「読んだら終わり」になっていませんか?
「本は読むだけではなく、行動に移さなければ意味がない」とよく言われますが、実際に読んだ内容を行動に移して仕事の成果に結び付けられている人は、かなりの少数派ではないでしょうか。
なぜなら読書によって刺激を受け、高まったモチベーションは、本を読み終えた直後をピークとして、あとは下がり続けるばかりだからです。
そうした状況で本の内容を真摯に実践し続けるのは、相当な根気のある人でないとなかなか難しいと思います。
読了後、多少モチベーションが下がってしまったとしても、本で得た知識やノウハウをしっかりとアクションに移して成長していくにはどうすればよいのか。
『アクションリーディング 1日30分でも自分を変える”行動読書”』は、まさに「行動するための読書」に焦点を絞った一冊です。
今回は著者の赤羽雄二さんに、「アクションリーディング」のポイントについて解説いただきました。
この記事は、編集者様・著者様自身に担当ビジネス書の紹介文を執筆いただいたものを当方で編集する寄稿企画の記事です。
記事を書いていただければ、美女モデルを起用したコンテンツを無料で制作・掲載しますので、ご興味ある方ぜひお問い合わせください。
大切なのは「行動のための読書」!
「本を読む時間がない」「本を買っても、読み切れないままの本が積まれている」ということはないでしょうか。私も本を読むのが好きなので、以前は自宅にもオフィスにも、つい買ってしまった本が山のように積まれていました。
本が好きな方の多くは、本を読むこと自体が楽しいというのはもちろん、本から何かヒントを得たい、できれば成長したいと考えておられることが多いと思います。私は、小説やドキュメンタリーも含めて、いつも自分の身になるものを探していました。
ところが、その結果どれほど成長できたかというと、正直に言って微妙でした。高揚感を得ることもありましたが、その後の行動にはなかなかつながっていなかったのです。
それではあまりにもったいないと考え、いろいろ工夫した読書術を実践するようなった結果、それなりの成果を得ることができましたので、『アクションリーディング 1日30分でも自分を変える”行動読書”』ではそのノウハウについてに詳しく書いています。
中学・高校時代から今にいたるまで、読書に関する本を多数読みましたが、どうやって行動を起こすのか、どうやったら成長するのか、という観点から書かれた本はほとんどありませんでした。
本書はそこに注力した一冊ですので、本を読むだけで終わってしまっていた方たちのお役に立てると嬉しいです。
①週に1冊だけ、厳選して本を読む!
私は長らく、多読、乱読、積読(つんどく)は非常によいことだと信じ切っていました。中学・高校の頃からそのように思い、春休みや夏休み等の長期休暇ではできるだけたくさんの本を読んできました。
社会人になってからも、毎月10冊以上と目標を立て、10~15年くらい無理やり読書を続けました。時間があれば読書すべきだと思っていましたから、他のことを犠牲にして本ばかり読んできました。
ただ、今振り返ってみると、それがすごく役に立った、身についたとはとても思えません。そのときは疑わずに無理に読書の時間を取っていましたが、どう考えてももっと効果的な時間の使い方があったはずなのです。
「何かがおかしい」「読書さえしていればいいと思っていたことがどうも違ったのでは」という疑問が、どんどん湧き始めました。
結論から言えば、私はその後、多読、乱読、積読をやめました。やめて、週に1冊、厳選して本を読み、成長の糧にしようという考えに至ったわけです。
週1冊というのは人によっては多いと思われるかもしれませんが、ある程度本気で成長したいと考えている人、そのために本を読んできた人にとっては、比較的少ない冊数です。読みたい本はたくさんありますし、新刊が次々と出るわけですから。
それをあえて週1冊以上読まない、その代わり、その1冊はちゃんと読み、身になるようにしよう、というのが、「アクションリーディング」の基本的な考え方です。
②ベストセラーはすぐに買わない!
