仕事が楽しくなる方法!岩瀬大輔・佐渡島庸平・為末大のアドバイス

仕事が楽しくなる方法!岩瀬大輔・佐渡島庸平・為末大のアドバイス






面白い仕事がしたいと願う人へ

 「仕事はツラくてつまらないもの」と考える人もいれば、「仕事が面白くて仕方ない」と喜々として語る人もいます。

 両者の差はどこにあるのでしょうか。そしてどうすれば仕事を面白くすることができるのでしょうか。

 「お金がもらえれば面白さなんて求めない」という方もいるかもしれませんが、定年70歳が予定される日本で、面白くもない仕事を死ぬまで続けるのは相当な苦痛です。

 人生の大半の時間を占めるからこそ、仕事が楽しく・面白くなるように「新世代のトップランナー」から、仕事を面白くする方法を学びましょう。

 執筆陣は、安藤美冬、岩瀬大輔、刈内一博、額田純嗣、廣優樹、佐渡島庸平、柿内芳文、為末大(敬称略)ら8名。今回は、その中から3名の言葉を紹介します。

今回のポイント!

  1. ゴールを急がず、瞬間、瞬間に満足する
  2. 「常識」を変えるために仕組みを変える
  3. 手が届きそうな目標に基準を落としてみる

1. ゴールを急がず、瞬間、瞬間に満足する

 ネット生保会社である「ライフネット生命」を立ち上げた岩瀬大輔さん。20代は「とにかく早く目的地に着きたい」とばかり考え、猛スピードで目標を達成しては、また次の目標を立てて突き進んで行く、というサイクルを繰り返していたようです。

 しかしそうした姿勢は、ともすると自分が「常に(目標に向かっている途中の)不完全な存在」に感じてしまうという問題点もあったとか。これでは仕事を楽しんでいるとは言えませんよね。

 常に自分が、どこか不完全な存在のように感じてしまうんですね。目的地が100だとすると、自分はそれに向かっている50、60、70の存在。けれども、いざゴールに着いても、また次の目標ができるからどこかが不足しているわけです。

 この感覚は、向上心の強い人ほど共感できるのではないでしょうか。いつも先を急いでいて、つい過程を楽しむことを忘れてしまう。目標達成の快感は刹那的で、すぐまた「不完全な自分」の感覚に戻ってしまう。

 目標を立てることはもちろん重要ですが、目標に向かう過程の自分を「不完全」と捉えるのではなく、その瞬間、瞬間に満足しながら仕事に取り組めるようになりましょう。それが岩瀬さん流の仕事を面白くする方法なのです。

 私にとっては、早く着くことが目的ではなく、旅そのものが目的になったということです。(中略)その瞬間、瞬間を大切にして、満足感を得ながら過ごそうと考えられるようになったんですね。



2.「常識」を変えるために仕組みを変える

 2人目は、講談社のモーニング編集部で『バガボンド』『ドラゴン桜』『宇宙兄弟』など多くのヒット作を担当した佐渡島庸平さん。

 現在は作家エージェント会社「コルク」を立ち上げ、代表取締役を務めていらっしゃいます。

 「僕がどんな人間かというと、数学の問題を解いて答えが合わないと答えが間違っているんじゃないかと思う人間です」と語る佐渡島さんは、「自分らしい違和感と信念を持て」と言います。

 普通だと自分の考えと世間の結果が違えば仕方ないと思いますよね。でも、僕は「いやいや、そっちがおかしいでしょ」と、反対側にある仕組みを変えられないかといつも考えているのす。

 例えば、自分が面白いと思ったマンガのアンケート結果があまりよくなかった場合、佐渡島さんは「そもそもこのアンケートシステムがおかしいんじゃないか」と疑います。

 ハガキのアンケートだけじゃなく、ケータイからもアンケートに答えられるシステムを構築すべきだと考え、会社に掛け合って自ら導入までの作業を行った結果、媒体によって回答者の年齢層が大きく異なることが分かりました。

