みなさんこんにちは、きゃんです。「TSUTAYA×美女読書フェア」、4冊目は、アイデアを生み出すための方法論についてまとめた一冊『アイデア大全』をご紹介します。
本書では、次のように2つの部に分けて、アイデアを生み出すための42個のツールを紹介しています。
- 第I部 :0から1を生み出す方法
- 第II部:1から複数を生み出す方法
したがって、今までになかった新しいものを生み出したい方、既存のアイデアから他と違ったものに変化させたい方、どちらにも適したハウツー本となっています。
面白いアイデアが思いつかずに煮詰まっている方や、自分にはアイデアを考える才能などないと思い込んでいる方に、ぜひとも読んでいただきたい一冊です。
今回は上記2つの分類から、私が実際にやってみた方法を1つずつご紹介します。
ー 0から1を生み出す ー
「ノンストップ・ライティング」
レシピ
- 書く準備をしてタイマーを15分間にセットする。
- タイマーが鳴るまでなんでもいいからとにかく書き続ける。
- 怖い考えやヤバイ感情に突き当たったら(高い確率でそうなる)、「ようやくおいでなすった」と思って、すぐに飛びつく。
先ず「紙」と「ペン」と「タイマー」を用意しましょう。タイマーを15分にセットしたら、ひたすら紙に思いつくままの言葉を書き続けます。この際、書いた文字を読み返したり、消したりしてはいけません。書き間違いや句読点や文法、改行や段落も気にせずに、とにかくタイマーが鳴るまで書き続けるのです。
すると普段頭を使って書こうとしている時とは違った「怖い考え」や「ヤバイ感情」に突き当たります。これが書くことを邪魔している「メンタルブロック」です。
通常、物を書くときは、自分の中に「仮想の読み手」をつくっており、それが無意識のうちに「そんなアイデアはありきたりだ」「つまらない」「実現不可能だ」といった否定的な思考や感情を引き起こし、手を止めてしまいます。
しかしそうした感情を受け入れ、肯定してあげることで、アイデアを生む際の抵抗と不安を取り除くことができるのです。
単純な作業のように見えて、実際にやってみるとなかなか難しいことがわかります。私も実践してみましたが、終わった後はTOEICを解いた時と同じぐらいの疲労感がありました。15分間、手を止めずにひたすら思いつくままの言葉を書き続けるというのは、想像以上に消耗するのです。
しかしこの方法は、疲れるだけではなく非常に効果的でした。私が仕事で壁にぶつかり、家に帰っても仕事のことばかり考えてしまっていた時、気分転換と問題解決法を探すために「ノンストップ・ライティング」をやってみました。
その結果、悩んでいた原因の根本が判明し、解決の糸口を見つけることができたのです。メンタルブロックに囚われることなく、思いついた言葉をひたすら書き出したからこそ、頭の中にある形になっていない考えを取り出し、アイデア化することできたのだと思います。
ー1から複数を生み出すー
「シソーラス・パラフレーズ」
レシピ
- 問題を2〜3後のキーワードを含むシンプルな文で表す。あるいはもっとシンプルに、問題を「形容詞+名詞」や「動詞+名詞」の2語で表す。
- 類語辞典(シソーラス)などを使い、キーワードのそれぞれを類義語に置き換える。これを繰り返し、置き換えた文(句)を次々つくっていく。
- できた文(句)を読み返し、問題に隠れていた意味や仮定を考える。
いま抱えている問題を、類語によって置き換えることで、新しい見方で問題を検討したり、問題に隠れている意味や仮定を浮かび上がらせたりできるという方法です。
この方法もシンプルですが、非常に奥が深く、時間を忘れてハマってしまいます。私は本書の書評を書くにあたって、記事の主眼を決めるために活用してみました。
「本のどの部分を紹介したいのか」「記事で何を伝えたいのか」を明確にするために、まずは本書の内容を「アイデアを/生み出す」というキーワードで表現し、前半と後半を様々な言葉に置き換えていきました。
「考え方を/生み出す」「アイデアを/見つける」のようにさまざまな言葉で置き換えていった結果、「発想力を/知る」というキーワードに行きつきました。
日本語としては違和感がありますが、「発想力を知ってもらうためには、どんな情報を伝えればよいのだろうか」という視点で、記事の主眼を設定することができたのです。
そのためこの記事では、「発想力を高めるための具体的な方法」を知ってもらうために、2つのツールをご紹介しました。
この記事で紹介したツールは、本書に収録されている42分の2のアイデアに過ぎません。他にも様々なアプローチでアイデアを生み出す方法が紹介されています。
皆さんも問題にあたり悩んでしまうことがあるでしょう。そんなとき、一度この本を手に取って読んでみてください。あなたにあった解決方法がきっと見つかると思います!
モデルプロフィール
ご協力いただいたお店
- 店名:「café 1886 at Bosch」
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