本好きの人でも、普段あまり読まない人にとっても、ベストセラーはかなり魅力的です。「何十万部出た」といわれると、自分も読まないと置いていかれるような気がしてしまいます。
私はあまりベストセラーには飛びつかないほうでしたが、それでもときどき、どうしても気になったものは買っていました。
ところが、迷ったすえに買ってみても、何度か「はずれ」だったことが続きました。「なんでこれがベストセラーになったんだろう」と不思議に思うわけです。
いろいろ考えた結果わかったのは、ベストセラーは本として本当に価値があるからベストセラーになったとは限らない、ということです。
タイトルがよかったから、タイミングがよかったから、著者が有名だったから、人気俳優が勧めたから、といった理由でベストセラーになることが結構あることに気づきました。
また、内容がそれなりによい場合も、自分のニーズや気分に合っていなければ、あまり価値を感じられない場合もあります。
そのため、ベストセラーだからと言って選んでしまうのではなく、自分が読みたい、読むべきだと思った本を順次読んでいくほうがよほどよいのでは、と考えるようになりました。
多読、乱読を目的にすると、ついつい「売れている本」に手が伸びてしまいがちですが、「行動のための読書」を考えれば、自分にとって本当に必要な本だけを厳選して読んだ方がよほど身になるのです。
③本を読みながらノートを取らない!
本を読みながらノートを取る方がいらっしゃると思います。私も、最初は京大型B6カード、それから大学ノート、レポート用紙などに丁寧に書いたりしていました。
ところが、ノートを取ろうとすると大変な時間がかかりますし、書いたものを後で見返すこともほとんどないので、何のために書いたのだろうかと今でも思ってしまいます。
しかも丁寧にノートを取ると、普通に読むのに比べて3〜4倍の時間が必要で、時間も取られるし、何より疲れ切ってしまいます。
真面目な方は、本を読みながらノートを取られることも多いと思いますが、私は費用対効果がやや微妙かなと思い始めました。メリットよりデメリットのほうが大きいのでは、と感じるようになったのです。
その代わり、私はこれはという部分に黄色のマーカーで線を引き、そのページの耳を小さく折って後ですぐに見つけられるようにしています。これなら読書スピードはほとんど落ちず、強く印象に残るし、後ですぐに探すこともできます。
借りた本にはもちろんこういうことはできませんので、私は厳選した上で、なるべく本を買うようにしています。週1冊で1冊800~1400円だとすると、この記事を読んでおられる多くの方にとっては何とかなる範囲ではないでしょうか。
しかも将来への投資と考えれば、何倍、何十倍以上もの効果があります。
本を読んだらチャレンジシートを書いて、行動にコミットする!
「行動するための読書」として大切なことは、「本を読んだら自分は何をするのか」を書いて整理することです。
- この本を読んだ目的、ねらい
- 読んでよかったこと、感じたこと
- この本を読んで、自分は今から何をするか
- 3ヶ月後には何をするか、どうなっていたいか
をさっと書きます。本の内容をノートにまとめるとかなりの時間がかかってしまいますが、この「チャレンジシート」のフォーマットを埋めるのであれば、早ければ5分程度で終わります。読んだ直後に書くことで、印象も強くなります。
現在、Facebook上に“『アクションリーディング』行動するための読書”というグループを作っていて、2300人以上に入っていただいているのですが、そちらには読んだ本のチャレンジシートを書いて投稿されている方が何人もいらっしゃいます。
もちろん投稿せずに自分だけの記録として取っておいてもいいのですが、どちらにしても、本を読んでこういう行動をしよう、という気持ちになりやすいので、とにかく書いてみることがお勧めです。確実に行動が促進されます。
まとめ
『アクションリーディング』には、このほかにも「読書時間捻出術」や「情報感度を高める読書術」など、多数の工夫を書きました。
本を読んで行動し、成長できれば、単に娯楽として、あるいは暇つぶしとして本を読むよりも、はるかに楽しいことが待っています。
本は厳選して読む、読んだらチャレンジシートに書いて行動を変えていく、それによって仕事も生活もより充実していくことでしょう。
皆さんの読書の工夫や、本書に関するご質問は akaba@b-t-partners.com までお気軽にお寄せください。すぐにお返事します。
(※この記事は、著者様による寄稿記事です)
モデルプロフィール
・名前 :新藤まなみ
・生年月日 :1992.7.25
・出身 :東京都
・職業 :モデル、女優
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