企画の仕事がしたい人は『なんクリ』を読め!いい企画を生む5つの技術!

企画の仕事がしたい人は『なんクリ』を読め!いい企画を生む5つの技術!






企画はひらめきじゃない!

 面白い企画が思いつく人は、クリエイティブな才能に溢れ、ひらめく力がある人だと思われがちです。でも、企画を仕事にしているプロたちがひらめきだけに頼っていては仕事になりません。

 コンスタントに質の高い企画を生み出すにはどうすればいいのでしょうか。そもそも、誰もがそうした企画を生み出せるようになるものなのでしょうか。

 答えは「YES」。企画はひらめきだけに頼るものではなく、上手くなるための具体的なメソッドや技術があると説くのが本書、『なんとなく企画クリエイティブの仕事をしたいと思っている人のなんとなくをなんとなくじゃなくする本 なんクリ』です。

 本書は、元博報堂のCMプランナーで企画マンとして第一線で活躍し続け、数多くの広告賞を受賞している福田敏也さんが、その具体的なノウハウやメソッドを公開した一冊。誰もが企画を「技術」として学べるようになるアイデアがたくさん詰まっています。

 企画が仕事として成立していくには、偶発的思いつきに頼らないノウハウが必要です。そしてメソッドが必要です。あなたのまわりのスゴイクリエイターたちはみな、経験に裏打ちされたなにがしかのやり方やスタイルをもっています。ノウハウやメソッドをもっています。(中略)まずは、企画をするにも技術があることを信じてみる。それが大切です。

 今回は、本書で紹介されているメソッドの一部を紹介します!

1.「なぜのDiary」

 日常で感じた「なぜ?」を日記形式で記録していくというメソッド。「1日◯個」とルールを決めることで、「なぜ?」を考える思考の習慣化を目指します。

 本書では「日本エレキテル連合は、なぜ小学生に大人気なのか?」「絶対領域ってなんでそんな名前?」などが例として挙げられています。

 調べればすぐ答えがわかる「知識」とは違う「なぜ?」について、自分の頭で考えて答えを出していくことで、いい企画のヒントが発見できると言います。

2.「放射A4法」

 A4サイズの白紙をフルに使って、脳みその中身を絞り出す企画法。中心にテーマワードを置いて、それに関連するワードを連想して書き出します。ポイントは2つ。

①量のルール

 紙いっぱいを埋め尽くすことを目標にすることで、脳みそに負荷をかけて発想を絞り出します。

②関連のルール

 いいキーワードは、さらにそこを起点に発展させていきます。これによって、思いつきが思いつきを生み、放射状に外側に広がっていくように発想が連鎖していきます。

3.「名作の分解」

 世の中で「名作」と呼ばれる人々の記憶に残る企画について、「その仕事の何が画期的なのか」を冷静に分析していくメソッドです。

 名作と呼ばれるものは、なんとなくいいわけではなく、明確な狙いと戦略があり、その戦略を具現化する画期的な表現アイデアがあるはずなのです。

 それを見破り、自分の企画と名作との間に差分を冷静に考えることで、今の自分の課題を認識することができると言います。



4.プレスリリース発想法

 「世界初!」ではじまるリリース文を書くというメソッド。

 小さなディテールを無視して「わかりやすくスゴいネタ(スゴく見えるネタ)」を考えることで、シンプルに強い企画への発想の転換を図ります。ポイントは、「本当に世界初だと思えること」を考えること。

 本書では例として、「世界初!大気圏外からの始球式」「世界初!300企業連盟の合同広告」などが挙げられています。

5.ドラえもん発想法

 「”いい企画”として世に認められている企画は、例外なく”なにをいうのか?””どういうのか?”が緻密に設計されているもの」と言う著者は、「どういうのか?」の発想のジャンプを大胆にするために、ドラえもんの「ひみつ道具」を参考にするそうです。

 なぜなら「ひみつ道具」のリストは「こんなこといいいな、できたらいいな」の具体的ソリューション群であり、理屈抜きにワクワクしてしまうような人間の欲望を具現化するツール(企画)は、それだけで人の心を惹きつけるパワーを持っているからです。

 ドラえもんの「ひみつ道具」から発想を得ることは、表現のジャンプ力を高める効果があるのです。

まとめ

 本書は、こうしたメソッドが「準備期」「新人時代」「3年目」「ユニットリーダー期」「プロジェクトリーダー期」の5つの成長の段階に合わせて紹介されています。

 なぜなら一言で「企画の仕事」といっても、年代や立場によってその役回りや課題は変わってくるからです。

 こうしてリアルな成長フェーズに沿って紹介されているからこそ、現在企画を仕事にしている人はもちろん、これから企画の仕事をしたいと思っている人にとっても役立つ一冊となっています。

 「自分では面白いアイデアだと思っているのに、なかなか企画が通らない」「周りが自分の企画の面白さをわかってくれない」と悩んでいる方は、本書から企画力を磨くための具体的なメソッドを学びましょう。

 ちなみに、自分のクリエイティブ力に自信がない人は、こちらの記事を参考下さい。



モデルプロフィール

・名前     :菅谷 穂
・生年月日   :1993.11.29
・出身     :埼玉県
・職業     :国士舘大学3年生
・将来の夢   :銀行員
・Twitter    :@minori_1129

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