みなさんは「経理」や「節税」に、どのような印象をお持ちですか?
「苦手分野だ」「何だか難しそう」「必要なのは理解しているけれど興味がない」――。このようなイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
そんな悩みを解決するために、税理士でTikTokerの河南恵美先生が、フリーランスの経理についてわかりやすく解説した一冊が、『フリーランス必見! 税理士TikTokerの経理・節税Q&A』です。
本書の特徴をまとめると、次の通りです。
- TikTokerの税理士が「フリーランスの経理」を「楽しく」「わかりやすく」解説
- 漫画やイラスト、図解が豊富で読み疲れしない
- Q&A形式なので必要な情報をキャッチしやすい
フリーランスが一冊は手元に置いておきたい、まさに経理の「バイブル」のような一冊です。その一部をご紹介します。
- 河南恵美先生のTikTok:@emikawaminami
フリーランスの出費はどこまでが経費?
フリーランスのみなさんが最初に悩むのがここです!
どれくらいの金額を経費に計上するかは、フリーランスの納税額に関わってきます。節税のためには、できる限り出費を経費に計上して、納税額を圧縮したいと多くの方が考えます。
出費を経費に計上できるどうかは、下記の4つを満たしているかがポイントです。
- 自分で支払ったものか
- 仕事に関係ある出費か
- 証拠が残っているか
- 第三者に対して仕事で必要な費用であることを説明できるか
これらすべてを満たして、はじめて事業経費として計上することができます。
ルールを守らずに、なんでもかんでも経費に計上していると、税務調査が来たときに、経費を否認される場合がありますし、悪質な場合はペナルティを課される可能性もあります。
くれぐれも、「節税」と「脱税」を履き違えないようにしましょう。
同業者の流言飛語に惑わされてはいけない
経営者仲間や同業者から聞きかじった根拠のない情報を鵜呑みにしてはいけません。
「私は使ったお金は全部経費にしているよ。節税になるからね」と聞いても、安易に納得してはいけません。ある日、その方の店舗や会社に税務調査が入って、経費を否認されるかもしれません。
「自分のビジネスに責任を持つ」ことがフリーランスの第一歩です。税務調査官に「隣の◎◎店の××さんが『経費にしていい』と言っていました!」というのは言い訳にすらなりません。
情報に流されないように注意しましょう。
最大のポイントは第三者が納得するかどうか
「経費になるかどうか」の判断は、その人がどのようなビジネスをしているかによっても異なります。
たとえば、洋服などの衣装代は、一般の方であれば経費にすることは難しいですが、人前に出ることが仕事のアナウンサーであれば、経費計上が可能です。化粧品であれば、メイクアップアーティスであれば経費になりますが、その他の方であれば難しいです。
このように、経費になるかどうかの判断は、その人のビジネスによって異なります。重要なのは、税務調査官をはじめとした第三者が納得するような説明ができるかどうかです。
経費に計上した根拠資料を残しておくことも、(法律で保管することが定められているのもありますが)つまるところは、第三者を説得するために必要だからです。
必ず、ビジネスの根拠となる記録や資料は、すぐに取り出せる場所に整理し、保管しておきましょう。
そもそもどうして経理をしなければいけないの?
経理は、あなたのビジネスを「見える化」することができる唯一の手段です。
どんなに規模が小さいお店でも、“どんぶり勘定”で経営していけば必ずどこかで歪みが生じます。自分のビジネスを「見える化」することで、事業の弱点や強化すべき点を洗い出すことができます。
何より「節税」をするためには、正しく帳簿を付けることが大前提です。(正しく帳簿を付けることは、法律で義務付けられています)
「経理」に苦手意識をもっている方は多いと思います。しかし自分でビジネスをしていく上で、「経理を知っているかどうか」は、ビジネスができる人と、そうでない人の分かれ目と言えます。
まとめ
副業やダブルワークを解禁する企業が増えて働き方が多様化し、近年はフリーランスになる敷居がグッと低くなりました。
自分でビジネスをしていく以上は、お金の管理を徹底し、確定申告等の手続きを、きちんと理解しておく必要があります。
フリーランスとして開業を目指している方や、お金が苦手なフリーランスの方は、是非手に取ってみてください!
TikTokとYouTbeでも、フリーランスに役立つお金と税金に関する動画がたくさん投稿されているので、ぜひチェックしてみてください。
- 河南恵美先生のTikTok:@emikawaminami
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