教養としてのワイン基礎知識!産地やマナー、テイスティング方法は?

教養としてのワイン基礎知識!産地やマナー、テイスティング方法は?

 

 レストランでワインリストを手渡され、焦った経験はないでしょうか。特に仕事上の食事会でワイン選びを任された時などは、本当に冷や汗ものです。

 ワインは単なるお酒ではありません。ワインに関する最低限の知識は、グローバルに活躍するビジネスパーソンなら、ぜひ身につけておきたいソーシャルマナーの一つ。少し知識があるだけで、海外のビジネスパーソンとも気後れすることなくテーブルを囲むことができるようになります。

 そこでおすすめしたい本が、『世界のビジネスエリートが身につける 教養としてのワイン』。著者は、プレミアムワイン株式会社代表取締役であり、老舗ワインオークションハウス「Zachys」の日本代表としても活躍している渡辺順子さん。日本国内だけでなく、アジア各国の富裕層からもワインセミナーの依頼を受けるほどの人気ワインスペシャリストです。

 恥ずかしながら、これまでワインを選ぶときは赤か白か、甘口か辛口か、それと価格だけで決めていました。そんなワイン超初心者のわたしが、本書を読んだだけで各国のワインのラベルが理解できるまでに成長しました。

 この記事では、王道のフランスワインと、ワインを楽しむためのマナー、テイスティングについてご紹介します。魅力的なワインの世界の入口を、一緒にのぞいてみましょう。

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知っておきたい王道フランスワイン

 ローマ帝国時代からワインを飲む習慣があるフランスでは、あらゆる地域でワイン栽培が行われています。まずは有名ワイン産地を押さえて、フランスワインをより身近に感じましょう。

ボルドー地方

 よく耳にする「ボルドーワイン」、これはフランス南西部にあるボルドー地方で作られたワインを指します。最高峰の銘醸地とも呼ばれ、世界的に「ボルドー=高級赤ワインの産地」と認識されています。まず覚えたいのが、「ボルドー5大シャトー」。シャトーとは、生産者のことです。ワインをプレゼントするなら、この中から選べば間違いないでしょう。

ボルドー5大シャトー

  • シャトー・ラフィット・ロスチャイルド
  • シャトー・マルゴー
  • シャトー・ラトュール
  • シャトー・オー・ブリオン
  • シャトー・ムートン・ロスチャイルド

ブルゴーニュ地方

 フランス東部に位置するブルゴーニュ地方は、毎年日本でも話題になる「ボジョレー・ヌーボー」の産地です。最高級ワインの「ロマネ・コンティ」もこの地方で作られています。高級ワインの産地だからといって、ブルゴーニュ地方のワインなら何でも一級品というわけではありません。厳しい基準の下、ワイン畑は4段階に格付けされており、上から順に次のように定められています。

  • Grands crus(グランクリュ)
  • Premiers crus(プルミエクリュ)
  • Communales(コミュナル)
  • Régionales(レジョナル)

 「ロマネ・コンティ」は、もちろんグランクリュの畑のブドウで作られています。これらの格付けはワインのラベルにも表記されていますので、ワインを選ぶ際は参考にしてみてください。

 そしてニュースでも取り上げられる「ボジョレー・ヌーボー」。これは、ボジョレー地区で作られる「ヌーボー(新酒)」という意味です。ワインは通常12〜20か月の熟成期間を経て出荷されます。しかし、「ボジョレー・ヌーボー」は熟成期間がいらない品種で作られるため、ぶどうが収穫されてからわずか数週間で店頭に並びます。

シャンパーニュ地方

 名前からも想像できる通り、シャンパンが生産されているのが、フランス北部にあるシャンパーニュ地方です。実のところ、本書を読むまで「シャンパン」は単に発泡性ワインを指すものだと思っていました。しかし、「シャンパン」と名乗れるのはシャンパーニュ地方で作られ、かつ法律で定められた条件をクリアしたものだけだそうです。レストランのメニューなどを見ても、「シャンパン」なのか「スパークリングワイン」なのか明確に記載されています。

 シャンパーニュ地方で有名なのは、やはり「ドン・ペリニヨン」。ワインに詳しくない人でも、名前は聞いたことがあるのではないでしょうか。ちなみに、現在このドンペリが作られるブドウ畑は、ルイヴィトンやフェンディ、ジバンシィなどを傘下に置くLVMH社が所有しています。

