伝わらない原因は「要約ベタ」にあった!?デキる人の要約プロセスを大公開
!

伝わらない原因は「要約ベタ」にあった!?デキる人の要約プロセスを大公開
!




 会議やミーティングでの発言をはじめ、報告、連絡、相談、交渉、営業、プレゼンテーション等々、ビジネスパーソンであれば、多かれ少なかれ仕事中に「話す」や「書く」というアウトプットが求められます。

 このようなアウトプットの場で「ダラダラ話」や「先の見えない話」「支離滅裂な話」をしてしまう人ほど、仕事効率や生産性が低い傾向にあります。相手の時間を奪うことになるため、周囲の信頼もなかなか得られません。ミスやトラブルを引き起こすケースも多い。そんな彼ら彼女らの共通点が、実は「要約ベタ」なのです。

 『9割捨てて10倍伝わる「要約力」』は、「要約ベタ」な人を「要約上手」へと導く指南書です。これまで編集者やライターとして大量の情報を処理し、1万人以上に伝え方や書き方の指導をしてきた筆者が、要約プロセスを以下の3ステップで解説しています。

  • ステップ1【情報収集】良質な情報を集める
  • ステップ2【情報整理】情報をグループ分け+優先順位づけ
  • ステップ3【情報伝達】簡潔に相手に伝える

 各ステップの精度を高めることによって、最終的なアウトプット(話す・書く)時に、わかりやすい伝え方ができるようになります。

created by Rinker
日本実業出版社
¥1,540 (2024/04/26 00:47:29時点 Amazon調べ-詳細)

「編集者の寄稿企画」

この記事は、編集者や著者自身に本の紹介文を執筆いただく寄稿企画の記事です。記事を書いていただければ無料で掲載いたしますので、ご興味ある方はぜひお問い合わせください。



様々なアプローチで良質な情報を収集!

 要約プロセスのステップ1は「情報収集」です。食材がなければ料理が作れないのと同様に、情報がなければ、いいアウトプット(要約)はできません。伝え上手になるためには、その前提として情報を手元に集めておく必要があるのです。

 以下は主な情報収集アプローチです。

  • 人から聞いた話
  • 書籍や書類、資料などで読んだもの
  • 現場で体験したこと(感じたこと)
  • 研修やセミナーなどで勉強したこと
  • 新聞や雑誌などのメディア情報
  • ウェブサイトやSNS上の情報

 世の中は、玉石混淆の超情報化社会です。闇雲に情報を集めるのではなく、信頼できるソース(情報源)から良質な情報を得る意識をもつことが肝心です。集める情報の鮮度や信憑性、正確性などが高いほど、質の高いアウトプットにつながりやすくなります。

グループ分け&優先順位づけで情報整理!

 要約プロセスのステップ2は「情報整理」です。要約力が乏しい人の頭の中は「汚部屋」と同じ。情報が雑然としているため、必要なときに必要な情報を取り出すことができません。それは頭の中が未整理状態だからです。

 一方、要約力がある人の頭の中は、整理整頓が行き届いた部屋と同じです。情報がわかりやすく整理されているため、どんな状況下でも適切かつスピーディに情報を取り出すことができます。

 情報整理のポイントは「グループ分け」「優先順位づけ」です。たとえば、あなたがオススメするラブロマンス系映画は何ですか? あなたの頭の中で、これまで見た映画のジャンル分け(グループ分け)ができており、なおかつ、その中で優先順位が明確になっていれば、瞬間的に答えることができるはずです。

 あなたが普段よくアウトプットするテーマについては、グループ分けと優先順位づけを済ませておきましょう。



「死んでもこれだけは言っておく!」を見つける

 あなたが人に何かを伝えるとき、10秒しか時間がないとしたら何を話しますか? あなたが文章を書くとき、100文字しか与えられていないとしたら何を書きますか?

 限られた枠の中で伝えられることは、ワンメッセージがいいところです。2つも3つも盛り込もうものなら、その時点で「伝わらない話」「ピントのボケた話」になりかねません。

本書では「要約力とは何か?」の答えとして、「死んでもこれだけは言っておく!」を見つけること────と定義しています。アウトプットするときには、その言葉(ワンメッセージ)を見つけることが何よりも大切です。

 もちろん時間や文字数が許されているときは、「死んでもこれだけは言っておく!」を伝えたあとに、その内容を具体的に掘り下げて伝えていきます。このときは、以下の順番(幹→枝→葉)を意識することで、相手が受け取りやすくなります。

  • 幹:結論やメッセージ(「死んでもこれだけは言っておく!」)
  • 枝:理由や根拠など
  • 葉:体験談や事例、方法などの詳細

 木を見ればわかるとおり、「葉」は「枝」に、「枝」は「幹」についています。「幹→枝→葉」の流れを意識することは、話を脱線させない工夫でもあるのです。

 枝葉から話を始めることが許されているのは、話芸のある芸人さんのエピソードトークや、家族や友人と会話を楽しむ場面くらいなものです。ことビジネスシーンで「幹」のない話をしてしまうと、伝わらない。興味をもたれない。信頼してもらえない、と良いことがひとつもありません。

要約プロセスの3ステップを磨こう!

 価値のある情報を持っているにもかかわらず、それが相手に伝わらない。これは自分と相手の双方にとって悲劇と言えるでしょう。仕事の現場であれば、仕事効率の向上は望めず、成果にもつながりにくくなります。何よりも「要約できない人=仕事ができない人」と思われかねません。

 断言しますが、「要領を得ないダラダラ話」は小手先のテクニックでごまかせるものではありません。要約プロセスの3ステップ(情報収集→情報整理→情報伝達)の精度を高めていくことが、「伝えベタ」から「伝え上手」へ向かう唯一のチケットとなります。

created by Rinker
日本実業出版社
¥1,540 (2024/04/26 00:47:29時点 Amazon調べ-詳細)




投げ銭でサポートする

当サイトは広告収入と寄付によって運営しております。もし可能でしたら、投げ銭によるサポートをご検討いただけますと幸いです。

LEAVE A REPLY

*




YouTube人気動画




殿堂入り記事