市場での自分の売り方、わかりますか? マーケット感覚を磨く5つの方法。

市場での自分の売り方、わかりますか? マーケット感覚を磨く5つの方法。






これからのビジネスパーソンに必要な能力とは?

 就活が解禁され、2016年卒の大学生は「どんな企業に就職するか? 大手か公務員か? あるいは起業か?」など、将来の働き方について思い悩んでいることでしょう。

 どんな会社に入るべきか? どんな仕事に就くべきか? という問いに対して、「マーケット感覚が磨かれる仕事に就こう」と説くのが本書、人気ブロガーちきりんさんの新刊『マーケット感覚を身につけよう』です。

 なぜなら、先行きの不透明なこれからの世の中で生き抜くために、もっとも重要な能力が「マーケット感覚」と言えるからです。

 今回は「マーケット感覚」とは何なのか、どうすれば鍛えることができるのかについて紹介します。

マーケット感覚とは何か?

 本書では、「マーケット感覚」を次のように定義しています。

 商品やサービスが売買されている現場の、リアルな状況を想像できる能力。

(もしくはもう少し一般化して)顧客が、市場で価値を取引する場面を、直感的に思い浮かべられる能力。

 たとえば「その商品を買う人は、何に価値を感じて買っているのか? どんな価値であれば人は買いたいと思うのか? 」といったことが、リアルな取引の場を想像しながら見極められる能力のことを指します。

 インターネットの浸透によって社会が市場化し、誰もが市場型取引に巻き込まれるようになった今、「市場で求められている価値」を感覚的に理解できる力は重要性が増しています。

 さらに、現代のように変化が急速で「この会社に入れば安心、この資格があれば安心」と言い切れない世の中においては、市場の変化に合わせて需要のある価値を見極めること、そして、まだ誰も気づいていない価値にいち早く気づき、市場化できる(ビジネスをつくれる)能力こそ、生き残るのに不可欠な力とも言えるのです。

マーケット感覚を鍛える5つの方法!

 では、どうすればマーケット感覚を鍛えることができるのか。本書では次の5つが挙げられています。

1. プライシング能力を身につける。

 1つ目は、まだ市場で取引されていない価値について、独自の基準で値付けをする「プライシング能力」について。

 形のあるモノやサービスのような「伝統的な価値」に対し、「適切なモノを選んでくれる目利き力」や「ネット動画についたコメント」のような、従来は価値があると認められていなかったものにも、いま価値が生まれつつあります。

 本書では、こうした「非伝統的な価値」に対しても、独自の基準で値付けをしてみることがマーケティング感覚を磨くのに役立つと言います。

 たとえ今は値付けされていなくても、もしくは、まったく儲かっていなくても、それに価値があるのかどうか、あるとすればどんな価値なのか、誰がその価値を最も高く評価するのか、そういったことが、(最初は論理的にではなくてもいいので)直感的に理解できるようになることが重要なのです。

2. インセンティブシステムを理解する。

 2つ目は、「人が動くときの動機(インセンティブ)」について。

 わかりやすい例で言えば「お金」ですが、人は必ずしもお金だけで動くわけではないことは周知の通り。相手の性格やその場の状況といった「泥臭くて複雑な人間のインセンティブシステム」に対して深く理解することが重要です。

 その理解が「市場における需要者や供給者が何に基づき、次にどんな行動をとるのか、推測し、予測する力につながるから」だと著者は言います。

 マーケットとは、生身の人間同士が取引をする場所です。人間の行動が何に動機づけられているのか、そのことに対する深い洞察なしに、マーケット感覚を身につけることはできません。



3. 市場に評価される方法を学ぶ。

 3つ目は、「組織」ではなく「市場」から選ばれるスキルを意識すること。

 マーケット感覚とは「市場で取引される価値」についての洞察力なので、組織内でしか評価されない仕事によって鍛えることはできません。

 組織内で一部のキーパーソンを押さえるための「人脈力」や「根回し力」を磨くよりも、不特定多数の人たちの集合体である市場から評価されるスキルを磨くという視点を持ちましょう。

 「組織の中で選ばれるスキル」ではなく「市場に選ばれるスキル」を意識し、マーケット感覚を磨きましょう。それは転職価値を上げることだけではなく、人生の自由度を高めることにもつながるのです。

4. 失敗と成功の関係を理解する。

 4つ目は、「失敗」の意味を理解すること。

 失敗とは「成功に不可欠なヒントを得るために」必要なもので、何かにチャレンジした場合のネガティブな結末と捉えるべきではありません。

 市場に向き合い、失敗を繰り返して市場からフィードバックを得ることが、マーケット感覚を磨くことにつながります。

 自分には何の取り柄もないと思う人ほど、早めに市場に向き合い、積極的に市場から得られるフィードバックを活用しましょう。「失敗しないよう十分に準備する」とかうまくできるようになるまで勉強する」のではありません。そんなやり方では準備と勉強だけで一生が終わってしまいます。

 この点は、「リーン・スタートアップ」の考え方とも類似します。もっとも、リーンスタートアップでは「とりあえずやってみる」型の起業ではなく、あらかじめ「成功に必要なフィードバック」を想定した上でチャレンジすることを勧めていますが。

5. 市場性の高い環境に身を置く

 最後は「働く環境」について。マーケット感覚を磨くためには、できるだけ市場性の高い環境で仕事をすることが重要です。

 たとえば公務員や国家資格が必要な職業は、国や法律で守られているため、市場性が低い環境と言えます。

 今まではこのような「市場的でないもの」ほど、安定していると考えられていましたが、グローバル規模で市場化が進むこれからの時代では、規制や資格で守られた「非効率で非合理な分野」こそ市場化の波を受けやすいと著者は言います。

 市場化の波は、その変化によって得られるインパクトができるだけ大きな分野を狙い撃ちしてきます。分不相応な利益が温存され、そこを突破すれば大きな利益が得られると思うからこそ、海外企業も含め、さまざまな人や企業がその分野に参入しようとするのです。

 規制に守られた分野で一見安定な生活を送るよりも、できるだけ早く市場的な環境に身を置いてマーケット感覚を磨く方が、将来的に生きる力を高める上では重要と言えるのです。

まとめ

 いま就職や転職で将来の働き方について悩んでいる方たちは、「その会社、その仕事は安定しているか?」という視点ではなく、市場から稼げる能力を身につけることこそ、どんな変化が起きても乗り越えられる真の安定だという視点を持ち、マーケット感覚が磨かれる働き方を目指しましょう。

 23歳の時に一生沈まない船を見つけて乗り込もうとするのではなく、いつその船が沈んでも、他の船に乗りうつれる力を身につけるという発想こそ、「長い人生+早い変化」の時代を生きていけるのです。

 それでは、次回もお楽しみに!

モデルプロフィール

・名前     :小松崎 絵理香
・生年月日   :1989.5.4
・出身     :千葉県
・職業     :医療事務
・将来の夢   :イルカと一緒に泳ぎたい!
・Twitter   :@erieri_koma

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