インターネットを使えば、興味のある情報を無料で手軽に収集することができます。しかしネット上に溢れる情報は「一過性」に過ぎず、真偽が不確かなこともしばしば……。
そこでモノを言うのが、読書で身につく「知恵のエッセンス」です。本から学べる「仕事力」「勉強力」「成長力」は、先行きが不透明な時代であっても決して揺らがない「本物の知恵」として、あなたの力となります。
『新版 人生で大切なことは、すべて「書店」で買える。 』の著者・千田琢哉さんは、大学4年間で1万冊以上の本を読破し、累計340万部を超える人気作家となりました。その経験をもとに、 本書ではつらい時や迷った時、未来を知りたい時などに実践してほしい「読書術」が解説されています。
また「読書で知恵や教養を身につけたいけど、何から読めばいいかわからない」「自分に合った本の選び方がわからない」といった、読書に関する疑問に対する答えも記されています。
誰でもできる「実践的速読術」とは?
本書では、読書好きな人はもちろん、普段あまり読書をしない人でも簡単に実践できる読書術が紹介されています。
たとえば第4章の、「ゆっくり読むと速く読める」という項目。書店に行くと数多の速読本が並んでいるため、「本は速く読めた方がよい」と考える人は多いかもしれません。たしかに速読ができたらかっこいいし、頭がよくなったように感じる方もいるでしょう。同じ時間でたくさんの本が読める分、人生を変える一冊にも出会いやすくなるかもしれません。
しかし普段あまり本を読まない人が、最初から速く読もうとするのはなかなか難しいもの。千田さんが「速読術」として辿り着いた結論は、「ゆっくり読むようにすると、結果として速く読めるようになる」です。
最初のうちから「速く読まないと!」と焦ってしまうと、内容がなかなか頭に入らず、何度も読み返すことになります。すると余計に読むのが遅くなります。それでは本末転倒なので、周囲の目を気にせず、ゆっくりと噛みしめるように自分のペースで読み進めることが勧められています。
そうすることで内容がスッと頭に入り、結果として読むスピードが速くなっていきます。そうして数をこなしながら、様々なジャンルの知識を身につけていくと、否が応でも読むスピードは速くなっていきます。
そもそも、本を読むスピードなんてどれだけゆっくりでも構わないのです。小手先のテクニック論に走るのではなく、本を読みたいという衝動や「読書をしたい」と思った熱意を大切にしましょう。
読書のメリットとは?
読書をすれば、「行動力」「コミュニケーション力」「仕事力」「経済力」「成長力」など、生きる上で必要なさまざまな力を高めることができます。
特にビジネスパーソンは、読書をすることで以下のような効果が得られます。
- 残業より読書をしたほうが給料は増える。
- 本を読むと付き合う人が一変する。
- 本を読むことは自分とのコミュニケーション。
- インプットの質は必ず量の上に成り立つ。
- 本を読み続けると、一言で人を感動させられる。
その道の一流である著者と出版社が結束して、正しい情報を書き表した「本」には、本物の知恵が集積されています。
「あなたの人生で、これから先に起こる未知の難題に対するすべてのヒントは、すでにどこかの誰かが書いてくれている」のです。
本から得た学びや教養は、あなたの仕事や成長の幅を広げて、成功へと導いてくれるでしょう。
千田琢哉流・本の選び方とは?
いざ読書を始めようと思っても、「どの本から読めばいいのかわからない」という人も多いでしょう。
そこで本書では、「本の選び方」についても書かれています。
たとえば、
- 2回立ち読みした本は買っておいて間違いない。
- 何かを調べるために読むときは「好き・嫌い・はじめての著者」の3冊を選ぶ。
- 「売れているから」「悪評判だから」などの風評に囚われず、自分がピンときた本を選ぶ。
など、読書が重荷にならない本選びのコツも満載です。
さらに、自他ともに認める“本の虫”である千田琢哉さんが自信をもっておすすめする「7つの生き抜く力を磨く21冊」も紹介。『うさぎとかめ』などの童話から、福沢諭吉の『学問のすゝめ』など、長年読み継がれるベストセラーまでコメント付きでおすすめポイントが解説されています。
まとめ
ニューノーマルと叫ばれて久しい今日この頃。次々と変化する働き方や生活様式についていくにも必死で、不安な思いを抱える方も多いと思います。
そんな先行き不透明な時代だからこそ、つらい時、迷った時は不変的な価値を持つ「本の知恵」に立ち返ってみてください。
未来へのヒントが必ずどこかに書かれているはずです。