勉強は面白い!YouTuber中田敦彦「勉強法」6つのルールとは?

勉強は面白い!YouTuber中田敦彦「勉強法」6つのルールとは?




 学生の頃は「勉強はつまらないもの」「授業は退屈で苦痛なもの」と感じていた方が多いのではないでしょうか。

 これは学生側だけに問題があるわけではなく、学校側、教師側が実際に「つまらない授業」をしていた可能性も大いにあると思います。「試験でいい点数を取るため」「志望校に受かるため」という理由だけで勉強するのでは、学ぶこと自体の面白さを感じづらいのも無理ありません。

 そんな「つまらない」勉強を「面白く」する方法を教えてくれるのが、オリエンタルラジオの中田敦彦さんの『勉強が死ぬほど面白くなる独学の教科書』です。

 中田さんといえば、最近YouTuberとしての活躍がめざましく、「新時代を生き抜くための教養」というキャッチコピーでスタートした「中田敦彦のYouTube大学」は、わずか5か月でチャンネル登録数100万人を突破し、間もなく200万人に到達する大人気チャンネルとなっています。

 同チャンネルでは、中田さん自身が学生の頃に違和感を抱いたという「教科書の内容に忠実に教える授業」や「生徒の成績アップや受験の合格を目的にした授業」ではなく、「めちゃくちゃ面白いから」という中田さんの主観で「学ぶべき理由」を伝えています。学び直しの大人をはじめ、多くのが高校生、大学生が中田さんの動画で勉強の面白さを感じていることでしょう。

 そんな中田さんが、YouTube撮影のためにしている準備や勉強法とは、どのようなものなのでしょうか。この記事では「中田敦彦式 独学勉強法6つのルール」の総論部分と、各論で紹介されている「歴史」「文学」「政治」「経済」「英語」のうち、「歴史」の勉強法の一部をご紹介します。

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中田敦彦式・独学勉強法6つのルール

 中田さんが新しい分野のことを勉強する際は、以下の6つのルールを設けているそうです。

  1. 「読書」の目的を明確にする。
  2. 情報収集は「1冊の本」を軸にする。
  3. 本で学んだ知識を「体感」してみる。
  4. 「誰かに話すこと」を前提に本を読む。
  5. 「テレビ番組」を学びのツールにしない。
  6. 「歴史」を軸に、その他の分野を横展開で学ぶ。

 ここでは、個人的に参考になった「1、2、4、6」についてご紹介します。

ルール1「読書」の目的を明確にする

 中田さんの独学には、本が欠かせないといいます。本を読むこと自体は好きではなく、むしろ苦痛とのことですが、

  • 「情報収集の手段として本が優れている」
  • 「教養を勉強するのは面白い」

という考えから「割り切って」読んでいるそうです。話すことが大好きで、「身につけた知識を人に話したい」という欲求があるため、それを満たすためであれば、本を読み込む苦痛も我慢できるのだそうです。

 私の場合、本を読むこと自体好きなので何の苦もなく読めますが、ビジネス書の場合「本の知識を今の仕事に生かす」という目的が明確にあったほうがワクワクできるし、集中力が増して内容が頭に入ってきやすくなるので、目的を持って読書することの重要性はよくわかります。

 本を読むのが苦手な人は、まず読書の「目的」を明確にして、「読書をすることの先に、楽しいことがある」と考えてみるとよいでしょう。そうすれば、中田さんのように目的のために「割り切って」読書ができるようになるはずです。

 「目的志向型」の読書については、以下の記事にまとめているので読んでみてください。

ルール2 情報収集は「1冊の本」を軸にする

 今の時代、本で調べるよりも、ネット検索のほうが速いし効率的だと考える人もいるかもしれません。しかし中田さんは、ネット検索は情報にアクセスする「速さ」に優位性があるものの、ネットで入手できるのはあくまでも「単発の情報」であり、テーマを立体的に理解するには不十分だといいます。

 あるトピックを深掘りして理解するためには読書が最適で、「情報収集において、本は最も効率のよいツール」だと中田さんは考えています。

 なぜネット記事を読むだけではなく、本を読むべきかについては、齋藤孝先生の『読書する人だけがたどり着ける場所』にとても腹落ちする解説が書かれているので気になる方は読んでみてください。

 以下の動画でも要点をお伝えしています。

 あるテーマについて勉強するとき、中田さんは以下の流れで情報収集しているそうです。

  • 街の書店で、気になるテーマに関する本を2〜3冊まとめて購入。
  • すぐに喫茶店に入り、購入した本を読み比べ。
  • そのうち1冊を軸にして、残りは補完的に参考にする。
  • 本を読んでいて、気になったワードはインターネットで調べる。

