クラウドソーシングで会社員以外の仕事・働き方を手に入れよう!

クラウドソーシングで会社員以外の仕事・働き方を手に入れよう!






会社員以外の働き方は誰でもできる

 「ノマドワーカー」とう言葉がブームとなったように、ネット環境さえあれば「いつでもどこでも」仕事ができる時代となりました。

 週休二日で毎日勤務時間が決められている会社員と比べて、時間や場所にとらわれない「自由な」働き方に憧れをもつ若者は確実に増えてきています。

 しか、実際は、ワーキングプアやフリーターと変わらない苦しい生活を強いられる人も多く、自分の理想とする働き方を実現するのはなかなか困難な道でもあります。

 こうした「個」を重視した働き方を実現するためのインフラとして、いま急速に成長しているのが「クラウドソーシング」という仕組みです。 

 今回は、クラウドソーシングのリーディングカンパニーである「クラウドワークス」の創業者である吉田さんの著書から、クラウドソーシングによって私たちの働き方はどう変わっていくのかについて紹介します。

 会社員、フリーランスに関わらず「これからの働き方」について考える上での必読本です。

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こんな人にオススメ!

  1. 会社員以外の働き方に興味があるけど、何から始めていいか分からない。
  2. 「個」の力で食えるようになるべく、自分のスキルを伸ばす仕事がしたいけど、どうやって仕事を得ればいいか分からない。
  3. 給料の高さよりも、家族や友達と過ごす時間を大切にできる働き方を模索したい。

「クラウドソーシング」とは?

 クラウドソーシングとは、そもそもどういった仕組みなのでしょうか。この言葉は、アメリカの月刊誌「WIRED」の編集者マーク・ロビンソンと、寄稿者ジェフ・ハウが2006年に提唱した造語です。

 その意味は、「従業員によって行われている機能を、ウェブ上に開かれた外部ネットワークを通して、世界中の群衆(=クラウド)へ委託(ソーシング)すること」と定義されています。

 つまり「仕事を発注したい人」と「仕事を求めている人」をインターネット上で結びつける仕組みのことをいいます。

 仕事を委託する側(発注者)はクラウドに向けて仕事を発注し、仕事を受託する側(ワーカー)はその中からやりたい仕事を見つけて、できる時間に、できる分量だけ引き受けることができます。当然、発注者を一社に絞る必要はなく、自分の働き方に合わせて複数社と取引をすることが可能です。

 企業は「適切な人がワンクリック」で見つかり、ワーカーは「いつでも自分に合った仕事を検索」できることから、吉田さんは「仕事版のグーグル」のようなものだと喩えています。

 クラウドソーシングでは、仕事における世界中のあらゆる情報、つまり企業の仕事と人々のスキルの情報を集めて掲載する。そうすれば、企業は適切な人がワンクリックで見つかるし、ワーカーはクラウドソーシングのプラットフォームに登録しておけば、いつでも自分にあった仕事を検索できる。

クラウドソーシングのメリットとは?

 この仕組みは、発注者とワーカーにとってそれぞれ次のようなメリットがあります。

 発注者は、企業に対して仕事を依頼するよりも「早く、安く、質が高い」人材を探すことができます。

 対企業に仕事を発注する場合の契約フローを考えれば、ネット上で適切な人材をワンクリックで見つけられる方がスピードが勝るのは言うまでもありません。また仕事の依頼がネット上で完結するとすれば、仲介する営業マンの人件費が必要ないためコストも割安で済みます。

 さらに、一人の正社員を雇うほどでもない仕事の場合、必要に応じて個人に発注することで正社員比率を抑えられるので、人件費のカットにもつながります。

 クラウドソーシングは、正社員という形で所有するか、あるいは月ごとに派遣社員を契約するかが主流だった企業に対して、一分、一時間単位でオンライン人材を調達するという新たな選択肢を提供。企業は、自社のなかにない、さまざまなアイディア、知識、技術、サービスを、リーズナブルに利用できるようになるのだ。

 さらには、こうして外部の能力、外部のアイデアを手軽に活用できることになったことにより、イノベーションの可能性を高める効果も期待できるなど、数多くのメリットがあるのです。

 同質なものだけでは、新たな価値をなかなか生み出すことはできなくなった昨今。だからこそ、なんでも自前主義で行うのではなく、外部の知恵を取り入れながらイノベーションを起こしていくという「新たなビジネス生態系」を築いていく上でも、クラウドソーシングは有効なツールである。組織ではなく、「個」がイノベーションを起こす時代が本格的に到来するのである。

 一方、ワーカーには、仕事をする場所や時間にとらわれることなく、自分の好きな仕事を、好きな量だけ引き受けることができるというメリットがあります。つまり「働き方」の主導権を自分で握ることができるのです。

 こうした点から、クラウドソーシングは「個」の力を解放して、新しい働き方を実現するためのインフラであると吉田さんは説きます。

 個人が自分の意識で働き方や年収を決める仕組みと言ってもいい。一日何時間働くか、月にいくら稼ぐか、どこに住んで、どこで仕事をやるかー。それを一人ひとりが決めることができるのが、クラウドソーシングだ。



「誰でも」フリーランス時代の到来!

