こんにちは、koto89です。
今回は『一瞬で人生を変える お金の秘密 happy money』をご紹介します。著者の本田健さんは、ライフワークなどに関するセミナーの開催や書籍出版を多数されていらっしゃる、日本を代表する自己啓発書作家のおひとりです。
この本では、どのようにお金と付き合えば豊かな人生を送れるのかが紹介されています。
興味深く感じた点は以下の2つです。
- 「お金」の再定義
- どのようにお金を幸せに使うのか?
1. 「お金」の再定義
「お金とはエネルギーである」と本田さんは言います。お金とは、「金額を示すもの」「ただの紙切れ」「数字」と考えがちですが、じつはいろいろな感情を伴うことができるエネルギーだというのです。
たとえば感謝や喜びの気持ちでお金を使うと、それが豊かなエネルギーとして流れていきます。これが本田さんのいう「happy money」です。
一方、恐怖やネガティブな感情によって煽られてお金を使うと、それは負のエネルギーとして流れてしまいます。
裕福なお金持ちになったからといって、必ずしも幸せに満たされるわけではないというのは、このことが要因になっているのです。
2.どのようにお金を幸せに使うのか?
では、どのようにお金を使えば「happy money」を生むことができるでしょうか。
まずは、自分が持っているお金への価値観を見つめてみることから始めます。「私にとってお金とは何だろう?」と問いかけると、いろいろな意見が出てきます。
そのお金に対する価値観には、自分自身で作り出したわけではなく、子供のころに親や祖父母などから受けた影響があるそうです。本田健さんも、子供のころにご両親から影響を受けたエピソードについて本の中で語っています。
小さいころから無意識に形成されてきたお金への価値観をベースとして、今の自分がいます。
そして、裕福な家庭だから必ずしも幸せな家庭だと言えるわけではなく、また逆もしかり。
後半では、自分の中でお金への価値観の棚卸をした後、この先の人生でいかに豊かに生きていくか? いかに「happy money」の流れを生んでいくか? という方法が紹介されています。
ポイントとしては以下の10点です。
3.「happy money」のつくり方
①お金を寄付する
多額でなくてよいので、自分にとって有意義で、信条にあった団体や慈善活動を見つけて、寄付をしましょう。
②友人にお金をあげる
人生には誰にでもお金が必要な時があります。大切な人にあげたお金はいつも「happy money」になります。
③友人に贈り物をする
高価な物である必要はありません。友人への贈り物のためにお金を使ってみましょう。
④プラスαを提供する
どんな状況でも、プラスαを付けると、後ろ向きなエネルギーが前向きになります。
⑤請求された額より多く支払う
受け取ることと与えることの固定概念を壊して楽しむことができます。
⑥クライアントや上司や同僚に贈り物やカードを送る
いつも仕事でお世話になっている相手に、自分も感謝の気持ちを示しましょう。
⑦お金を受け取ったら素直に喜ぶ
人から何かを受け取ったら、素直に笑顔で喜ぶことは、お金の豊かな流れをつくる良い方法です。
⑧お金を使うときには相手の幸せを祈る
あなたのお金で誰かの幸せを祝福すれば、「happy money」をつくり出すことができます。
⑨好きな人、お店から買う
気に入らないお店から買うより、買った後の気分がずっとよくなります。
⑩すべてに感謝する
満ち足りていることに気づいて充足感を感じることは、宇宙で最も強力な力となります。
私自身の話になりますが、10年ほど前に本田健さんの本を初めて手にして、「経済的自由人」という概念を知りました。
貯蓄や資産の多さではなく、いかにお金の呪縛から自由になれるか、いかに豊かさを周囲と分かち合えるかが経済的に自由になれるコツなのだと。この本でいう「happy money」です。
どんな人にでも、今からできることがあります。それは、お金を使うときに、「これは感謝からくるエネルギーか、恐怖からくるエネルギーか?」と自問自答することです。
たとえば、新卒の時にはじめてもらった初任給で、父と母にプレゼントを買う。
これは感謝のエネルギー。仲間外れにされるのが嫌で、見栄を張って欲しくもないブランド品を買う。これは恐怖のエネルギー。
そんな風に、自分の消費行動を観察し続け、私も少しずつ、お金の楽しい使い方が分かってきました。
自分の得意なことや大好きなことで人や社会の役に立ち、お金を楽しく稼ぎ、そしてまた人のために喜んで使うこと。
これが実践できれば、誰でも自分の身の丈に合った「Happy Money」で豊かに生きられると書かれています。
豊かな人生を送りたい人、お金の悩みが尽きない人、なんとなく将来が不安な人におすすめです。