こんにちは、ふみやです。
今回は「21世紀のデール・カーネギー」とも称される元トップセールスマン、ボブ・バーグ氏が、ベテランライターのジョン・デイビッド・マン氏と共著した『あたえる人があたえられる』をご紹介します。
この本は20カ国以上で翻訳された世界的ベストセラーで、累計販売部数はなんと50万部! 本当の成功者として幸せをつかむための神髄が、物語形式で記されています。
ノルマ達成が危うくなったジョーは、起死回生の策として、「伝説のコンサルタント」と呼ばれる謎の大物にいきなり面会を申し込む。すると相手は意外にもすんなり了承し、さらには、とてつもない成功を収める秘訣まで教えてくれるという……
大物コンサルタントとその友人たちから「とてつもない成功を収めるための5つの法則」を教わりながら、ジョーが本物の幸せと成功を掴んでいくストーリー。「5つの法則」とは、一体どのようなものなのでしょうか?
成功の必要な5つの法則
1.価値の法則
あなたの本当の価値は、どれだけ多く、受け取る以上のものを与えるかによって決まる。
成功を収める人とは、他人から与えられる以上の価値を人に与えています。それがその人の価値となるのです。
ビジネスにおいて、儲かることは当然重要視すべきですが、何かをしようとするとき、「これは儲かるのか?」が初めの質問であってはいけません。最初に問うべきは「これは人の役に立つのか?」「人の価値を高めるのか?」です。
与えることは、ビジネスの戦略ではなく生き方です。与えて、尽くす。そうして自然と生まれた結果にこそ、本当の価値があります。
2.収入の法則
あなたの収入は、あなたがどれだけ多くの人に、どれだけ奉仕するかによって決まる。
第一の法則は、収入アップの可能性を広げてはくれますが、それだけで必ず収入が増えるとは限りません。
収入は、どれだけ多くの人の人生に触れるかによって決まります。そのため、より大きな成功を手にしたいのなら、より多くの人に奉仕することを考える必要があります。
誰でも何かしら人に与えられるものを持っているため、それをより多くの人に与えることを考えれば、収入に限界はなくなります。
3.影響力の法則
あなたの影響力は、あなたがどれだけ相手の利益を優先するかによって決まる。
影響力とは、周りの人を魅了する力です。いつも自己中心的で、他者を尊重しようとしない人に魅力を感じることはありませんよね? 本書がいう「影響力のある人」とは、次の項目に当てはまる人を指します。
- とにかく相手に気を使う。
- 相手の利益になるように気を配る。
- 相手の弱点を守ってあげる。
- 五分五分なんて忘れる。
- 相手にとってよいことをすることが自分の勝利だと思う。
- 相手が叶えたいと思うことをなんとか叶えるように力を尽くす。
- ウィン・ウィンは忘れて、どうすれば相手が勝てるかだけに集中する。
こうした人には誰もが好感を持ち、「この人の力になりたい」と思うのではないでしょうか? 相手の利益を優先して与える人ほど、自分の利益も大切にされ、強い影響力を持つようになるのです。
そうした魅力を持つ人のもとには、「好いてくれる人」「信頼してくれる人」「成功のために力を貸してくれる人」が集まってきます。
この信頼関係こそが「人脈」であり、本書では人脈を「個人的なファンクラブ」と表現しています。
4.本物の法則
あなたが人に与えることのできるもっとも価値のある贈り物は、あなた自身である。
同じ商品を取り扱っても、ある人はよく売ることができるのに、ある人はまったく売れないということがあります。その要因はいったい何なのでしょうか?
専門知識や技術スキルは、要因のせいぜい10%程度だと言われています。いちばん大事なことは「あなたがどういう人か」です。誰かの真似をしたり、誰かに教えてもらったやり方や行動をしたりするだけでは、真に人の心には届きません。
どんな業界であっても、価値を提供しているのはその人自身ですから、本当の自分であり続けることが重要であり、それはどんなテクニックにも勝るものなのです。
5.受容の法則
効果的に与える秘訣は、心を開いて受け取ることにある。
これまでの4つの法則については、相手により多くを「与える」ことの重要性について説かれていました。しかし与え続けるためには、相手から「受け取る」ことも必要です。
息を吸うことがなければ、吐くことができないように、与えることには、受け取ることが伴います。もし息を吸えずに吐くことしかできなければ、当然苦しくなってしまいます。
成功をつかむ秘訣は、ひたすら「与える」ことですが、与える続けるためには、自ら心を開いて「受け取る」ことも重要なのです。
まとめ
この本をひとことで表するなら「成功は、与える人に与えられる」です。
ストーリー仕立ての読みやすい内容になっており、主人公のジョーのように、成功を自らつかむことに疲れてしまっていたり、幸せが何かわからなくなってしまっていたりする人に、ぜひ読んでいただきたいです!
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