 これによって、より現実に即した評価を得られるようになっただけでなく、会社の仕組みにも変化を与えたと言います。

 これを機に、講談社ではほかの雑誌でもケータイでのアンケートシステムを導入することになりました。(中略)仕組みを変えると、世間の常識も変化するのです。

 既存の枠組みの中で結果を出せる力はもちろん大切です。

 しかしその枠組み自体を疑い、新しい枠組みを作ろうとする姿勢が、仕事へのコミットメントを強め、仕事を面白くする方法にもなるのです。

3. 手が届きそうな目標に基準を落とす

 最後は皆さんご存知、元プロ陸上選手の為末大さん。多くの人にとって「ハードル選手」のイメージが強いと思いますが、実は高校3年生の8月までは生粋の短距離選手でした。しかも圧倒的な成績を出すスプリンターだったそうです。

 その後、幾度の敗北経験を経て、短距離走では世界一になれないと諦めた為末さんは、ハードルへの転向を決断します。

 つまずいたときには自分が本当は何に向いているのか、自分にとって譲れないものは何なのか、自分自身を正しく知るためにも、一度ひいて考えるタイミングを持つことが重要ではないでしょうか。自分の仕事や立ち位置が変われば、「勝ち」の基準も変わります。やめる潔さが、結局勝ちにつながることもあるのです。

 一度登ると決めた山を変えてしまうと、周囲からは「逃げた」と思われるかもしれません。

 しかしそうした他人の目を気にして、「勝てる見込みない山」で戦い続けるよりも、自分が勝てると判断できる山に乗り換える決断も重要であることを教えてくれます。

 目標の基準を落とすのは勇気がいることでもあります。しかし、現実と向き合うことを恐れず、手を伸ばせばようやく届きそうなところに目標を設定すると、ワクワクしてモチベーションが高まり、今やるべきことも具体的に見えてくるんですね。

 「目標はとにかく高く設定しろ」という教えもありますが、現実を見つめず、無思考に高い目標を設定することは逆効果です。

 達成の見込みがないのに執着し続けてしまうと、最終的にその山を登ることが苦痛になってしまい、仕事を楽しむことができなくなってしまうからです。

 目標を下方修正する勇気を持つことは、前へ進むモチベーションを生み、仕事を面白くする方法でもあるのです。

 為末さんほどの天才的な陸上選手でさえ、こうした悩みを持ち、目標のハードルを下げることで新しい道を見つけたという体験談は、私たちが目標を見つめ直すときに勇気を与えてくれるのではないでしょうか。



まとめ

 本書では、起業家、フリーランス、会社員など、様々な立場で働くビジネスパーソン8名によって、仕事を面白くするための方法が語られています。

 今の自分の境遇に重なる執筆者や、目指したい働き方をしている執筆者の言葉ほど、より具体的な指針となるはずです。ぜひ他の執筆者の考えにも目を通してみて下さい。

 もし今の会社・仕事を辞めたいと思っている人は、まずは自分の「強み」が何なのかを知るために、「グッドポイント診断」を受けてみましょう。

 すでに転職を考えている方は、あなたの希望にあった条件の企業を教えてくれる「リクルートエージェント」のような転職エージェントサービスを利用することをおすすめします。

 どちらも無料で簡単に登録できるので、気持ちが高まった今この瞬間に、小さな一歩を踏み出しましょう。

今回利用したお店


・店名  :TOWER RECORDS CAFE
・住所  :〒150-0041 東京都渋谷区神南1-22-14 タワーレコード2F
・TEL    :03-3496-3672
・営業時間:10:00 – 23:30
・定休日 :無

モデルプロフィール

・名前     :えみこ
・生年月日   :1989.1.7
・出身     :新潟県
・職業     :会社員
・将来の夢   :まだ決まってません!

本日のおまけ




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