東大主席卒の国語講師が教える!「読解力」を高める3つのポイント

東大主席卒の国語講師が教える!「読解力」を高める3つのポイント

 はじめまして。ばた星人です。

 今回、吉田裕子さんの書かれた『読みトレ』という本を紹介します。

 本書は、東大主席卒の人気国語講師である著者が、読解力を向上させる方法について、トレーニング問題を交えながら解説している一冊です。

 社会人になり、仕事のマニュアルの内容が理解できなかったり、資料を読むのが遅くて仕事を終えるのに時間がかかったりしたことはありませんか? 私自身「読解力がない」ことによるストレスを、職場でたびたび経験します。

 読書をしても文章の内容をすぐに理解できず、YouTubeの要約チャンネルの動画を見て、やっと理解できるということもしばしば。といっても全ての本がYouTubeで要約されているわけではないので、自身の読解力がもっと向上すれば…と日々感じています。

 どうすれば読解力を向上させることができるのでしょうか。

 本書では、以下の3つの力を身につけることで、読解力を伸ばすことを目指しています。

  1. 文章を誤解や曲解なくそのまま読み取れる。
  2. 書かれている要素の重要度を判別できる。
  3. 内容を自分でまとめられる。

 具体的には、文章を読んで瞬時に要点を把握し、それを図解して人にわかりやすく伝えられる力を身につける方法が紹介されています。

 ここでは本書の中から、読解力を高める上で大切なポイントを3つ紹介します! 

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読解力を高める3つのポイント

①要点把握は「話題」と「結論」を押さえる

 文章を読むときに大切なことは、その文章の要点を見抜くことです。

  • この文章はそもそも何について述べられていて(話題)
  • 結局どのようなことを言いたいのか(結論)

 この2点が答えられれば、要点把握できていると言えます。

 文章を読みながら「何についての文章なの?」「結局どういうことなの?」と尋ねてくる知人をイメージし、その人に教えてあげるつもりで情報をまとめてみましょう。

 要点というのは文章中に何度も繰り返し書いてあることが多いので、類義語や似ている表現に注目し、〇で囲むなどして読むと、要点を掴みやすくなります。

 また文章を「正しく」読むには、主観を脇に置き、書き手の言いたいことを読みとることが大切です。どんな文章も、自分の個人的な視点・関心に基づいて解釈してしまう人がいますが、そうすると書き手の意図と異なる、誤った解釈をしやすくなります。

 まずは書き手は何を言っているのか、冷静かつ客観的に読み取ることを心がけましょう。

 複雑で難解な文章に対しては、以下のポイントを押さえると理解しやすくなります。

  • 主語と述語を抽出する。
  • 「①対比・情報」「②理由・目的」「③具体例」を削り、文を短くする。

 文の基本構成要素は、主語と述語です。難解で複雑な文でも、主語と述語を押さえれば、文を理解しやすくなります。

 また①対比・情報 ②理由・目的 ③具体例のような情報は、おおまかな結論を把握する上では必要ないので、(   )を付けて削って読むようにすると、要点が際立ってスッキリします。

②文章理解の1つの目安は内容を表や図に整理できること

 文章全体を理解できているかどうかは、内容を表や図に整理できるかどうかが1つの目安となります。図解できるのは、流れや構造をつかんでいる証だからです。

 図解といっても、イラストやデザインを加えた手の込んだものにする必要はありません。一つの項目を四角の枠組みで囲い、矢印(→、⇔など)で関係性を示せればOK。たとえば因果関係の場合は、「A → B」と記し、対比関係の場合は、「A ⇔ B」のように記します。

 文章を図解する第一歩は、要素を拾い出して箇条書きにすることです。文章というのは、頭からじっくり読むには良い形態ですが、パッと見て一目で内容を把握することはできません。文章のままでは、全体の把握に時間がかかってしまいます。

 そこで行いたいのが、文章を箇条書きに直すこと。情報をすっきりと整理し、一目で理解することのできるリスト形式にします。その後、関係がわかるように並び替え、矢印などを使って図解します。