 新しいテーマについて学ぶとき「本を複数冊読む」ことをオススメする人は多いですが、「まとめて買って読み比べして、まず軸にする1冊を決める」という読み方は目から鱗でした。

 複数の本を順番に、すべて読み込もうとすると時間がかかって大変だし、情報の重複も多くなる可能性があります。しかし先に比較した上で軸にする1冊を決める読み方なら、それが解消されて効率的な学習が可能になります。

 じつは最近、「サブスクリプション」について勉強するために3冊本を買ったのですが、同時購入ではなく別々に購入し、しかも一番難しい本を最初に購入してしまったため、読みきるのになかなか時間がかかりました。

 中田さんのように同時に購入して、最初に比較しながら軸にする1冊を選び、他の本は補足的に読むようにした方が、理解が早く効率的な読書になったなと思います。

ルール4「誰かに話すこと」を前提に本を読む

 「本は読むだけでは意味がない」「読み終えたらアウトプットしよう」とはよく言われます。中田さんは「人に話すこと」によるアウトプットを勧めています。話すことで、学んだ知識がより頭の中で整理されたり、きちんと理解できなかった点などが明らかになったりするからです。

 また人に話すことを前提に読書することで、インプットの量が格段に増えるといいます。中田さんはYouTubeの動画を撮影する際、スクリプトを作らずに、ホワイトボードを見ながらしゃべっているそうです。なぜ膨大な情報量をスラスラ話せるかというと、「1時間近くぶっ続けて喋り続ける」ことを前提に本や資料を読んでいるからだといいます。

 読みながら話すことを前提にインプットしているから、本を読みながら情報が頭の中で立体的に積み上がっていき、たくさんの情報を覚えられるのです。

 中田さんは動画を撮る際、次のような準備をしているそうです。

  • 取り扱うテーマについて関連図書1〜2冊程度とネットで情報収集。
  • 本を読みながら、情報をノートに書き出し、重要だと思われるキーワードや人物名をとにかく書きなぐる。
  • このとき、ホワイトボードへの板書をどう仕上げるかを意識しながらノートをとる。

 つまり、本を読みながら頭の中やノートで授業の内容と流れを整理し、重要なキーワードだけホワイトボードに可視化されていれば、それを手掛かりに話し続けることができるように準備しているのです。

 アウトプットの方法として「SNSやブログに本の感想を書く」ことはよく挙げられますが、冒頭から最後まで一気に書き切れる人は稀でしょう。多くの人はスマホやパソコンに打ち込みながら、あーでもないこーでもないとツギハギするように書いてしまうはずです。

 中田さんのように「人に話す」ことを前提に本を読み、絶対に外せないキーワードをノートに書いて思考を整理してから、話すように「一気に書き切る」ようにすれば、執筆スピードを大きく上げられるのではと思いました。

 「誰かに話すこと」を前提に本を読むというルールは、書評記事においても役立ちそうなので、実践してみようと思います。

ルール6「歴史」を軸に、その他の分野を横展開で学ぶ

 大人の学び直しの勉強を始めるとき、最初に手をつける分野として、中田さんは「歴史」をオススメしています。

 最初に日本史と世界史を学んで、自分の中で知識の軸をつくってから、文学、政治、経済、アートなどの分野に勉強を広げていくのがよいといいます。歴史の軸をつくることで、ジャンルを広げて行ったときに、自分の頭の中で知識を1つに体系立てて整理しやすくなるからです。

 行き当たりばったりでいろいろなジャンルに手をつけるのではなく、歴史と関連づけながら学んだほうが、自分の頭の中に定着しやすくなるといいます。

 これは正にその通りだと思うので、私も学生時代の学び直しをする際は、まず「歴史」から入りたいと思います。ちなみに歴史を面白く学ぶための方法として、

  • 「歴史の勉強=暗記」という考え方を捨てろ!
  • 歴史の「なんで?」を掘り下げる
  • 「推しメン」をつくる

など19のコツが紹介されています。分野ごとに「勉強が面白くなる学び方」のコツがたくさん紹介されているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

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中田敦彦の学び直しオススメ本リスト

 本書の巻末には、各分野のオススメ本リストが載っています。なぜこの本がオススメなのか、なぜこの本を読むべきなのか、中田さんのコメントが明快で説得力があるため、どれも読みたくなってしまいます。個人的に読みたいと思ったものをまとめておきます。

世界史

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