 「会社や組織に縛られない働き方」を望んだとしても、現実では「自分はフリーランスで食っていけるほどの能力はない」と諦めてしまう人もいれば、「会社員の安定した収入を手放すのが怖い」と考える人もいるはずです。

 これはどちらも、「フリーランスでは食うのに苦労する」という考えに基づいていますが、こうした実情に変化を与えるのがクラウドソーシングの仕組みです。

 というのも、これまでは会社員時代に培った人脈や知名度がなければ食っていけないと考えられていましたが、インターネット上でのマッチングが可能になったことで、そうした人脈や営業コストがなくても仕事が得られるようになるからです。

 これは、「個人に発注してコストを抑えたい」という企業側のニーズが強まっていることも影響しています。両者のマッチングは、時代が求めているサービスなのです。

 著者は「20世紀の働き方」と「21世紀の働き方」を区別し、次のような違いを指摘します。

 すなわち、20世紀の「働く」とは「会社などの組織に属する」こととほぼイコールで、「まず、会社や組織という器がって、いかに効率良く仕事を回していくか、そしてそのために個人がどうあるべきか」ということが発想の基本でした。

 一方、21世紀の新しい働き方は、「個人のライフスタイルやワークスタイルの側から最も効率的な形で仕事をする」ものだと説きます。

 20世紀の働き方は「ネットがない」ことを前提として作られた仕組みであって、ネットが普及した今、それが最も効率的な仕事のやり方ではなくなっているのです。

 そして、これからは会社ありきではない、より「個」のライフスタイルに適した働き方が求められていき、その柔軟なワークスタイルを実現するのがクラウドソーシングなのです。

フリーランスはもう “弱者” ではない

 とはいえ、フリーランスの立場がまだまだ会社員と比較して不安定であることは避けようのない事実です。それは社会保障や福利厚生の有無が大きなポイントとなっています。

 保険ひとつをとっても、日本において正社員の保険料は会社と折半する仕組みになっている一方、そうでない人は全額自己負担となってしまいます。当然、福利厚生も受けられません。

 もしこうした課題を解決させられる仕組みができれば、日本のビジネスパーソンの働き方は大きく変わるはずです。

 収入に対する不安と健康や医療に対する不安。フリーランスという働き方に常につきまというそれらの不安さえ払拭すれば、人々は会社に属さなくても、「個」としての自分の能力を広く世の中に提供できる。

 そして、こうしたフリーランスのセーフティネットを整備する動きはすでに始まっています。

 たとえばアメリカのクラウドソーシング最大手である「オーデスク」では、「週30時間以上働くワーカーに対しては、健康保険や『401k』と呼ばれる退職金制度などの社会保障をサポート」したり、「報酬支払い保障」のシステムを導入しています。

 日本でも、フリーランス向けの保険商品の開発などの動きが出てきているし、「クラウドワークス」では、報酬獲得額が三ヶ月連続で3000円を超えたワーカーに対して独自の福利厚生の仕組みを提供しています。

  このように「個」として働くための環境が整備されることで、「働くことの選択肢、生きることの選択肢」はより豊かなものになるでしょう。



まとめ

 本書では、クラウドソーシングによって「誰もがフリーランスになれる」と主張していますが、もちろん会社員がいなくなると言っているわけではありません。

 重要なのは、会社員以外の働き方が「ごく一般的な選択肢」となり、誰もが自分にあったワークスタイルを実現できる世の中になるということです。

 正社員になりたいけれど、なれなかったらフリーになる。あるいは一人で生きていける強さがある人だけがフリーになって、その自信がない人は会社員を選ぶ、といった考え方ではなく、自分がどのようにして働き、どのようにして生きてたいのかを考え、より自分に合ったワークスタイルを選ぶことが、これからの仕事のあり方なのです。

 安定と安心を価値とするのなら、あるいは心から惚れ込んだ会社があるのなら、その会社の正社員になる道を選べばいい。より自由な労働環境を得たいのなら、特定の会社に属するのではない道を選べばいい。

 「いい大学に入って、大企業に入れば一生安泰」というモデルが崩れてしまったいま、「これからの働き方」を考えるために是非とも読んで欲しい一冊です。

 場所や時間に縛られない自由な働き方に興味のある方は、ぜひどんな仕事があるのか覗いてみてください。

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モデルプロフィール

・名前     :工藤 桃子
・生年月日   :1994.2.27
・出身     :兵庫県
・職業     :大学生
・将来の夢   :アナウンサー

ご協力いただいたお店

店名  :桜丘カフェ
住所  :東京都渋谷区桜丘町23-3 篠田ビル1F
TEL   :03-5728-3242
営業時間:8:00~28:00
     ※日・連休最終日のみ24:00閉店
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