【要約】『人生を整える禅的考え方』

【要約】『人生を整える禅的考え方』




 こんにちはHIKARUです。変化の激しい現代社会。未来への不安や悩み、心配事を抱えている人は多いのではないでしょうか?

 そんな方たちに「悩みや心配事に実体はないので、考える必要はない」とアドバイスしてくれるのが、今回紹介する『人生を整える 禅的考え方』の著者、枡野俊明氏です。

 枡野氏は曹洞宗住職、大学教授、庭園デザイナーと三足のわらじを履いている人物。ニューズウィーク日本版にて「世界が尊敬する日本人100人」にも選出され、国内外から高い評価を得ています。

 そんな枡野氏が「禅の基本から実践まで」を記したのが本書です。

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「禅」って何?

①禅とは

 枡野氏は本書の中でこう記しています。

 禅はひとことでいえば、生き方をきわめるもの、少しかみ砕いていえば、人生を整えるものである。

 禅の修行を積み重ねることで、煩悩をそぎ落とし、自由で豊かな心を得ることができるのです。「坐禅」は有名な修行の一つですね。

②悟りと煩悩

 「悟り」とは私たちの力ではどうしようもできない「大宇宙の真理」に気づくことです。移り変わる四季や自然、この世の真実の姿などに気づくことが例に挙げられます。

 この悟りを妨げるのが「煩悩」です。人間に備わっている欲や執着心を煩悩といい、人間はこれらにとらわれやすく、苦しみの原因にもなります。

人生を整える「禅」の考え方

 では、どうすれば禅を我々の人生に取り入れ、煩悩から逃れることができるのでしょうか? ここでは3つの重要な禅の考え方を紹介したいと思います。

①即今(そっこん)、当処(とうしょ)、自己(じこ)

 この禅語は「いまその瞬間に、その場所で、自分がなすべきことをやっていくことが大切だ」ということを意味しています。この考え方は、IT業界でも大きく注目されているそうです。かの有名なGoogle社では、社員の心を穏やかにして創造性を高めるために、禅をもとにしたマインドフルネスというプログラムを実施しているほどです。

 また業界人も禅に傾倒することが多く、故スティーブ・ジョブズ氏も禅を愛した一人です。

 ジョブズはいっさいマーケティングリサーチをしなかったことでも知られています。彼の商品開発の方法はこうでした。坐禅をして自己の内面を徹底的に見つめ、自分が本当に望んでいるものを探る。その望んでいるものを商品というかたちにして展開していく。ジョブズが開発した商品が世界中の人びとに広く受け容れられたことに、この商品開発手法が大きく与っているのは疑問の余地がありません。

②感情のコントロール

 コントロールするとは「引きずらない」ということです。喜怒哀楽に心をとらわれても、すぐに平常な心に戻すことが大切だとされています。

 一時の感情に浸っていては、今の心を失い、今やるべきことが見えなくなってしまいます。「即今、当処、自己」を実践するには、心を平静に保たなければいけません。

③達磨安心(だるまあんじん)

 多くの人は将来のことに関して心配事や不安を抱きます。しかし禅では、これらには実体がないため考える必要はないとしています。

 そもそも将来どういったことが起こるかなど予測不能であり、現実にも起きていないことなので、考えても意味がありません。「どうにもならないことは放っておくのが禅」なのです。

まとめ

 本書では、他にも人生を整える禅の考え方が数多く紹介されています。

 日常生活に取り入れることのできるものばかりなので、気になる方はぜひ読んでみてください。

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