DJあおいのストレスフリーの働き方!「人は嫌いになっていい」

DJあおいのストレスフリーの働き方!「人は嫌いになっていい」




 かつてバリバリのキャリアウーマンだった著者が、仕事漬けの日々に疲れ、思い切って仕事を辞めたときに見えたのは「普通の幸せの貴重さ」でした。

 今回紹介するのは、恋愛アドバイザーとしてTwitterで35万人ものフォロワーを持つ、DJあおいさんの『キャリアなどに興味はない。それなりに稼げて、ストレスフリーなら、それがいいのだ!』です。

 クスッと笑える小ネタとともにテンポよく話が進み、ところどころにポイントが赤字で大きく書かれているので、スラスラと読み進めることができる一冊となっています。



「夢中になれる自分」を見つけよう

 第1章は、「働く理由」について。今の仕事が辛いと感じていて、「そもそもなんのために働いているんだろう?」と疑問に思っている方もいるかもしれません。

 著者もそんな答えのない問いに悩む日々を送っていたそうですが、結局、働く理由は「後から結果としてついてくるもの」なので、それを探すよりも「夢中になれる自分」を見つけたほうがいいと結論付けています。

 では、夢中になれる自分とは一体どんな自分なのでしょうか? 仕事ができる人とできない人に分けて考えてみましょう。

 仕事ができる人というのは「好奇心がある人」と言えます。つまり興味のあることや、好きすぎてじっとしていられないことをやっている人は、それに夢中になり、いつのまにか周りが評価してくれた…というようなケースがほとんどなんですね。

 一方、仕事ができない人は、分からないことが恐怖で「臆病」になってしまうため、現実から目をそらして逃げてしまいがちです。そのため不安は感じないけれど、成長ができなくなってしまっている状態になるのです。

 大事なのは、「どんなに小さくてもいいから目標をもつこと」です。しかも、今の自分にできる範囲で。そうしてポジティブなトライ&エラーを繰り返していくうちに、どんどん自信がついて成長できるようになっていきます。

「人は嫌いになっていい」

 第2章は「人間関係」について。人の悪口や自慢話って、聞きたくなくても耳に入ってきてしまうものですよね。

 本当は関わりたくないのに、人間関係が壊れるのが嫌だから付き合うしかない…と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

 あおいさんは「人は嫌いになっていい」とズバリ述べています。人間関係とは「人格」の善し悪しではなく、ただの「相性」。無理して自分を押し殺すよりも、嫌いな人とは程よい礼儀だけの関係を築くのがオトナの付き合いだと言います。

 人と上手く付き合うコツは、「自分がコミュニケーションの主役になりたい!」という思いをぐっと堪えて「脇役に徹する」こと。相手に「また会いたい」と思わせつつ、自分も相手に興味をもてるようになりましょう。



失敗を恐れず行動しよう

 第3章では、仕事がうまくいかないと感じている人への具体的なアドバイスが書かれています。

 大切なのは「行動すること」。悩みながらでも、試行錯誤していくことで自分に足りないものが見えてきます。

 失敗を恐れて立ち止まっていると、後悔ばかりが募ってしまいますが、たとえ失敗してもそれが経験値となると考え、行動していくことが重要です。そうすれば周りにも一生懸命さが伝わり、自然と評価されていくものです。

 第4章と5章では、今後の自分との向き合い方についてまとめています。

 以下の「仕事が続かない人の特徴」のなかで、あなたに当てはまるものはありますか?

  • やりがいや楽しさは誰かが与えてくれるものと思っている。
  • 仕事よりも自分のプライドを大切にしている。
  • コミュニケーション能力が欠けている。
  • 仕事とプライベートをきっちり分けている。
  • 給料の額で決めている。

 いま「仕事に飽きちゃったな…」と感じている人も、実は仕事じゃなくて「変わらない自分」に飽きてしまっているのかもしれません。

 本当はやりたい事があるのに、それらしい理由をつけて諦めてしまっていませんか? 持つべきプライドはたった一つ、「自分自身の存在そのものを誇ること」です。

 本書を読んで、もう一度「普通の幸せ」について考えてみてはいかがでしょうか。






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