電通コピーライターが教える!人を動かす言葉の磨き方とは?

電通コピーライターが教える!人を動かす言葉の磨き方とは?






「言葉の力」を磨く一冊!

 仕事でもプライベートでも、「同じ事実を伝えているはずなのに、言葉ひとつで伝わり方が全然違う」と感じることはありませんか?

 「自分がお願いしても一向に説得できないのに、あの人がお願いするとあっさりOKをもらえてしまう」というように、言葉の力の差を目の当たりにした経験があるでしょう。

 本書『「そのひと言」の見つけ方』の著者であり、電通のコピーライターの渡邉洋介さんは、「仕事ができる人は、言葉ができる人」と言います。

 なぜなら、言葉で人を動かせるということは、仕事を動かせるということだから。「言葉の力」は、コピーライターに限らず全てのビジネスパーソンが磨くべきスキルなのです。

 本書は、「ティアラガール」という女子向けフリーマガジンの編集長兼モデルで、日々紙面のコピーや記事の執筆に情熱を注ぐ瀬戸晴加さんにぴったりの一冊と思い、紹介させていただきました。

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1.「書くコツ」–切り口と表現のかけ算をする。

 広告業界には「コピー100本ノック」という言葉があるように、「言葉の力」を磨くにはまず数をこなすことが重要だと考えられています。

 とはいえ、ただ数を出すだけでは良いコピーは生まれません。そこには、数多くの「切り口」が必要です。

 「このサービスは便利です」「いままでなかったサービスです」「役にたつと思いませんか?」など、ひとつ視点で100個書いても200個書いても意味はない。例えば、家族にそのサービスを使ってみたいと思わせるにはどう言うか、友だちの場合はどうか、会社の同僚ならどうか、そういうさまざまな切り口で考えるべきなのです。

 具体的には、①まず一定量を書き出したら、それを最低10個の切り口別に分類し、②その10個に対して、表現違いで3個のコピーを書いてみる、足りなければ書き足す、という方法が紹介されています。

 表現が何個も見つからない場合は、「比較したり、何かに喩えたり、ものごとを誇張してみる」というコツを意識してみるとよいでしょう。

2.「選ぶコツ」ー「動かす」をゴールにする。

 たくさん書くことはトレーニングを積めば誰でもできるようになりますが、難しいのはその中から最もうまい言葉を「選ぶ」ことです。

 ポイントは、書く時間と同じだけ選ぶ時間をとること。そして「なんとなく」のひらめきで選ぶのではなく、選ぶ理由を言語化することだと言います。

 その際、意識すべきなのが「動かす」をゴールにするということです。

 表現や言い回しのテクニックに頼るのではなく、「この言葉で相手の気持ちを動かせるか?」をとことん突き詰め、人に届く言葉、人が動いてくれる言葉を見つけることが大切です。

 本当にやらないといけないのは、具体的な人をイメージし、どういうふうい言葉をなげかければその人に動いてもらえるか、ということだったのです。



3.「練るコツ」ーささやく。アナウンスする。

 その言葉が本当に人を惹きつけるかどうかを「練る」ために、「あえて声に出して、ささやき声で読んでみる。アナウンサーのように読んでみる」というコツが紹介されています。

 そもそも知っていることしか書かれていない文章を人は読みたいと思わないので、興味を惹くには「そこにニュース性があるかどうか」が重要です。

 その確認のために、「ささやき声」と「アナウンサーのように」が役立つと言います。

 「ささやき声」は、「その文章や言葉にグッと人の心を惹きつける力があるかの検証をしやすい声」であり、「アナウンサーのように」というのは、「ニュースとしてどんな強さがあるかを検証」しやすいからです。

4.「粘るコツ」ーふくらむ言葉にする。

 言葉を選ぶ際にどうやって「粘る」か。そのコツとして「ふくらむ言葉にする」というのがあります。

 本書の例で言えば、「チョコレート3個で100円」のように値段やスペックをダイレクトに言うのは「想像力がしぼむ言葉」ですが、「チョコレートを3人にあげられます」とすれば、「おやつの時間に、あの3人にあげようかな」という想像がふくらむ言葉となります。

 言葉をチョイスするときには、「最終的には自分の想像センサーが働くかどうか」を判断基準にしましょう。

 ちょっとした言い方ひとつで、相手の想像力を引き出し、「欲しい」と思わせる言葉になります。

 いままで自分がどういう言葉に励まされたか、面白く感じたか、一度ノートなどに列記してみると、自分が使う言葉を磨く役に立つかもしれません。やはりワクワクした言葉に触れていないと、人をワクワクさせる言葉を見つけられない。

5.「語るコツ」ー裏切りをつくる。

 ラストは「語る」ときのコツ。相手の印象に残る「語り」とするには、「裏切りをつくる」ことが有効です。

 人は自分の想像を「どこかで裏切られたい」と思っています。人が思った通りになる映画や小説はたぶんおもしろくない。印象に残るのは、想像を超えたものだけです。

 相手の気持ちを裏切るには、当然「相手が何を欲しがっているか」「相手がどのような気持ちになるか」に想像を巡らせなければなりません。

 相手が求めていないような独りよがりの意外性ではなく、受け手の好みを考えた上で裏切るからこそ、効果的な意外性を生むことができるのです。

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モデルプロフィール

・名前     :瀬戸 晴加
・生年月日   :1990.10.30
・出身     :東京都
・職業     :TiaraGirlモデル兼編集長
・Twitter   :@setoharu1030
・instagram  :setoharu1030
・ブログ    :「Setoharu Blog」

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