心底、腹が立った。
でも人間関係があるから何も言わない。
もの凄く無礼な真似をされた。
でも揉めたくないから言い返さない。
一体いつから、これが「大人としての正しい振る舞い」になったのでしょうか。たしかに、いい年をした大人の男が感情的にギャーギャーとわめきちらすのはみっともない。喧嘩するなんてもってのほか。
でも、だから「何も言い返さず、黙ってスルーするだけ」が正しいというのは、ちょっと違うのではないかと。
「大人だから」という大義名分だけで自分を納得させることには限界があります。何と言うか、自分で自分がもの凄く悔しくてたまらなくなる。
では、どうするべきなのでしょうか?
「言いたい事は言う、言うべき事も言う」
そうですね。
「感情的にならず、冷静沈着理路整然と言う」
その通りです。
「喧嘩はしない」
大人ですから、それが絶対条件です。
「腹が立ったその場ですぐに言う。
後になって蒸し返さない」
これ、これが中々難しい。事前に訓練しておかないと、その場で言うのは無理でしょう。
だったら、マニュアルを作ってください。感情を無理矢理に抑え込んでスルーするのではなく、理路整然と一矢報いるための対処について手取り足取り教えてあげるマニュアルを作ってくださいと、例によって秀和システムさんにムチャぶり。そして、「深刻な揉め事になる・ならない」という線引きのプロである弁護士の先生に取材を重ね出来上がったのが本書です。
今朝、出勤途中の駅のホームで
イラッときたあなた。
午後の会議で、怒りMAXな思いを無理矢理に抑え込んだあなた。
本書を買って、対応策を頭に叩き込んでおきましょう。「一言だけでも言いたい事を言う」、これがどれだけ、あなたのストレスを減らしてくれるのか。
ぜひとも、体感してみてください。
プロデューサー おちまさと
この前、洋食屋さんで家族と食事をしてたんですよ。で、ウエイトレスさんが飲み物グラスをクラッシュしてしまい、ジュースが私の靴へ思いっきりかかりました。ウエイトレスさんは平謝りですよ。まあ、靴ですからね。自分でちょいっと拭けば、被害はほぼゼロ。だから、彼女のことは笑顔で許し、靴も自分で拭いた。普通にメシ食って帰りました。
でもねぇ。靴だけとは言え「しっかり拭かないとベタベタになるジュース」なわけですよ。しかも、店長も普通にいたんで一部始終を見てたはず。なのに、
・店長によるフォロー、最後まで全く無し
・デザートとかのオマケも一切無し
ときた。
いや、別にいいんだけどね。なんか釈然としない。モヤモヤが消えないんだ。あれで良かったのか俺?その場で一言、店長に言ってやれば良かったんじゃないか???
ん?と思ったのなら、一言言おう。
後に引きずるくらいならその場で言おう。
本書は、そのためのマニュアルです。
*なお、本書に書かれている内容は「絶対解」ではありません。あくまでも「選択肢の一つ」です。だから最終的な判断は、各々の自己責任でお願いいたします。
STEP・1 スマートな「反論・反撃」のための必須知識
「大人の対応」は本当に正解なのか?
仮に貴方が、第三者に対してかなりムカついたとしましょう。大人の対応としては「グッと堪えて何も言わない&涼しげにスルーする」ってのが正解。そんな世の中ですよね。でも、それって言い訳じゃないですか? 喧嘩したいとは思わない。とは言え、何も言わない(言えない)のが正解だとは、どうしても思えない。むしろ単なる小心者だってことなんじゃないの? そんな自問自答に苦しむ貴方のためのマニュアルが本書です。
喧嘩はしない、でも言うべきことは言う。あるいは、せめて相手に「バツの悪さ」くらいは感じさせたい。そんな、大人の男ならではの落とし所に必須な基本知識を、まずは学んでいただきましょうか。
貴方が彼女と二人で行った店の、店員の態度が最悪だった。怒鳴りつけますか? それとも余裕のスルーですか? 後者=大人の対応だと考える人が多いようですが、「意図的に言わない」と「言いたいけど言えない」は全く別ものですよね。感情的にならず冷静に、でも言うべきことは言う。それが、本当の意味での「大人の対応」だと思うんですよ。
とは言え、どれだけ冷静な物言いに徹しようと、周りの第三者の反応は「うわ、なんかアイツ、文句言って揉めてるし(見下すような視線)」がデフォ。それが日本社会です。これが嫌だからこそ、「見て見ぬ振り&スルー推奨」が多数派なわけですよね。男の反論・反撃には、この視線に耐えうる「開き直り」が必須です。それだけは覚悟してください。
勘違いして欲しくないのですか、「相手をとことんやり込める」をゴールとするのは、ハードクレームか喧嘩上等です。特に後者は、いい年こいたおじさんがやると痛々しいどころの話ではない。ヤンキー理論が様になるのは、大学2年生くらいまでですから。
「相手が自分の非を認めて謝罪する」が究極ゴールなわけですが、中々そうもいかない。「強制的に非を認めさせる」ってのも、暴力or権力ベースでないと難しい。だから本書では、新たに「相手にバツの悪さを感じさせる」というゴールも推奨しています。
相手がどんな心境なのか。周りの第三者はどう見ているのか。どちらも、正解を知ることはできません。であれば、ちょっとした反応や言動を、自分に都合よく解釈する。そんな「楽観思い込み」スキルこそが、貴方の反論・反撃ライフを豊かにしてくれるのです。
モデルプロフィール
・名前 :鎌田紘子
・生年月日 :9/18
・出身 :東京
・職業 :グラビア
・Twitter :@hirokokamata12
(Sponsored by 秀和システム)