「SNSの反応やコメントをいつも気にしてしまう」「ひとりでいると寂しくてみじめに思ってしまう」「ものごとは誰かに相談して決めることが多い」といった状態、あてはまるな…と感じる方も多いのではないでしょうか。
そんなあなたにオススメしたいのが、午堂登紀雄さん著『人生の「質」を上げる 孤独をたのしむ力』です。
こちらの本は午堂さんのもう一つの著書『「いい人」をやめれば人生はうまくいく』と合わせて、シリーズ累計10万部を突破しているベストセラーです。
ふだん私たちは、「孤独」という言葉を耳にしたとき、たいていネガティブな意味でとらえますよね。だから孤独を避けようとして、つねにどこかの集団に属し、人と付き合い、一人でいることを見られないように振る舞います。
しかしそこには我慢して周囲に合わせている「ウソの自分」がいるのではないでしょうか?
「孤独力」がある人は堂々としている
インターネットやSNSによって人とのつながりが増えている今の時代だからこそ、求められるのが「孤独力」というスキルです。孤独力とは、社会の中で人と関わり合いながらも、つねに自分の意思を主軸において、自己責任で生きようとする姿勢のこと。
そもそも人は成熟すると孤独を好むもの。一人で行動することが多い人が堂々として見えるのは、その人が自律していて「孤独をたのしんでいるから」だと言えます。
それはつまり「心のバランスがうまく取れている」ことを表し、自分の性格や心の状態についてもよく理解しているんです。だから自ずと、ほどよいさじ加減で人と付き合っていけるのですね。
人間関係に妥協しない
そうはいっても、まだ十分に自分と向き合えていない人は、「誰かから嫌われるのは嫌だ」とか「仲間外れにされたくない」と思い、一人でいることを恐れてしまうかもしれません。
もちろん友達や周囲の人を大切にすることは人間として必要なことです。しかし広い視点で考えてみると、友達とは自分の人生を豊かにする要素の一つでしかなく、それだけが自分の幸せを測るすべてではありません。
たとえば達成したい目標や強い意志を持っていることが、本当の意味での充実感をもたらし、それが結果として最高の仲間を呼び寄せることにもつながります。
他人の目や人とのつながりを気にして、自分にウソをついてまで人付き合いを優先するのではなく、必要な時に、必要な人と、必要な分だけ付き合うのがベストです。
一見すると冷たい人間のように見えるかもしれませんが、決してそうではありません。人間関係に妥協しないことが自分を成長させ、人生の質を上げることにつながるのです。
「読書」で自分とじっくり向き合う
本書の中で、私がもっとも重要だと感じたのは、第5章の「読書」についてです。本を読んでいる時間は一人になる時間。つまり自分とじっくり向き合える貴重な時間です。
私たちは普段、「自分と社会・他人との距離感や影響度を把握し、自分が快適なようにコントロールする」ことを無意識に行っています。しかし孤独を恐れる人は、これが苦手だといいます。
なぜなら、世間で起きていることや身の回りの出来事が自分にどのような影響をもたらすのかを予想できる知識が少ないからです。
読書で「情報処理能力」をつけることで世の中の仕組みを学び、自分の人生との関連性を想像することで、余計な心配が減り、効率よく生活できるようになると筆者は言います。
まずは興味のある分野の本から読んでみて、次第に自分に必要な事が書かれた本も読んでいくようにするのがオススメです。
読書によって、豊かな語彙力を身につけられれば、自分の考えや感情を的確に相手に伝えることができるようになります。これは円滑な人間関係を築く上でも大切なスキルといえます。まさに一石二鳥いや、それ以上の価値を与えてくれますね!
これを機に、もっと自分と向き合う時間を大切にしながら、さまざまなタイプの本をたくさん読んで、有意義な時間を過ごしていきたいと思います!