で上がる。
だから成功するまで、失敗すればいい。(P.73)
私はなぜ、この3つの言葉を選んだのか?
以上、今の私にとって「都合の良い言葉」を3つ紹介しました。最後に、なぜ本書にある68もの言葉の中からこの3つが目に留まったのか、客観的に分析してみました。
今の私に足りないのはとにかく行動することであり、自分の背中を押してくれる言葉が心に刺さったのだと思います。
本書を通じて、私は著者から「頭で考えてばかりじゃなくて、行動しろ!」と喝を入れていただいたような気分になりました。
今回は私に刺さった言葉を3つ紹介しましたが、本書には他にも65個の言葉があります。あなたの背中を押してくれる、あなたを奮い立たせてくれる言葉に、きっと出会えるはずです。
年始に今年の目標を立てた方も多いと思いますので、ぜひとも本書を読んで、目標達成に向かってモチベーション高く共に邁進していきましょう!