美女読書×レースクイーンのコラボ企画では、普段外見磨きが求められるお仕事をしている9名のモデルさんに、内面磨きやお仕事のお悩み解決に役立つビジネス書を紹介していきます。6人目は、年内で芸能活動の引退を表明された真野淳子さん。
「伝え方」の鍛え方、知ってますか…?
「人と接する機会が多いので、相手のことを考えた伝え方を学びたい」という真野さんには、80万部突破のベストセラー『伝え方が9割』を紹介。
本書は元博報堂のコピーライターで数々の広告賞を獲得し、作詞家としても活躍する佐々木圭一さんの著書です。
「話すこと・書くこと」自体は誰でもできるため、その力を意欲的に鍛えようとする人は少ないかもしれません。また、うまい伝え方は「会話の得意な才能のある人だからできる」と考えて、その技術は誰でも身につけられるということを知らない人も多いでしょう。
本書では「料理本のレシピのように」、誰でもプロに近い味を出せるコトバの作り方が紹介されています。テーマは大きく2つ、”「ノー」を「イエス」に変える技術”と、”強いコトバを作る技術”です。今回は前者のエッセンスを紹介します。
「ノー」を「イエス」に変えるお願いコトバのつくり方3ステップ!
もちろん100%「イエス」が得られるわけではありませんが、この3ステップを踏めば「イエス」をもらえる可能性を格段に高めることができます。
ステップ1 自分の頭の中をそのままコトバにしない
まずは、自分の求めることや頭に浮かんだことをそのまま口にするのではなく、一旦立ち止まってみることからスタートします。
考えたうえで、ストレートに言うのが最も「イエス」をもらえると判断したときはいいです。しかし、なんでもかんでもストレートに言うのは、バクチと一緒です。
ステップ2 相手の頭の中を想像する
次に、お願いする相手が「どう考えるか/ふだん何を考えているか」に思いを巡らせ、相手の頭の中を想像します。
何が好きか? 何がキライか? どんな性格か? わかりうる相手の基本的な情報を思い出してみましょう。
ステップ3 相手のメリットと一致するお願いをつくる
相手の頭の中を想像したら、相手のメリットになるような文脈でコトバをつくります。
本書の例では「デートしよう」とストレートに伝えるのではなく、相手の頭の中を想像して(イタリアンが好きという情報があったら)、「驚くほど旨いパスタの店があるんだけど、行かない?」のように、相手のメリットになるコトバに変換することを勧めています。
つまり「自分の要望をストレートにコトバにするのではなく、いったん相手の立場や好みを考えて、相手のメリットになる形に翻訳して伝える」ことが重要ということです。
この発想はビジネスの現場では基本的なことに思えますが、好きな人や友達との日常的なコミュニケーションにおいて実践している人は、意外と少ないのではないでしょうか。
実際、本書で書かれている技術を日常でも使ってみると、面白いように「イエス」を引き出せることに気づくはずです。相手にとって得になる提案であれば、断られることが少ないのは当然ですよね。
「伝え方」を変えると、ここまで印象が変わる!
例えばファーストフード店で、急いでいるときに「4分ほどお待ちいただけますか?」と聞かれると「じゃあいいです」と言いたくなります。
でもこれが「できたてをご用意いたします。4分ほどお待ちいただけますか?」のように、お客さん側のメリットを提示した伝え方にするとどうでしょうか。言っている内容は同じなのに、受ける印象がガラッと変わることに気づくでしょう。
あるいは飛行機の着陸後のシーンで、「後方のお客さま、前のお客さまが出られるまで、お席でお待ちください」と言われると、待つことを強制されているようでストレスを感じるかもしれません。
これが「後方のお客さま、お時間がかかってしまうので、ごゆっくり、ご支度ください」と言われるとどうでしょうか。乗客への気遣いコトバに聞こえるので、スッと受け容れやすくなりませんか?
これらは本書の一例ですが、伝え方を変えるだけでどれだけ相手のリアクションに影響を与えることができるか実感できると思います。
「誰かにお願いをしても大抵断られる」「自分の感動を伝えてもなかなか共感が得られない」のように、相手から期待したリアクションが得られずに悩む方は、ぜひ手にとって読んでみてください。
モデルプロフィール
・名前 :真野淳子
・生年月日 :1987.12.28
・出身 :広島県
・職業 :レースクイーン、タレント
・Twitter :@junko_maya