知っておきたいマナーとテイスティング

ワインを楽しむためのマナー

 せっかく美味しいワインを飲むのに、頭の中が堅苦しいお作法でいっぱいでは楽しくありません。ここでは、最低限知っておくべきワインのビジネスマナーをご紹介します。

①乾杯ではグラスを当てない

 ワイングラスは繊細な薄手のタイプが多いため、割れるおそれがあります。とはいえ、接待などで相手がグラスを当てて乾杯しようとするのであれば、失礼にならないよう相手に合わせましょう。

②ワイングラスを汚さない

 持つときはステム(脚)を持ちます。ボウル部分を持って指紋をつけたり、食べ物の汚れをつけたりするのはマナー違反です。

③香りを楽しむ余裕をもつ

 ビールのようにゴクゴク一気飲みせず、香りを楽しみながら、ゆっくり味わいましょう。

④グラスになみなみ注がない

 赤ワインの場合、大きなグラスであれば半分以下にしましょう。白ワインはグラスのサイズに合わせて適量を注ぎます。スパークリングワインはグラスいっぱいに注いでも大丈夫です。

⑤急いでワインを注ぎ足さない

 ワインは空気に触れさせながら、味や香りの変化を楽しむ飲み物です。少し減ったからといって注ぎ足すのはNGです。ただし、ゲストのグラスを空にしてしまうのも失礼になるので、タイミングを見計らって注ぎ足しましょう。

正しいテイスティング方法

 次に、ワインのテイスティング方法をご紹介します。正直なところ、本書を読むまでワインの味の違いがよくわかりませんでした。しかし著者が教えるテイスティングの視点からワインを味わうようになって、ワインそれぞれの個性や、自分の好みがわかるようになりました。

 ワインの味は、甘味、アルコール、酸味、タンニン、ボディという5つの要素で構成されています。ブドウの果汁が発酵するとワインになりますが、発酵せずに残った糖分がワインの甘味になります。つまり糖分がほとんど残らず、果汁のほとんどがアルコールに変わったものが、いわゆる辛口ワインになります。よって、辛口ワインは甘口よりもアルコール度数が高くなり、より「アルコール感」を味わうことができます。

 酸味は、温度によって味が変化するのが特徴です。酸味の高いワインは、冷やすほど美味しいとされています。また、タンニンとはポリフェノールの一種で、ワインの渋みを表します。ブドウの果皮を使わない白ワインには、タンニンがほとんど含まれていません。

 そして、ボディはワインの重厚感、強さ、飲んだときの感触を表します。「フルボディ」、「ミディアムボディ」、「ライトボディ」と分けられています。フルボディのワインは、濃厚で香りも高く、口いっぱいに広がるリッチでパワフルな味わいを楽しむことができます。逆にライトボディのワインは、一般的にアルコール度数が低く、タンニンが少なめで、飲んだ感触が軽やかなのが特徴です。そして、フルボディとライトボディの中間の感触を味わえるのがミディアムボディです。

 テイスティングは、ワインを構成する5つの要素をふまえて、「見る→香りを楽しむ→味わう」の順で行います。ワインの色はどんな色でしょうか。同じ赤ワインでも、紫がかった明るい色もあれば、濃厚なレンガ色もあります。白ワインも、ライトグリーンから琥珀色まで様々です。そして、グラスを回して粘着度も確かめます。粘着性が高いほど、アルコール度数が高いとされています。

 次に、グラスを傾けながら香りを楽しみましょう。ブドウ本来の香りや、熟成された香りはするでしょうか。存分に香りを堪能したら、いよいよワインを口に含みます。少量を口全体で味わってみましょう。甘味、アルコール、酸味、タンニンはどう感じますか。飲んだときの感触や後味はいかがですか。自分好みのボディでしょうか。

 初対面の相手とのビジネスディナーでも、ワインの感想なら気軽に話題にすることができます。会話のきっかけを掴むのに、ワインはとても便利なアイテムなのです。

おわりに

 ワイン産地、有名シャトーの名前、格付けの種類、これらの知識が少しあるだけでワイン選びがぐっと楽しくなります。ここではフランスワインをご紹介しましたが、イタリア産もスペイン産も同様の視点で見てみると、より身近に感じられるようになるはずです。

 ビジネスシーンだけでなく、ワインを味わう機会は意外と多いもの。そんな時、少しでもワインの知識があったら格好いいですよね。本書には、他にもワインの歴史やワインビジネスの裏事情など面白いコンテンツが満載です。ワインの世界をもっとのぞいて見たい人は是非チェックしてみてください。

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