 書き手の主張を見つけ、根拠・理由とともに図解すると、良い読解のトレーニングになるのでぜひ試してみてください。主張・根拠の図解には、ツリー図で整理する方法がおすすめされています。

 2つのものを比較して違いを述べる「対比」の文章の場合は、表で整理するのがおすすめです。

  • 線を引き分ける(──、—、〜〜〜)などして、今どちらの話をしているのかの目印をつける
  • 対照的な内容に⇔を付けてつなぐ
  • 「一方」「他方」「それに対し」「しかし」など、話が切り替わる言葉に○を付ける

などの作業をしなが読み進めたら、要素を箇条書きして、分類しましょう。それを表にすると、違いが一目瞭然となります。

③現代は、情報が確かかどうかを見極めるチカラが問われる時代

 誰もが自由に発信できる時代だからこそ、「事実」と「意見」を区別する必要があります。

 多くの文章は、事実と意見の組み合わせであり、意見には、感情的な評価語が含まれることがあります。それに脊髄反射的に怒ったり、噛み付いたりしてしまうと、炎上やデマ拡散に加担してしまう可能性があります。

 事実と意見をごっちゃにせず、どこまでが客観的事実で、どこからが書き手の主観の入った個人的意見なのかを区別しなくてはなりません。

 また「事実」として書かれていること自体も疑ってみることも大切です。事実とは言い切れないこと、事実ではないことが、さも事実であるかのように書いてある場合も多々あるからです。

 常に「情報源は?」「何が根拠だろう?」と読み流さずに考える癖をつけましょう。

 本書では、事実かどうか確かめるコツとして、以下の4つが挙げられています。

  1. 情報源を確かめる。
  2. 昔からの一般常識は「もう通用しないかもしれない」と考える。
  3. 根拠が「誰々が言っているから」だけでは弱い。
  4. 数値の誤用、悪用に注意せよ。

 特に重要なのが、1と4です。

 意見の根拠になるようなデータがあるか。データが挙げられている場合、その引用元である出典が示されているか。そして、出典は信頼できそうなものか。ガセネタも多いスポーツ新聞や週刊誌だけが出典なのだとしたら、その情報の信憑性は低いかもしれません。

 文章自体に出典が明記されていなかった場合には、そのデータに関する単語を組み合わせて検索し、裏付けが取れそうかチェックしましょう。明らかに怪しい情報というのは、「○○○ デマ」「○○○ 詐欺」などと検索すると、騙された人の体験談が出てくることもあります。

 また数字は信頼できる客観的データですが、見せ方にずるい操作を加えることもできるので注意が必要です。たとえば利益率が低く、ほとんど儲けは出てきないものの、売り上げ金額や流通数自体は大きいような場合に、「年商○億円」「累計売上個数○億個突破」という側面を切り取り、強調するケースがあります。

 他にも「○○地域で1位」と書いてあるものの、実はその地域に競合は1社もなかった、とか、「Amazonの○○ジャンルで1位」と書いてあるものの、関係者である時間帯にいっせいに本を発注することで、ほんの1時間だけ1位を達成しただけだった、など、読み手の印象を操作するような数字の使い方をしているケースも多くあります。

 数字は説得力を持つものだからこそ、その悪用に騙されないようにしなければなりません。その数字はどこから出てきたのか、それは本当に意味のある数字なのか、など、その背後にある意図に目を向ける癖をつけましょう。

まとめ

 私たちの生活は、ネットニュースやブログ、SNSなどで文字情報に触れる時間が長くなりました。しかし多くの人が読解力に欠けたまま、文章の洪水に触れれている状態にいると改めて気づかされます。

 読解力がないことで、文章の意味を誤解してトラブルになったり、文章の意味がわからずに、何度も質問を繰り返して相手にめんどくさがられたりする人は、ぜひ本書を読んでみてください。

 読解力を身につけ、文章の要点を正しく把握して、図解によって人に説明できるようになれば、仕事や暮らしは今よりも充実したものになるはずです。

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