みなさんの達成したい目標・夢は何でしょうか?
- 「いつか大金持ちになってやる!」
- 「将来は大きな一戸建ての家に住みたい!」
- 「世界一周旅行をしてみたい!」
といった長期的な目標から、
- 「次のテストで100点を取る!」
- 「仕事の成績であの人に負けないように頑張る!」
といった短期的な目標まで、様々な目標を立てて日々を過ごしていると思います。
そんなあなたに質問です。
「立てた目標に向かって、努力をし続けられていますか?」
この質問に「はい」と自信を持って答えることができない方にぜひとも読んでいただきたいのが、今回ご紹介する『達成の科学』です。
本書は、サブタイトルに「確実にゴールへ導くステップバイステップの招待状」とある通り、自分が立てた目標を確実に達成させるための方法について書かれています。
「できない」のはあなたの心が弱いからではない。
という帯の言葉に惹かれ、私はこの本を読むことを決めました。
「やりたい」と思って行動してみたものの、「できない」。やってみたいことは沢山あるけれど、いつも挫折してしまう。そんな私の力になってくれそうな本書から、目標達成のためにとるべき行動についてご紹介します。
なぜ人は目標達成できずに挫折するのか?
そもそも、なぜ人は目標達成することができないのでしょうか。それは目標を達成するために必要な行動を苦痛と感じるからです。
目標を達成すると、人は快楽を覚えます。しかし目標達成までの道のりは苦痛であることが多い。
私自身、欲しいものを買うためにお金を貯めようと目標を立てれば、それを達成した未来の自分が快楽を得られることは容易に想像できます。
しかしそれまでの道のりは、支出を減らすために今まで何気なしにコンビニに寄っていたのを止めたり、収入を増やすためにいつも以上に働いたりと、苦痛が多くなることも目に見えています。
この「遠い将来には快楽が待っているが、目の前は苦痛である」という状況が、日々の行動に対するモチベーションを低下させ、継続を困難にするのです。
このようなモチベーションが維持できない状況に対して、本書が提案しているのは、
- 苦痛をコントロールする
- 常に長期的な快楽を意識にインプットし続ける
という2つの方法です。
①苦痛をコントロールする
これは、目標に向かうためにとる行動を苦痛と感じない範囲(=自分の快適範囲)からスタートし、徐々にその範囲を広げていくという方法です。
お金を貯めるという目標を立てた私の場合、いきなり「無駄な支出は一切減らす!」という大きな行動をとるのではなく、まずはコンビニに行く回数を減らすことから始めようと考えました。
そもそも「なぜコンビニに行っていたのか」を深掘りして考えてみたところ、毎回缶コーヒーを買っていたことに気づいたのです。そこで「缶コーヒーはスーパーの安売りの時に買いだめしておく」という行動からスタートすることにしました。
すると自然とコンビニに行く回数は減り、いつも缶コーヒーと一緒についつい買ってしまっていた余分な出費を節約することができました。またスーパーの安売りで購入しているので、缶コーヒー自体もコンビニよりも安く買え、節約効果は更に大きくなっています。
コンビニに行っていた目的を明らかにし、それを別の方法で達成したことで、私は苦痛を味わうことなく節約することができたのです。
②常に長期的な快楽を意識に
インプットし続ける
人間のモチベーションは、目標を設定したときが一番高く、そこから徐々に低下していくと言われています。
そのため始めに目標を設定したときの高いモチベーションを忘れないようにすることが、モチベーションを管理し、行動を継続するためには大切です。
本書では、毎日の感情を伴った自己暗示(インカンテーション)とビジョンボードを作成することを推奨しています。
インカンテーションとは「何が何でも〇〇をやってやる!」と自己暗示をし続けることを言います。
著者であるマイケル・ボルダックは、このインカンテーションが最もパワフルなサクセスツールだと言い、「毎日最低20分間のインカンテーションをしていないのであれば、私の教えを活用していないということに等しい」とまで言っています。
自分を成功に導くための思考を、他の思考を塗りつぶす勢いで、何度も何度も繰り返すことが大切なのです。
そして人生をかけて達成したいことを全て特定し、それを表現する「ビジョンボード」を作ることも勧められています。
自分が欲しい物の写真や目標達成までの道のりなどを書き、目標や夢がすべて詰まったボードを作成します。それを日々見ることで、長期的な目標を忘れず、一貫した行動がとれるようになるのです。
インカンテーションとビジョンボードを活用すれば、自分の目標は何なのか、人生で果たしたいことは何なのかを常に意識しながら、モチベーションを維持し続けることができるでしょう。
まとめ
今回は目標達成するためのモチベーション維持についてご紹介しましたが、本書には他にも
- 自分には達成できないと無意識に思ってしまう「リミティングビリーフ」の壊し方
- 目標達成に必要な行動の立て方、プランニングの方法
なども詳しく紹介されています。
達成の「科学」というだけあって、「私はこうやって成功しました」という一人の成功談でなく、誰にでも再現可能な「科学的な」手法が盛りだくさんの本となっています。
目標達成に必要なことがステップ・バイ・ステップで網羅されている本書。読み終えたとき、きっとあなたの目標達成を妨げる壁はなくなっていることでしょう。
叶えたい目標・夢がある方に、是非とも読んでいただきたい一冊です。