『アファメーション』方法まとめ!潜在意識に働きかけて目標達成する5つのステップ

『アファメーション』方法まとめ!潜在意識に働きかけて目標達成する5つのステップ




 こんにちは、ひとはです。
 
 「アファメーション」という聞きなれない言葉と、「世界一簡単に自分を変えられる」というキャッチに惹かれてこの本を手にしました。400ページを越すその中身は、読む人に多くの気づきを与え、どのようにすれば人生を変えることができるかを、やさしく、ゆっくりと、愛情に溢れた表現で教えてくれます。
 
 著者のルー・タイス氏が開発した自己啓発プログラムは、アメリカ国防総省などの政府関連機関やフォーチューン500社の62%の企業が採用し、世界で3300万人がこのプログラムを受講しているそうです。またスポーツ選手のコーチングも行っていて、北京オリンピックで8個の金メダルを獲得した水泳のマイケル・フェルプス選手も彼の指導を受けていたんだとか。

 そのタイス氏が開発したプログラムは5段階のプロセスで構成されており、一つ一つ実践することで誰もが自分を変えることができるようになっています。

 なかでも核となるのが「アファメーション」。辞書を引くと「断言」とか「確約」といった意味ですが、本書では以下のように定義しています。

 持って生まれた潜在能力、思い描いている理想、望まれる結果を自分に信じ込ませ、効果的な目標設定を行うこと

 つまり自ら設定した目標を達成するための、メンタル部分での実践プログラムであると言えるでしょう。

 スポーツ選手のように勝負に勝つ、記録に挑戦するといった場面はもちろん、家族やコミュニティのような小さなグループ、企業や政府機関、軍隊といった大きな組織においても、より良い成果を上げるために役立つ内容となっています。

 あなたの目指す人生はどのようなものでしょうか? 達成したい目標は何でしょうか? わずか5段階のステップでそれらが実現するというのであれば、試してみようと思いませんか?

 さっそく、そのための5つのステップを順を追ってご紹介します。

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ステップ1:ビジョン、使命、価値観、動機、態度を明らかにする

 まずは「現在地」と「目的地」を明確にすることからはじめます。今の自分を理解し、どこへ向かって行きたいのかをしっかりと頭に刻みましょう。そして自分はその目標を達成できるということを強く信じるのです。

 この段階では「なぜ」その目標を達成したいのかをハッキリと認識することが大切で、そのためにはビジョンや使命を心に強く抱く必要があります。このとき「どのようにして」という方法論は考えないようにします。

 もうひとつ大切なのは、自分が「したい」と思うことをすること。「しなければ」という義務感で目標を決めたり、「しなければならない、さもないと」と自分を脅すような考え方をしてはいけません。

 自分の意志で決めること、自分に嘘をつかないこと、そしてネガティブな考えを持たないようにすることが重要なのです。

ステップ2:建設的なセルフトークを実践する

 この段階でのキーポイントは「潜在意識」と「セルフトーク」です。大きな目標を立てたとしても、自分にはできない、自分は能力がないと考えてしまう人も多いでしょう。

 このステップでは「潜在意識に働きかけ、考え方を変えることができれば行動も変わる」という事実や、「ひとつの考え方に捉われてしまうと心理的な盲点が生じてしまう」ことについて、実例を挙げて説明されています。

 2つ目のポイントである「セルフトーク」が、このプログラムの一番大事なところではないかと思います。それは文字通り自分自身に語りかけることで、「潜在意識」に働きかけ、言葉と一致するような行動を無意識に取れるようにすることです。

 著者がコーチングしているプロスポーツ選手も、セルフトークによって「自分はできる」と潜在意識に信じ込ませるよう指導し、成果を出しているそうです。これが正にアファメーションの力なのでしょう。



ステップ3:目標の設定と刷り込みを行う

 ここでは新しいゴールを脳にプログラミングし、具体的な目標の設定を行います。

 前項までは潜在意識への刷り込みでしたが、脳に刷り込むことで、自らモチベーションを上げ、意思決定し、目的指向で考え、将来の目標をより現実的なものにすることができます。ここが5段階のステップの中でも一番難しいところでしょうが、そのための方法も解説されています。

 ひとつ大きなポイントは、目標を書くことです。より具体的な目標を言葉にして書き出します。その理由は、第一に目標を忘れないようにすること、第二に目標を偶然や幸運の領域から切り離すこと、そして第三に文字にすることで容易かつ安全に目標を達成することができるからです。

 目標を書き出すときには「私は~する」というように一人称で書くようにするなど、目標達成のためのノウハウや具体策についても数多く紹介されています。

 また目標を短い言葉で自分に語りかけることや、目標を達成するためにあるべき自分の姿をイメージすることも重要です。できるだけ細部まで描写することを意識して、ポジティブなイメージを描くようにしましょう。

ステップ4:行動を起こし、方向を正す

 さあ、いよいよ行動を起こす段階にきました。ここまではいわば「心理戦術」でしたが、ステップ4では実際の行動として一歩前へ踏み出し、行動を阻害するものがあればどのように排除するか、習慣化している悪い思考や間違った行動をどのように修正するかについて説明されています。

 ここでは2つの言葉が重要な意味を持ちます。一つ目は「エフィカシー」、二つ目が「コンフォートゾーン」です。

 まず「エフィカシー」。日本語では「効果」とか「効き目」という意味になりますが、本書では「自己効力感」と訳され、「事を起こし実現していく力」と説かれています。自分を信じて一歩ずつ前に進むことで、「自分はできる」という自信をつけていくのです。それによってもっと大きなこと、素晴らしいことへ向かっていくことができます。

 二つ目の「コンフォートゾーン」とは、自分にとっての「安住の地」のことです。居心地の良い現在地から目的地へたどり着くためには、コンフォートゾーンを広げていかなければなりません。それを実現する手法も、これまで「心理戦術」として述べられたアファメーションなのです。

ステップ5:人とチームを育てる

 最後にチームの中での自分の役割を考えます。メンバーを支配し、強制的に何かをやらせようとしてもうまくいきませんし、仮にうまくいったとしても継続しません。そうではなく、著者は人を変えるには自分を変えることが大切だと説いています。

 自分のコンフォートゾーンを広げることで、チームとしてのコンフォートゾーンを広げていくことができるのです。

著者が本当に伝えたかったこと

 人生を変えるための5段階のステップを簡単にご紹介しました。いずれの内容も難しいことではありませんし、専門知識や経験も必要ありません。今すぐ始められることですから、あなたも人生を変える一歩を踏み出してみませんか?

 本書のあとがきで、著者のルー・タイス氏は「バトンを渡すために」この本を書いていると言っています。タイス氏は、自らの人生で人は変われるということを証明し、そのプロセスを体系立てたプログラムとして多くの人に伝えてきました。

 そして今、彼の開発したプログラムを学んだあなたが自らを変えることで、周りの人から称賛を受け、その人たちにこのプログラムを伝え広めることをタイス氏は願っているのです。

 人生は変えられる、だから諦めてはいけない。それが本書の一番のメッセージなのです。

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ひとは
会社勤めの中で開発から管理から国際ビジネスまで、随分と長い道のりを歩いてきました。 その間、本から得た知識や教えが支えてくれたのは間違いありません。

だけど本当は純文学が大好き!ビジネス書も奥深い名著を紹介したいと思っています。




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